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[21464] 習作 タイトル未定 リリカルなのは 転生×3(ネタクロスあり)
Name: あおのり◆9180bb25 ID:4206d847
Date: 2010/09/20 17:47
「「アンタ誰?」」

2人の男女の目の前には鋼の錬金術師の『真理』みたいなのが座っていた。

「色々な表現はあるが、ぶっちゃけると神って奴だ」

「……んで、その神様が何の用や?」

男のほうは関西弁で聞く。

「お前達を転生させたい」

「これは…転生もののテンプレの神様のミスでしょうか」

はつらつという言葉が似合う女性が聞く。

「違う。お前達は他の神が決めた寿命どおりに死んだ。
私はお前達に頼みたいことがある」

「神様やったら人に頼まんでも自分でやれるやろ?」

「ムリだ。
あの男が無理やり転生したせいでこちらの干渉をほとんど受け付けなくなった。
できるのは2人ほどを転生させるくらいでそれ以上は多少の能力を付けるくらいが限度だ」

「要するにチートはムリって事ですか?」

「強力な能力を1つか2つなら可能だが、反則クラスはムリだな」

「薔薇の夜はできますか?」

「むり。というかどのキャラのもやる気無いから諦めろ」

「そうですか…じゃぁ――」

「ちょいまち。能力もらうこと前提にしてるけど、戦わないとアカンの?」

「アノ男はそういう世界に行ったからな。
お前達を転生させるのも人格的にちょうどいいからだ」

(オレTUEEEEEEEしたいわけでもアンチやヘイトするタイプじゃないしな)

「自分はメンドイ事は極力せえへん主義やから却下や」

断る男に神は決定的な言葉を言う





「あの男が行った世界がリリカルなのはでもか?」

「「なんやと(ですって)!!」」

神の言葉に二人は目を見開く。

「リリカルなのはってレイジングハトーとか少し頭冷やそっかとかのリリカルなのは?」

「そうだ。お前達が好きなリリカルなのはだ」

神は不敵な笑みを浮かべる

「それなら話は別や。
行かせてもらう」

「私も行かせてもらいます。
あの子と結婚が私の夢ですから」

「おお。嬢ちゃんも同じ口かい。
自分はなのはちゃんが好きでな。
一度でいいから会ってみたかったんよ」

「私は…内緒です。ごめんなさい」

「いいっていいって。誰にだっていいたくないことの一つや二つはあるんやし。
それで…ワイらは何をすればいいんや?」

男の目つきが変わる。
プロの目つきに。

「簡単なことだ。
ある男を――手段を問わず封じてほしい」

「手段をとわずって…殺せって事ですか?」

「それも選択肢の一つだが、どういう方法でもかまわない。
幽閉しようが逮捕しようがァなんでもいい。あの男を封じてほしい。
それが――たのみだ」

「内容は分かったけど、報酬は何や?」

「それは欲張りすぎじゃありませんか…」

女性はあきれたようにつぶやくが

「嬢ちゃんは黙っとき
転生して能力付きとはいえ只働きはゴメンやで」

男はまったく意に介さない。

「さすがは前世が何でも屋。
そうだな…向こうの世界で死んだ後、お前たちがいた世界で死んだ瞬間からの人生をはじめなおすというのはどうだ?」

「――まぁいいやろ」

「私もかまいません」

「ありがとう。
ではまずはここに契約のサインとほしい能力や転生時の体の特徴を書いてくれ。
ただし、年齢は小学生くらいだからな」

「「了解(はい)」」

男のほうは即座に書き上げたが、女性のほうは5分ほどかかって書き上げた。

「それでは君達の闘いに幸有らんことを」





某管理外世界

腰まで届く白髪の青年は原型がなくなるほど破壊された死体達を見下ろしながら呟いていた

「起きてくださいよ。
たかが非殺傷設定の無いヘル・イグニッションの直撃を受けただけじゃないですか」

鎌のような剣を子供のように振り回しながら青年は無邪気に呟く。

「なんで動かないんですか?
なんで動かないんですか?



なんで動かないんでしょうか?」

わけが分からないといった風に青年は呟く。

「……まぁいいでしょう。
あと3ヶ月もすればA'Sが始まる。




…見たい」

恍惚の表情を浮かべながら呟く。

「早くみたい。

彼女の顔を

はやてさんの顔を



見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
ミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイ
ミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイ
ミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイミタイ

彼女の絶望に満ちた表情を

彼女の絶望を納めたい。

永劫私の手元に起きたい。

そのためにはどうするべきでしょうか?
絵はあ、まりうまくありませんし、却下。
写真は、個人的に好きではないので却下

となると……そうですね




首でもとりましょうか」



あとがき
文才はありませんが、何とかやっていきます。
あと関西弁のキャラの能力は軽くパクリです



[21464] 1話
Name: あおのり◆9180bb25 ID:3fd01e90
Date: 2010/09/17 23:40
「は~~やてちゃ~~~ん!!」

そう言いながら自分は扉を叩く!叩く!!叩く!!!
フェザー級王者になれそうな勢いで叩く!!

「あ~~~そび~~~~ましょ「やかましい!!」ブハッ!!」

後ろから飛んできたなにかが頭に激突する。

「何するんやはやてちゃん。自分の頭が固くても流石に砕けるよ」

車椅子でこれだけの威力…世界を狙えるわ。

「どれだけ大声出してるか考え!!
日曜の朝っぱらから近所迷惑やからやめろって何度も言ってるやろ!!」

「またまた~~~。そんなこと言ってるけどホントはうれしいくせに。
はやてちゃんのツ・ン・デ・レ」

「胸つつくな」

「おふっ」

右ストレートが見事に決まる
しかも顎にいい具合に…

「君…白兵の素質ありまくり…」

「あんたが友達や無かったら出るとこでてたで」

「同じ穴のむじなだもんね、おっぱい星人だもんね」

「~~~~~~」

何も言えずにうなるはやてちゃんをかわいく思う自分は間違ってないはず。



自己紹介が遅れましたけど、自分の今の名前は大月 大雅(おおつき たいが)。

ミッド産まれで地球育ちの現在10歳。

親はおかんがミッドで親父が魔力の有る地球人。

地球にいるのは二人がいた部隊の上が、アンチ管理局小説の典型みたいな奴やったからや。

親父は潜入任務が主やったからおかんは案外楽に地球に住めるようになったらしい。

ご都合主義臭いが、あの真理もどきが自分とお嬢ちゃんをあの男とやらと戦わせるひつようがあるから、当然の措置やろな。

真理もどきに貰えた情報はあの男がA’Sにご執心ってこと。
今は白髪の魔導士だということ。
前世の頃からバケモノじみて強い人格破綻者ってこと。
そして何より……お嬢ちゃんの世界では最悪の殺人鬼で通ってたことの4つだけ。

