京王駅員が他社の路線で不正乗車

　京王電鉄（東京都多摩市）は８日、井の頭線池ノ上駅（世田谷区）の男性駅員（４３）が、磁気定期券の不正乗車防止システムを解除して他社の路線でキセル行為を計１７回繰り返し、計約８８００円を免れていたと発表した。近く処分する。

　同社によると、駅員は、小田急線鵠沼海岸から藤沢でＪＲに乗り換え、渋谷で降りる定期を所持していたが、８月８日に職場の窓口処理機でシステムを解除。遠回りになるが、小田急線の藤沢－下北沢間をキセル乗車していた。

　国土交通省は４月、各社に法令順守の徹底を通達し、京王電鉄も９月までに処理機の使用は記録が残るよう全駅で改修。駅員は見つかると考えて申し出た。「座って通勤できるためやってしまった」と話している。（共同）

　［2010年10月8日22時42分］