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【プロ野球】

ノムさん「星野監督」にボヤキ

2010年10月9日 紙面から

 楽天の野村克也名誉監督(75)が8日、巨人−ヤクルト戦が行われた東京ドームを解説のため訪れ、楽天の次期監督候補に挙がっている阪神の星野仙一シニアディレクター(63)について語った。楽天の監督人事に関して「何も聞いてないよ」と前置きした上で、星野SDが就任した場合には大補強に打って出ると予測。健全経営を掲げる現在の球団方針は守れないとの見方を示した。

 星野SDはFA補強に積極的で、独自の人脈で外国人選手を連れてくることでも知られている。野村名誉監督は「ワンマン監督だから、(球団が主導権を握っていた)今までのようにはいかない」と予測。さらに「楽天は利益追求型。プロ野球はもうからないと言っているのに、もうけようとする。(星野SDが就任すると)カネがかかるから大変だろう」とし、「楽天はオレをクビにして転落の一途をたどっている」とぼやいた。

 2人には浅からぬ縁がある。01年、野村名誉監督が阪神の監督を退くと、後釜として星野SDが就任。2年目の03年にリーグ優勝に導いている。歴史が繰り返されようとしている今、「阪神はお坊ちゃま野球。楽天はまじめ集団。全然違うよ」と当時と同じ手法を取っても実は結ばないと推測。阪神が優勝にたどり着けたのは「金本を連れてきたこと。それは彼の手腕だろう」と編成面を勝因に挙げた。

 「オレとは正反対の監督だから、面白いかもしれない。どう面白くなるかは想像がつかないけど」というノムさん。星野SDに向けた言葉を求められると「頑張ってください」とエールを送った。 

  (永山陽平)

 

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