自分らの要望にあわせながらやと、ミッドにいたら会う機会は皆無。

3つめと4つめの事をふまえたら機動六課なんてものはできないかもしれない。

そうなったら前途ありまくる天才達や最強の凡人(ふざけるな)にヴォルケンリッターなどなどという戦力は期待できなくなる。

なのはちゃんを巻き込みたくないけど、そんな危険人物をほっといたら何をしでかすか判らんから、心を鬼にして利用する。
だけど守る。
死ぬ気で守る。
そして最終的には夫婦になるかユーノ君と結婚させる。

やるぞ~~~~

「真面目な顔してどうしたん?大雅君」

「ああ、はやてちゃんの将来のバストがどれくらいになるかふぶっ!!」

はやてちゃん…電動車椅子の高速チャージは、さすがにキツイ。




そんなこんなで夕方になって自分の家の地下にいます。

『兄貴、兄貴の魔法は性質上非殺傷なんてあってないようなもんでさ。
だから重要なのは力の入れ具合を見極めることです』

左中指のアクセサリーが陽気に喋る。

「わかっとるわ。自分かて殺人する気はほとんどないで」

殺しはしない。
自分が殺したいほどむかつかん限りは。

「キリング・オア・トリート」

物騒な呪文を呟くとともにバリアジャケットと変身魔法が同時に行使される。

20代後半くらいの体格に変わり、死神とピエロを掛け合わせたような姿に変わる。

ぶっちゃけるとデバイスも含めて烈火の炎のジョーカーそのものや

自分が一番尊敬していて、なおかつ最強に思ってるのがこの人。
もっと強いキャラはいっぱいいるけど、自分にとっての最強はこの人や。
だから追いつきたい。追い越したい。

「帝釈廻天    重力結界+!!」

だから今はめっきのこの力を、絶対に使いこなして見せる。
そして絶対の超える
すくなくともA’Sまでに使いこなす!!


あとがき
主人公のもらった能力は重力操作です。
ただし、魔力量がC+程度だから大技は一回か二回が限界です。
ほかにも弱点やジョーカーにはない長所はあるけど、それはまた後ほど。



[21464] 2話
Name: あおのり◆6cc5e955 ID:4b35fa5b
Date: 2010/09/11 10:56
「65…66…67…68…将来の目標ねぇ…」

自分はなのはちゃんとすずかちゃんとアリサちゃんらと一緒に昼食をとっていた。
ただしくは自分は食べるのを終えて食後の軽い運動中やけど

「ありさちゃんとすずかちゃんは、もう結構決まってるんだよね?」

「家はお父さんもお母さんも会社経営だし。いっぱい勉強して後を継がなきゃぐらいだけど」

「私は機械系が好きだから、工学系で専門職がいいなぁと思ってるけど」

「二人とも考えてるんやなぁ…お兄さん感動しちゃう」

「なのははどうするのよ?」

「自分の事無視?」

「アンタの将来はどうでもいいのよこのセクハラ小僧」

「ひどっ!!子供の軽いスキンシップやんか」

「いきなり背後から胸もむスキンシップがどこの世界にあるのよ」

お陰でTHEバトルになることはなかったんやけどこの通りアリサちゃんに嫌われてもうた。
まぁ自分はなのはルート一本やから案外どうでもいいけど、ショックなことには変わらんわ

「んで、なのはちゃんの夢って何?
やっぱ翠屋の二代目様かな」

「それも将来のビジョンのひとつなんだけど……やりたいことは、何かあるような気がするんだけど…」

アンサー:百合で一児の母で魔砲少女(笑)
だがそんなことはさせてなるものか!!

「わたし…特技もとりえも特にないし…」

「そんなもん努力しだいでどうにかなる。
努力すれば二流にはなれる。
それに、理数系ならこの中で2番目くらいやで」

自分はビリです!!

「そうえばや…アンタ何やってんのよ」

自分?

「他に誰がいるのよ」

「逆立ち腕立て伏せ100回(2セット目)」

「この前はスクワットだったし、マッチョになるつもり?」

「見せ筋じゃなくて実用性オンリーやから見た目はあんま変わらんと思うよ。
それに、自分はやりたいことだけやって生きたいからな。
何やるかは決めてへんからとりあえず体鍛えて資格たっぷりとる。
今のところはそれだけやね」

「ちゃらんぽらんに見えて案外考えてるのね…」

今のはきずついたでアリサちゃん。


面倒くさいからファーストコンタクトは置いておく。

というかぬこのことも考えて魔法使える事がばれる可能性を少しでも減らしたい。

うらやましすぎるフェレットは自分の所に起きたいけど、親が二人そろって動物=食料って認識してる所が有るうえに性格的に100%介入するから絶対ムリ。

「なんで親が揃ってとあるの主人公とヒロイン(インデックス?ヒロイン(爆)やから除外)みたいなんやまったく…」

『どうしたんですか?兄貴』

「なぁに……今後の事考えてた」

『ああ…前に言ってた未来の話っすね』

「そや。明日の夜、ストーリーは始まる。
やれることはやれるだけやったつもりや」

魔法と武器の特訓も。
筋トレと体力作りも。
勉強も。
イメージトレーニングとかもマジで倒れるくらいやった。

「健康管理もバッチリ。
心身ともに最高潮。
あとは自分らがやれることを全部やるだけ…それだけや」

『兄貴って快楽最優先って言ってる割には、ストイックっすよね』

「そうか?」

『やりたいほうだいやる人間がそこまで自分に厳しい分けないっすよ』

そんなもんか…

「帝釈廻天。
自分らがやることのおさらいや」

とりあえずはA’Sまでやけどな。

『了解っす』

「1:クロノが出てきた瞬間全力でボッコボコ」
 
自分はフェイ×クロの同人誌が好きや。
故にエイミィルートに走った奴を許す気はない!!!
ちなみにフェイバリットはユー×なの。

『2:プレシアの言葉の妨害』

ようするにあなたは要らない子とかそんな感じのを問答無用で言わせない。
正直あの人の痛みはそれなりに理解できる。
けど理解と納得は違うもんや。
やからフェイトちゃんの幸せと実益を優先する。
具体的にはハラオウンに先んじて親権を手に入れてクロノのフェイトルートへの移動を円滑に行わせる。
無印の最後にはばれるやろうから何とかなる。
ばれなかったら明かす

