占いを中心をとしたWebコンテンツの企画、運営を行う株式会社ネットシーズ 代表取締役 西田 省人氏にお話を伺いました。(取材日:2008-03-21/聞き手:佐藤 光祐)
弊社では、主に法人サイト向けに、「占い」コンテンツの導入サービスを行っています。コンテンツ自体の開発は行っておらず、それを専門業務とする会社から弊社が購入し、顧客企業のニーズに合った形で導入・その後の運用コンサルティングサービスを行っています。主な取引先としては、自社サイトに力をいれようとしている企業だとか、メディアコンテンツに関心を持っている企業が多いですね。市場のニーズと占い企業を繋ぐ仲介サービスという点では、ある種、商社というように弊社を位置づけることができるでしょう。現在、「ハッピーウーマン」という占いポータルサイトが主力事業として展開されていますが、サイトシステムの構築請負や、ゲームコンテンツ制作といったサービスも行っています。しかし、システム開発などの業務では、日々安定した収益基盤を作ることは容易ではありません。そこで、コンテンツの導入・運用サービスを通して、少しずつではありますが、着実で安定した収益確保をすることを念頭に置いています。
もとはIТ系企業の営業職を担当していましたが、二年程で退職した後、今後の人生を考えていく中で、自分で会社を作り社会に新しい価値を生み出したいと思うようになり、最終的に起業の決意をしました。会社設立当初は、システム開発などを中心に行っていましたが、私自身もともと占いが好きで、何かに特化したコンテンツの導入サービスなら、さらに安定した収益基盤を築けると思い、占いコンテンツを扱うようになりました。また、もともと占い業界は社会的に不透明な部分が多く、市場拡大が難しい分野だったので、市場と占い企業を繋いでいくことで、社会に新しい価値を作っていきたいとも思いました。
現在、東京に所在する企業を中心に業務を行っていますが、これからは地方、さらには海外に向けての販売シェア拡大をしていきたいと思っています。あとは、直接販売モデルから代理店販売への切り替えも現在検討しています。そのように、他のビジネスシステムとの融合を通し、弊社サービスのさらなる向上に繋がればと思っています。現在、人材採用においては心理テストである「エニアグラム」を導入しています。エニアグラム診断を通し、その人の性格、洞察力、コミュニケーション力などをきめ細かく分析することで、相互理解が深まり、応募者から弊社に対して安心感をもってもらうことが出来ます。また、私達としても、その社員に合った仕事を任せることが可能となり、効率の良い組織強化が望めます。
中長期的には、自分達でコンテンツを作成していけたらと考えています。そのためにも、「占い」に特化し、深堀りすることでサイトを活性化する成功モデルを確立するという方向性を変えていくつもりはありません。 もちろん、会社ですから利益獲得も大事です。でも、何より社員一人一人を大事にしていきたいので、そういった意味では、出来る限り、彼らのやりたい仕事をさせてあげたいと考えています。のびのび働いたほうがいい商売が出来ると思いますし、結果的にそれが社会に還元されればと思っています。社員は現在9人ですが、20名程まで増員したいですね。売り上げは思い切って5億超を目指します。
クライアント企業が弊社とビジネスを共有し、「楽しい」と思ってもらえるような会社になりたいですね。たくさんの企業から、「ネットシーズ」と何か新しいことをやりたいと言ってもらえるような企業を目指していきます。
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