小沢氏、涙浮かべ「政治活動続ける」

　政治資金問題で強制起訴議決を受けた民主党の小沢一郎元代表が７日、衆院議員会館で議決後、初めて報道陣の取材に応じ、目に涙を浮かべて「必要とされる限り淡々と政治活動を続ける」と、離党や議員辞職の意思はないことを明らかにした。議決を出した検察審査会について「（審査員は）１１人、平均年齢３０歳ということしか分からない。秘密のベールの中に閉ざされ、どういう議論、結論がなされたのか、私にも一般の国民にもまったく分からない」「４月の１回目の議決にはなかったものが突然、今回の起訴議決の中に理由として挙げられている」と、不信感をにじませた。その上で「国の正式な捜査機関である検察の強制捜査で、起訴するような不正な事実はないと明らかになっている」と強調。「残念だ」と４度繰り返した。

　証人喚問や政治倫理審査会での説明は「国会で決めた決定に従う」としながらも「法廷の場で、きちんとした事実関係を明らかにしたい」とも述べた。

　［2010年10月8日8時2分　紙面から］