原作崩壊レベルの搦め手使いの親父にコトがばれるのは結構痛いけど、人はいいほうやからちゃんと説明すればはやてちゃんを助けるのに協力はしてくれるやろ。
というか二人とも感づいてそうやから怖い。

「3番目。リィンフォースの救済」

これは二人に頼んで手に入れてもらったユニゾンデバイスの文献で勉強中。
夜天についてはどうしようもないから全力で消し飛ばす。

『4番目。これがある意味意味一番重要』

「そうや。4番目…」

『「ごみ姉妹の抹殺!!」』

正直あいつらは生かす価値なんてない!!
あいつらのせいでヴォルケンが一回死ぬしはやてちゃんが暴走するし原作的観点から見ても百害あって一利なし。
だからまぁ…消す。
仮面のときにあれで葬ればとやかく言われないだろうしさ。

「よっしゃ!!目的も決まったことやし、今日は軽く流して明日に備えよか」

『イエッサァ!!』


翌日

「フェレットねぇ…アリサちゃんとすずかちゃんはどうやったの?」

自分の席は結構離れてるからあの会話は不参加です。

「アリサちゃんの家は犬がいて、すずかちゃんの家には猫がいるからムリだって」

そういや猫祭りやったなぁ。

「大雅君は?」

「自分ち?あかんあかん。
おかんも親父も動物=食料って考えてるところあるから」

「うわぁ…」

「なのはちゃんも前来たとき食べたやろ…カエルの肉」

近所に変り種ばっかり売ってる肉屋があります。
そのうち虫も売る気がして怖いです。

「食べた後に教えてくれなくても…おいしかったけど」

「言ったらくわへんやろ」

アリサちゃんとかは外国経験があるおかげかあんまり抵抗はなかったようやけど、純日本人のなのはちゃんとはやてちゃんにはきつかったか……次ぎは牡丹肉や。

「話は戻すけど翌日には上手に焼けましたってオチかも知れへんし、親と相談し」

「そうする」

やや青い顔のまま、なのはちゃんは呟いた。


そんなこんなで自宅

「どうしたの大雅?」

リンディ艦長とは逆。
早い話がロリな魅力を持った女性もといおかんがふにゃ~~っと机に体を預けながら聞いてくる。


「なにが?」

「いつも年離れして落ち着いてるあなたがそわそわしてるように感じたから」

ギクッ

「・・そんなことらへんよ」

「そう?
困ったことがあったら言ってね?
いつでも協力するから」

「おおきに」

危ない危ない。
普段のんびりしてるけどおかんの勘はテリーマンの靴紐並に当たるから少しでも予兆は消しとかな…
その上親父曰く広範囲同時誘導砲撃とか言うチートを範囲最優先のサーチと勘だけで絶対命中させるバケモノやからな。
ヘタしたらあらゆるプランが粉砕される。
直訳したら強化版なのはちゃんやし。
天災魔導士とか言われてたらしいし。


『45問目――』

〈聞こえますか!!?〉

『念話を感知。逆探知開始っす』

「いらへん。場所は分かってるし、何より…」

〈ボクに力を貸してください〉

不屈の心は君か自分のお姫様が持つに相応しい。

「ほないこか  帝釈廻天。
おかん!!
ちょっとアイス買ってくる!!」

「早くしないと補導されるからね~~ 」

自転車を全力でこいで動物病院に向かう。
ありがとう基本放任主義!!

『地理的にこのペースでこぎ続けないと間に合わないっすよ』

「なめるな!!
日ごろ鍛えてるこの体を!!
魔力を!!
誕生日とクリスマスの両方使って手に入れたロードレース用自転車(改造あり)を!!」

ウォームアップをかねて全力でこぎ続けた結果、いい具合のタイミングで間に合った。
具体的にはジュエルシードの生き物が真上からアアアアアアアアアア!!?

「なんで二体もおんの!!?」

自分の視界に移ってるのはは上から降ろうとしてるのと屋根の上から跳びかかろうとしてるライオンみたいな生き物。
まさかやけど、自分らが入ったせいで原作が微妙にゆがんだとか…やったら最悪やけど、いまは

「何とかするしかないよなぁ。
帝釈廻天!!!」

『了解!!』

「キリング・オア・トリート!!」

『グラヴィティ・アクセル!!』

バリアジャケットを身に着け、姿を変え、重力による加速を一瞬で行い。

「帝釈廻天!!」

なのはちゃん目掛けて襲い掛かる二体の間に立ち

『重力結果(ー)』

あらゆる重みをゼロにして

「あかんよ君達。
おんにゃのこにはも少し優しくせな」

爪と体を帝釈廻天でそれぞれ止める。

「あな…たは?」

目の前の事態に驚きながらも、ユーノ君は喋ってくれる。

「そんなことはどうでもええやろ?」

「え?」

「はよせぇ!!」

この技便利やけど魔力無駄に食うし。

「自分だけじゃあれやから早くしてくれ!!」

なにより自分じゃ封印できひんし!

「は、はい!」

「時間稼ぎはお任せ☆」

そう言って2体まとめて前に飛ばす
結界の中やからこれくらいは朝飯前。

「門出を見れないのは残念やけど、戦闘開始や」

『レッツ!!パァリィーー!!』

重力加速でライオンのほうに接近して

「グラヴィティ――」

帝釈廻天の前方に(+)の結界を設置して、

『ハンマー!!』

十倍以上の重みを乗せて横っ腹に叩きつける。

「ゴオオオオオ」

この手応え…アバラは折れた。
これで右前足はいくらか――

「ゴオオオオオオオオオ!!」

「グハッ!!」

折れていないとしか思えないほどの速さで振り切られた右前足を叩きつけられる。

「くそっ!!さすがはジュエルシードのバケモノ」

硬さ重視やから壁に埋まる程度で済んだけど、体中が痛い。
少し、舐めてたみたい。

「回復力もかなりあるな…でも威力上げすぎたら…殺してまうし」

なるべく殺したくないし、どうしよ…

『兄貴!!黒いのが――』

「行かすかぁっ!!」

「グオオオオオオオオオオ!!」

ライオンもどきが一瞬でこっちの進路をふさぐ。
フェイトちゃん並の速さやな。
言ってなんやが、ずるい。

「けどまぁ、速さで戦う奴じゃ」

『相性は最悪っす』

「重力結界(+)特大!!」

ライオンもどきの体がアスファルトにめり込む。。

「その中は普通の何倍も重力がかかってる。
お前の体重は何ぼ――さいごまでいわせてよ」

危なっかしいながらも飛んでやってくるなのはちゃんを見ながら、自分は呟いた。




ーオリジナル魔法ー
グラヴィティ・アクセル
名前どおり重力を利用して加速する魔法。
体の負担が結構あるため、連発はできない。
元ねたは装甲悪鬼村正

ー設定ー
大雅の魔法
重力結界設置のレアスキル。
元と違って長距離に結界を置くことも可能だし、引力と斥力もある程度操れる。
ただし(+)の結界以外は魔力を無駄に食う

