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【プロ野球】巨人・東野復活の13勝 きょう勝ちか引き分けで2位確定2010年10月8日 紙面から
セ・リーグは7日、巨人が広島を3−1で下し、1試合を残して2位に浮上した。阪神は横浜との今季最終戦に0−2で敗れ3位に後退。78勝63敗3分けで全日程を終了し、自力での2位確保の可能性が消えた。最多安打のプロ野球記録を更新したマートンは1安打し、214安打で終えた。巨人は8日、ヤクルトとの最終戦に勝つか引き分ければ2位となり、阪神とのクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージを本拠地で戦う権利を得る。 ◆巨人3−1広島待っていた。頼れる右腕が完全復活だ。26日ぶりに先発した巨人・東野が絶妙のコイ料理。8イニング3安打無失点でマエケンに投げ勝ち、63日ぶりの13勝目を手に入れた。チームは2位を奪取し、CSファーストステージの東京ドーム開催に“逆王手”をかけた。 燃えた。相手はセ最強右腕。「いつも以上に気合が入った。3冠を取る投手より長く(マウンドに)いられたのは自信になる」。威力十分の直球がうなりを上げる。レギュラーシーズン最後の登板で“ファイト投法”が戻ってきた。 開幕から内海とともに左右の両輪として勝ちまくった。しかし、8月12日から5連敗と急降下。頭を丸めて気分一新も図ったが、先月12日には背中の張りを訴えて2軍落ちした。苦悩の日々を救ってくれたのは家族の存在だった。「やはり子どもも産まれたし、父親としてしっかり頑張るしかない」。同22日の長男誕生を機にバイオリズムは再び上昇した。 右腕の快投は原監督にもCSへの手応えを与えた。「(東野の復活を)望んでいた。正しく時間を使ったんでしょう」。直球良し、変化球良し、制球良し。香田投手コーチも「(CSで)正真正銘、柱になってくれたらいいね」と“虎狩り”の期待を膨らませた。 不覚を取った阪神を尻目に、キッチリと格下を倒して2位浮上。残るは8日のヤクルト戦のみ。勝つか引き分けで、2位が確定する。「総力を結集して戦う」と目を見開いた原監督。G党とともに東京ドームでCSを−。94年は伝説の10・8決戦で中日を下し優勝を勝ち取った。今年は2位をかけてとなるが、縁起のいい10・8最終戦で、CS本拠地開催を勝ち取る。 (井上学)
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