あとがき
1話と2話の最初まで行ってみました。
作者は猫姉妹が何か大嫌いです
途中から力尽きてきた今日この頃



[21464] 3話
Name: あおのり◆6cc5e955 ID:4b35fa5b
Date: 2010/09/15 23:18
Side ???

『目標まで距離2500。風速5m/秒。高低差15cm』

「捕捉完了。ぺネトレイトアロー」

遥か遠くに存在する仮想の的を魔力の矢で射抜く。

『命中。
目標数800.距離100.全体高低差29』

数としてはかなりのもの。だが!!

「捕捉完了。アローレイン」

私の一閃の前では無力!!

『全弾命中。おめでとうございます』

「当然です」

そういって攻城形態のデバイスを待機形態に戻します。

「精が出るわね」

「…奥様」

今やってきたのは私の主にして私の目的の最大の障害にして要の女性。
名前はプレシア・テスタロッサ。
私の主です。

「とりあえず『あいつ』を向かわせたけどよかったのかしら?」

「何が?」

「あなたは『あいつ』をかなり気にかけているからよ」

嫌悪のオーラを発しているが、当初に比べれば大分ましでしょう。
お嬢様その2が憎まれだしてからコツコツと作業を続けたかいがあります。

「お嬢様も年頃ですから、友達の一人や二人はいてもいいですからね。
何があろうとも友達でいてくれるような、そんな人間が現れてくれればうれしいと思っています」

「『アイツ』が私を見なくなればそれでいいわよ」

忌々しげかつ投げやりに言う。

「できれば…彼女の妹として愛してくれれば幸いです」

「…………昔からの縁に免じて、考えてはあげるわ。
その代わり



ジュエルシードを根こそぎ集めなさい」

「かしこまりました。奥様」




Side 大雅

自分は変身魔法だけ使った姿(見た目はSODOM編参照)でユーの君とを抱えたなのはちゃんを抱えてなのはちゃんの家まで全力疾走してます。
自転車はおかんにたのんで転移してもらったから何とかなるやろ。
…ばれるかも知れへんけど。

「全力でごまかさへんとなぁ」

「何か言いました?」

「将来有望そうな顔やなって思っただけ。えっと…」

「なのはです。



あなたは?」




しまった!!
今の姿の名前考えるの忘れてた。
ジョーカーはあの人に対して失礼やし
え~~~~っと……
作者さん、すいません。

「ナナシ。名前なんて無いからナナシ。それでいいやろ? 」

「はぁ…」

空気を察してくれたのか、なのはちゃんは一応納得してくれた。
過去がきっかけなのもあるかも知れへんけど、周りが見れるっていいよね。

〈大雅ちゃ~~~ん〉

うげ!!おかん!!?

〈何かあったみたいだけど、大丈夫?〉

〈大丈夫大丈夫。自分で片付けるから大丈夫〉

〈わかった~~〉

とりあえずは一安心。
おかんは勘は某腋巫女クラスやけど調べるのとかはてんでやからな。
親父に先手打っとけば大丈夫やろ。

「それじゃぁ、自分の事は内緒にしといてくれ。
色々と面倒やからな」

「わかりました。
あの…」

「何?」

「さっきはありがとうございます」

正直に言おう。




蝶サイコ~~~!!



帰りながらユーノ君から事情を聞いたけど、普通にプレシアあたりが原因や。

〈どう考えても、あちらさんの不備がモトやとおもうんやけど…〉

〈ボクが見つけたから元を辿ればボクに責任があります。
だから、一人で解決したかったけど…〉

〈へまして今に至る。と…〉

〈……はい〉

〈念のために言っておくけど、自分は全力で手助けするからな〉

〈そんな!!?
あのこだけじゃなくてあなたまで巻き込んだら…ボクは……〉

〈一人巻き込んだら残りも似たような門やし、自分が勝手に紛れ込んだから気にしない。
それに、自分の趣味は〉

〈趣味は?〉

〈お節介や!!〉





「どういう…こと? 」

「なん…やこれ?」

翌日自分達はジュエルシードの反応を追って神社までやって来た



けど、目の前の光景は原作と大きく異なっていた。

べつにジュエルシード(融合バージョン)が進化してるわけでもなんかいっぱいいるわけでも、別の形なわけでもない。

ジュエルシードのバケモノが数百本の臙脂色の魔力の矢で地面に縫い付けられていた。

「どうやら、自分ら以外にもいるっぽいな。
ジュエルシードをさがしてるやつ――」

一瞬現れた光を見た瞬間、自分の体は勝手に動いた。

「あっ」

スローモーションの世界の中で、右腕を貫かれた。

「「!!!!?」」

「あっっっづぁッ…」

『右腕に損傷。以後300秒魔力の集中に支障あり』

いきなりきおったか!!

「クッ!!」

なのはちゃんを掴んで林に逃げ込むけど、左足にも3本刺さる。

「何か知らんけど、なにかいる。こりゃ…逃げるが勝ちやな」

なのはちゃんを担いで林を縫いながら結論を出す。
敵の正体も場所もわからない状況やと、勝てる気がせえへん。
というか遠距離用のレパートリーがまともにない自分じゃ勝てる気がせえへん。

「でも、ジュエルシードが…」

「このままじゃ自分もユーノ君も君も危ない。
アレはくれてやるけど、残りは全部取ればえ―」

空が一瞬で臙脂色に染まった。

こちらめがけて振ってくる臙脂の雨によって。

「帝釈廻天」

この状況じゃ範囲が狭すぎる斥力結界も数のせいでで意味がない(+)も使えない。
よってつかうのは

『七重障壁。展・開!』

7枚のパワード・シールドを前方に同時展開して矢を食い止める。

「これで少しは…」

「そんな!!?」

周りの樹がへし折れていく。

「非殺傷設定を……といてる」

「ッてことは…帝釈廻天!!」

『了解!しばらく使えないくらい振り絞ります』

クソッ!!
数が多すぎて耐え切れない。

「ユーノ君!!
このままじゃ、ナナシさんが…」

「なのは!!レイジングハートの起動を!!
僕のプロテクションと合わせればどうにか―」

そうや!!
なのはちゃんのバケモノ防御力なら何とか…

「えっ?起動ってなんだったけ?」

最悪や!!
この状況やと最悪や!!

「なぜなら障壁が3枚しかありません。
やるなら早くしてください!!」

すでに重みで膝ついてるからなおさら覚醒してください!!

「我は使命をからはじまる起動パスワード!!」

「あんなに長居の覚えてないよ!!」

「思い出してください!!
後一枚です!!」

「もっかい言うから繰り返して」

「ヒビ入りました」

『セットアップ』

よっしゃあああああああああああああ!!

「なのはちゃん。
見てのとおり自分の守りは無いも同然や。
やから、頼んだ」

「たのむって言われても、私は…」

「そのデバイスはインテリジェンスらしいからな。
何とかなる。というわけでなのはちゃんは全力で防御。自分はなのはちゃんたちをこの場から撤退や。
やれるな?」

「・・・・・・・・・・・・・はい」

そのあと、なのはちゃんのプロテクションに守られながら、全力で撤退したけど、出るころには矢が飛んでこなかった。
魔力切れとは思えなかった。
あの矢は後先を考えない攻撃というよりも意図があるように感じれた。
何やったんや…いったい。


Side ???

「ジュエル…シードの捕……獲及び高町なのはのきょ・・・・う化完了。
これより、回収さ・・・・業に移る」





オリジナル魔法
パワード・シールド
ラウンド・シールドの強化版。
今回のは犯意を重視しているため、本来ほどの防御力はなくなっている

あとがき
2里目の転生者登場。
矢の雨はチートですが、相応のリスクはあります



[21464] 4話
Name: あおのり◆6cc5e955 ID:4b35fa5b
Date: 2010/09/17 23:39
日曜日。
自分はあの矢のせいでぼろぼろ(おもにMP)の体をを引きずりながらはあの少年の見張りをしてます。
A’Sでリンカーコア奪われて大技ぶっ放したはずのなのはちゃんの回復が案外早かった理由はMPの量ってのが身にしみて分かりました。
ちなみに、学校のジュエルシードは奪われてた。
ちらっとだけ犯人の姿は見れたけど。

「これでこっち4つであっちが2つ。
いや…お嬢ちゃんかあの男が他にも取っとるやろうから残りは10個以下と仮定して……」

………普通に魔法乱打しか浮かばへん

「生きててくれよ。フェイトちゃん」


Side ???

「これで2つ目です。お嬢様」

1つ目は神社のもの。
2つ目は学校のもの。
そして…彼女が決意を固め次第掠め取る。

「ありがとうございます。
でも…」

「奥様からには昔からのご恩があります。
そしてなにより、アリシアお嬢様をよみがえらせるのは私の宿願でもあります故に」

「それは前にも聞きました。
でも、私にそこまでする理由はありません。
姉さんに似てるだけでは説明がつきません」

「……あなたが美しいから。それが答えです」

「……ロリコンだね」

「やかましいわ犬っころ」

必ず蘇らせる。
それがフェイトの幸せに繋がるのなら。
そのためなら…容赦はしません。
高町なのは



Side なのは

また誰かにジュエルシードを取られた。
少しだけ見れたけど執事服を着てる以外分からなかった。
このまま盗られ続けたらユーノ君が失望して出ていっちゃう。
そんなのはイヤだ!!

「どうしたのよなのは?
追い詰められたような顔して」

「じつは宿題がまだできてなくて…」

「それなのにサッカーの試合なんか見に着て来ていいの?」

何とかごまかせた。

「あとちょっとだから大丈夫なの」

「そう…困ったことがあったらいいなさいよ。
あんた溜め込むタイプだし」

ありがとう、アリサちゃん。
でも…ユーノ君に失望されたくない。



Side 大雅

現在自分はあの二人を探してます。
ええそうですともぶっちゃけはぐれました。

「どこや~~~!!
名前の分からない少年少女~~~~」

なのはちゃんが変に頑なになられると自分の結婚プランに支障が出るかもしれへん。
決意を固めるところでもあるけど、自分の益最優先

『兄貴』

「なんや!!?」

『お母さんに聞いたらどうですか?』

「……そっか」

結局間に合わなかったけど、近くにはいけたからすぐにとれた。



現在変身オンリー形態でなのはちゃんを送ってます。
何かあった時は口裏合わせてもらえるようにしたから大丈夫やろ。

「ナナシさん…」

「なんや?」

「わたし…気付いてたんです。
あの子が持ってるの。
でも、気のせいだって思ったんです。
そのせいで……」





「君馬鹿やろ」

「ほえ?」

「君は子供で自分は大人。
そこには決定的な差があるんや」

「決定的な差…ですか?」

「子供のミスはある程度フォローする権利があるって差がな」

「そんな!!
私のミスは私の「もうめんどい」・・え?」

「薄っぺらいセリフはやっぱメンドイ。
自分らしく言わせてもらう」

「自分…らしく?」

「自分はなのはちゃんが悲しんでるのを見たくない」

「それだけですか?」

「うんにゃもうひとつ。
なのはちゃんが可愛いからや」

『あきれていいですか』

「呆れろ呆れろ。
男が動くのは惚れた女のためでいいんや。
ああちなみにこれは比喩表現やから気にしんといて」

レイジングハートの突込みを軽く流して軽くくどく。

「それじゃぁ、自分はここら辺「すいません」ん?」

わき道から誰かがやってくる。
金髪で身長は180くらいやけど、身なりは頭のてっぺんから爪先まで不気味なくらい整ってる。
こんな奴原作にはいなかったけど、これもズレのひとつなんかな。

「そちらのお嬢んは、高町なのはさんであってますか?」

「そうですけど、お父さんかお兄ちゃんに御用でしょうか?」

まぁ年齢的にも性別的にも接点は二人くらいしか無いやろうからな。

「いえ。
私はの要件はあなたに関係しています」

そういいながら目の前の男は左手首の趣味の悪いチェーンを触る。

「わたし…ですか?」

「はい。
少々あなたに

























死んでもらいに着ました」

『スタンバイ』

禍々しい声ってまさか。

『フレイムアローレイン』

あかん!!

『重力結界(+)!!』

かばおうとした自分を重力の結界が守る。

「そういやお前ってインテリジェンスやったな」

『喋らないのが癖になってるんですよ』

「悪い悪い。
家でゆっくり会話したる」

目の前の……執事を倒してからな



オリジナル魔法
アローレイン
大量の魔力の矢を同時に発射する。
矢ということもあり広域魔法でありながらピンポイントの攻撃も可能。
ただし、ロックオン機能は無い
裏技を使えば前の話の『雨』をたやすく使える。


あとがき
原作乖離始まります。





[21464] 5話
Name: あおのり◆9180bb25 ID:4b35fa5b
Date: 2010/09/21 01:17
「名前くらい名乗れや…」

体の中で魔力を練りながら隙をうかがうが、まったくない。

「……ハインツと申します」

とあるの弓使ってた奴のと同じような武器を向けてくる。
そこには隙なんてものがありゃしない。

「なんで…なんで私を狙うんですか? 」

なのはちゃんからしたら当然の質問やな。

「ジュエルシードを盗るのにジャマだからですよ」

「まさか、あなたがあの時の」

「そのとおりです」

「アレは危ないものです!!
一刻も早く回収しないといけません。
だからー」

「却下です。私の都合があるので」

まぁ当然やな。
そんなことでやめるようなら誰もやらん。

「では年上からのお節介を少々。
会話とは相手がやる気にならなければ成立しません。
やる気のない相手を交渉の舞台に引きずり落とすにはどうすればいいか」

「答えはひとつ」

「「相手をねじ伏せ髪を掴み、無理矢理舞台に引きずり込む」」

「さぁはじめましょうか。生きるか死ぬか。
勝つか負けるかの闘いを!!」

『さぁ始めようではないか。
我らの主が勝つか!!?
汝らが勝つか!!?
ただ己のエゴのままに互いを喰らい合う闘争を!!』

「なのはちゃん。何でもいいからあいつに向かって攻撃!!
隙さえ作ってくれたら自分がフルボッコにするから!!」

『こいつはどうも気に食わない。
ああ気に食わないとも』

『かかってこいひよっ子ども』

『グラビティシュート!!』

『ペネトレイトアロー』

あの武器の系統からして射撃しかできひん。
なら、間合いを詰めれば戦力的にましになる。

「結界を展開しなさい。フレースベルグ」

『ヤー』

周りの景色の感じが変わる。
ありがたいことや。
これで周りに迷惑かけんで済む。

「グラビティ・フィスト」

「死ね」

……踏み込みが甘かったら死んでた。

「ぺネトレイト『重力結界(+)』」

帝釈廻天が奴の動きを封じる。
チャンス!!

『シールドスラム』

「ごぶあっ!!」

肺から空気が出て行く…
なんや今の。
壁に……殴られた?

「フレイムアロー」

まずい!!
この体制じゃあの速さはよけられん!!

「ナナシさん!!」

『シュート』

飛んできた臙脂の光が桃色の光にかき消される。

「なのはちゃん!!
ナイス!!」

電柱を(-)で0キロにしてブン投げる。

『シールドスラム』

なるほど…展開したシールドを前面に射出して攻撃と距離の確保を同時に行う。
攻防一体な上に攻撃する瞬間に発動されるから白兵じゃまずふ

『兄貴!!考えてるのはいいけどどうするんですかい!!?』

「何とかならんことはない。
なのはちゃんがアレを使えれば…」

ディバインバスターを叩き込めれば確実に隙ができる。
自分がやるべきことは

「なのはちゃんのスキルアップと時間稼ぎやな」

「させると思いますか?」

目の前って  はやっ

『ブレイクアロー』



Side ハインツ

手ごたえはあったがガードされた上に求めていたものよりも浅い。
相当鍛えているようですね。

「ですが、しばらくは動けないでしょう。
その間、あなたの相手でもしましょうか」

『ミドルフォルム』

白兵形体から遠距離携帯に変える。

「逝きなさい」

「させると思うか!!」

復帰が早い。
だが…

『シールドスラム!』

「舐めんなよ!!」

『斥力結界』

「ぁっ!!」

何だ今のは!!?
わたしのシールドスラムと同じ…いや、アレはシールドという『壁』にぶつけるから感触がある。
だが、今の攻撃は文字通り弾き飛ばされた。

『敵の攻撃種は不明。解析を続行します』

フレースベルグの解析力なら十分もあれば見抜けるはず。
相手の戦力は現時点では問題ないなのはさんと完治してない小動物。
そして……私と同じ転生者。
アイツではないようですが…容赦する理由はありません。

「クロスフォルム」

『ヤー』

「ハイ・グラビティ・カノン!!」

今度は引き寄せられるだと!!?
アレを喰らったらさすがにまずい

『シールド・スラム』

これで一瞬くらいは

「無駄や」

シールドが噛み砕かれるように飲み込まれる。

「最大!!」

だったら

『ブレイク・アロー』

砕くまで

「ちっ」

「これで!!」
二発目用意

「チェ「いっけ~~~!!」」

!!

『シールドスラム』

「ぐぶっ」

シールドが私自身を叩き飛ばす。
正直腹が痛いけどよけられた。

「ぺネトレイト・アロー」

『プロテクション』

やはりクロスでは火力が足りないか。
かといってロングフォルムは論外。
カタストロフはやりすぎる。

攻撃を封じるためにもたまに撃たないといけないが…どうしたものか

「こっちも忘れたらアカンで!!」



Side なのは

さっきから何度か撃ってるけどまったく当たらない。
それどころか位置も距離もころころ入れ替わってうまく攻撃できない。
お兄ちゃんたちの稽古を見てるおかげでちょっとだけ目で追えるけど当たる気がしないよ。


「これで当てれないなら…当てれる攻撃で!!」

イメージするのは私の意志で曲がる弾丸。
それならナナシさんに当てずに攻撃できる。

「レイジングハート!!」

『シュート』

一瞬で体制を組み替えてナナシさんを壁にした。
……なんとなく分かってた

「これで!!」

桃色の弾丸がナナシさんをすり抜けてあの人に当たる。

「ナイスアシスト!」


Side ハインツ

「これで!!」

軌道が変わった弾丸が脇腹に直撃する。
まずいまずいまずい!!
早く回避を

「ナイスアシスト!!」

『シールドスラ『グラビティ・アクセル』』









何秒気絶していた。
そしてここはどこだ…

「フレースベルグ」

『先ほどの地点から北北西に15km地点です。
ちなみに気絶していた時間は15秒ほどです』

そこまでの威力だったか?

『はい。とっさに魔力を一点集中させていなければ胴体が真っ二つでした』

「相変わらず…こわいぐっ」

この感じ…

『しかし、右肋骨は根こそぎ折れています』

相変わらず有能なくせに肝心なことは後回しにする…

『あと左膝に亀裂。
左腕が裂けて出血多量。
左腕だけはさすがに回復させておきました。
戦闘は続行可能ですが、どうしますか?』




「目標は完了してますし、撤退します。
カタストロフフォルム起動。
結界の解除と同時に全力で撤退する」

「ヤー」



あとがき
スピード感ある戦いってのを書いてみたい。





オリジナル魔法
ペネトレイト・アロー
射程:A~C
威力:C~E
弾速:A~B
貫通力に特化した魔力の矢を発射する。
フレーズベルグの弾速も合わせてもっとも気をつけるべき技。

ブレイク・アロー
射程:Eー
威力:A
弾速:A+
着弾と同時に爆発する魔力の塊の矢を発射する。
少し離れただけで威力が激減するが、零距離で受ければ起き上がれる奴はまずいない。
実質クロスフォルム専用技

シールドスラム
射程:D
威力:D
弾速:C
ラウンドシールドを前方などに射出する技。
タイミングや射出方向は任意だから白兵型の天敵。

グラビティ・フィスト
グラビティ・アクセルを拳限定で発生させて殴り飛ばす。

グラビティ・カノン
射程:C
威力:C+
弾速:C
重力の塊を発射する。
金色のガッシュのレイスをイメージしてくれるといい。

ハイ・グラビティ・カノン
射程:C
威力:B
弾速:C
グラヴィティ・カノンの強化版。
威力が上がっているだけでなく相手を吸い寄せることも可能。
ただしそこまで強く吸い込めるわけではない。

斥力結界
強力な斥力で相手を吹っ飛ばす。
範囲は狭いがプロテクションなどをすり抜けるくらいは可能。


デバイス
フレースベルグ
分類:アームドデバイス
左腕と連結した弓形のデバイス。
主のサポートの点においてはそこらのインテリジェンスデバイスよりもいい仕事をする。
ただし、肝心なことは後回しにし勝ち。
カーリッジシステムを応用した技を使えるが、本来の用途では使えなくなっている。

待機フォルム
趣味の悪い腕輪。

クロスフォルム
重厚な造りの腕と連結した弓。
とあるの弓つかってる奴のと同じくらいのサイズ。
不意を突かれれば避けれないほどの弾速を誇るが、ブレイク・アロー以外の威力が大幅に削られる。
白兵戦用で射程は15m前後しかない。
腕とつながっている以上範囲がそれなりに限定されているのが最大の欠点。

ロングフォルム
3話で使っていた遠距離戦闘形態。
射程距離、弾速が大幅に上がり、威力が戻っている反面接近戦では使い物にならなくなるほど大型化する。
この形態のみ『雨』が使える。

カタストロフフォルム
詳細不明



[21464] 6話
Name: あおのり◆9180bb25 ID:4b35fa5b
Date: 2010/09/25 03:13
皆様おはようございます。
ナナシこと大月 大雅です。
これからど4話のとおりすずかちゃんの家に行こうとしてるんです。
正直ハインツとかいうおそらく元お嬢ちゃんのせいでヘロヘロなんやけど……
なのはちゃんとフェイトちゃんの出会いには立ち会いたいし、ハインツがやってくるかもしれへんし、何よりレズの道に進むかもしれへんからある程度はコントロールしたい。



けど、今はそれができひん。
目の前の2人と二匹?が放つオーラのせいで一歩も動けへん。
というかなんでや…

「なんでお前がここにおんねん」

ギル・グレアム!!



「久しぶりだな。
ギル」

「ああ。君も相変わらずのようだな、弓斗」

その上知り合いかい

「お前とマトモに会うのはあのの時以来か…」

「ああ。あの後君は管理局から出て行った」

「アイツの上司がクソだったからな。
あの時はお前がフォロー入れてくれたらしいじゃないか。
おかげでブタバコ入りしなくて済んだぜ」

「わたしが表でお前が裏で。
立場は違ってもともに戦ってきた親友だ。
多少のフォローくらいはするさ」

「そうかい。
で、10年近く会ってないはずの人間がなんで来た。
ぶっちゃけ年賀状くらいしか送ってないくらい会ってないぞ」

「友達に会いにき「はいウソ!!お前ってそういう茶目っ気とは無縁な奴でした奴だった奴なのの三段活用」
……せめて最後まで言わせてくれ」

「んで…なんのようだ?」




「闇の書の主を捕らえるのに協力してくれ」

!!?

「なるほど。
どうりであいつらの気配があるわけだ」

「知ってるのか?」

「分かってるだろうが、言っておく。
家のガキの友達だ。
偶に泊めたり泊まりに行ったりするくらいの仲だ」

「そうか」

不味い。
こんなに早く干渉してくるなんて予想外にもほどがある。
10年以上後方にいるグレアムならあるいわやが、ネコどもには確実にばれてる可能性特大。
というか親父を巻き込みかねんから攻撃は不可能…こんなに近くにいるのに手出しできひんなんて

くそったれ!!

「他にもなのはってのやアリサってのやすずかって子とも友達だ。
将来は確実にフラグマンだな」

「お前が言うな。
管理局史上最ももてた男が」

って性格だけやなくてフラグ力までカミやんかい!!

「俺がもてるわけないだろ?
ロリコン数歩手前だぜ」

なんでだろ…少しかっこいい。

「それでももてていた。
まぁそれはおいておいて…本題に移ろう」

「断る」

「まだ何も言ってないんだが」

「お前はクライドのことを気にしてる。
お前がはやてが闇の書の主だと知っている。
その二点から推測できることはただひとつ。



お前ははやてを消そうとしている。
いや、闇の書の性質上殺すよりもむごいかもな」

親父の体から出てくる殺気の密度が上がる。
ハインツの殺気なんか比べ物にならへん

「……なら、お前も用件は分かっているはずだ」

結論から言おう。
自分はグレアムをなめてた。

「ことわるっつてんだろ。
あいつは自分が正しいと思った事をやって死んだ。
そこには後悔なんてないはずだ。
俺達がやるべきことはこれ以上犠牲者を出さない事だ」

「私は決めたんだよ。
たとえ間違っていても悲劇を止めると」

「ふざけるな。
たかが本のせいでなんであいつが殺されなくちゃいけない。
なんでアイツが死ななくちゃいけない。
テメェの過去の清算にあいつを巻き込むな。
やるなら勝手に死ね」

「……相変わらず偽善者だな」

「褒め言葉だ」

「念の為に言っておくが……
人質にしようってんなら今ここで殺されても文句は言えなくなるぞ」

「やれるもんならやってみなよ」

「やめないか。
解っているだろう。
この間合いはあいつの領域だ。
何かしようとしても一瞬で微塵切りになるだけだ」

「「……」」

「俺は一切手出ししない。
それが友人としてできる最大限の譲歩だ。
だが…お前が道を完全に踏み外すなら、俺はお前を殺す」

自分は全力で逃げた。
本気で恐怖しながら逃げた。
前世で危ない橋を渡ったことは何度もあるけどあんなレベルのなんて見たことがない。
正直怖い。
いろんなことから逃げたいくらい怖い。



けど…
自分が逃げたらはやてちゃんはどうなる?
ヴォルケンたちはどうなる?
なのはちゃんたちはどうなる?
原作的に考えたら大丈夫やが、ずれが起こったこの世界じゃ信用できひん。






「なのはちゃんと結婚したいだけやのに…どないしよ」

悩むのは趣味やないんやがなぁ……



「どうしたの大雅君。見るからに悩んでるけど」

すずかちゃん。

「いやね、自分がやろうとしてることがあまりにも無謀で心が折れそうなのよ…」

「え?大雅君って何でも出来そうな気がするんだけど…」

「そりゃ大概のことは出来る自信はあるけど、圧倒的力の差ってのを朝っぱらから思い知ったからなぁ…」

「なにがったの?」

ほんとのことを言う訳にもいかんし…

「親父がおかんに一方的にぼこられてた」

さすがに全員頬が引き攣ってる。
今のウソはあれやったな…

「行っとくけど親父もいくらかやり返してるで。
やらなきゃやられるレベルやからな、あの二人のは」

何回か夫婦喧嘩は見たけど、SSSじゃ足りないくらいド派手な戦闘やったわ…

「どういうケンカなのよ…」

「ナイス・ボート」

「なにそれ?」

「世界にはな…知らないほうが得策なことがあるんや。
おぼえとき」

アニメ版のようなヘドロよりも汚い世界にいかんといてな。三人とも……







〈兄貴。強力な魔力反応が出ました。ジュエルシードです〉

「ちょっくらトイレいってくるから、ガールズトークでも楽しんどいて」

少しフェイトちゃんと話したいし、嫌やけど少し待つか…








「タイミングはバッチリやけど…やっぱややな」

女の子が傷つけられるってのは…

「あの子仲間?
だったら容赦はしない」

「仲間…やねんけど下心全開SA」

「…そう」

あれ?はずした?
やっぱ友達補正が無いと喋りにくい子やなぁ……

「とりあえず話がしたいんだけど…」

「あの子にも言ったけど、答えてもたぶん意味はない」

「意味があるかどうかは聞いた奴が決めることや。
せやけど君が言いたくないんも事実。やから、賭けをしようやないか」



Side フェイト

あの子を撃ち落してスグに現れたけど、なんなのこいつ?
すごい違和感を感じる…
まるで根本的に違う世界の住人みたいな……

「仲間…やねんけど下心全開SA」

人としての差みたい。

「…そう」

「とりあえず話がしたいんやけど」

あの子と同じことを言うけど、私の答えは決まっている。

「あの子にも言ったけど、答えてもたぶん意味はない」

「意味があるかどうかは聞いた奴が決めることや」

そうかもしれない。
ハインツも言ってたけど言葉をどう解釈するかは人それぞれ。
だけど、これは私がやると決めたことだ。
いくら私の世話役で母さんの助手のハインツでもあまり好きにはさせない。

「せやけど君が言いたくないんも事実。やから、賭けをしようやないか」

賭け?

「自分が勝ったらいくらか話してもらうんとジュエルシードは好きにさせてもらう。
負けたらジュエルシードは君にやる。
OK?」

それって普通の勝負だと思うんだけど……

「わかった」

「決闘は勝負の前に名乗りをあげるのがならわしや。
自分はナナシ。
通りすがりの魔導師や」

「フェイト・テスタロッサ」

「いざ」

奇妙な槍を構えながら彼は言う。

「尋常に…」

私もバルディッシュを構えながら応える。

「「勝負」」




あとがき
現実の厳しさを知るの巻きです。
一応言うとリビングにいた2人と2匹には普通にばれてます。
このへんはA`Sのほうで尾を引きます
次回は一気に温泉まで行ってみようと思います。



[21464] 7話
Name: あおのり◆9180bb25 ID:4b35fa5b
Date: 2010/10/09 14:45
「自分の…勝ちや…」

帝釈廻転を喉元に突きつけながら宣言する。




落ちひんようにフェイトちゃんの腹に蟹ばさみで引っ付きながら。

「そう…みたいですね」

どうやって勝ったかは単純や。
フェイトちゃんの攻撃を完全無視して斥力障壁とグラビティ・アクセルで加速しながら突っ込んだだけ。
向こうだけがこっちを知らんから出来た技やから、もう通用しいひんやろがな。
あとはバリアジャケットが頑丈やからやな。

「勝ったからいくらか教えてもらうで」

「……わかりました」

「できればあれ出しといて」

「…はい」

アルフがおらんから会話がぽんぽん進むなぁ…




「聞きたいことはまず……君の目的って何?
君みたいな子供が欲しがるようなものやないけど」

本当に欲しいのはプレシアの愛情やしなぁ。

「母さんがジュエルシードを持ってきなさいって言ったから…それと、自分のためです」

なんやて!!?
無印のフェイトちゃんはプレシアかアルフのため以外で動かんことはないけど尻は重いほうやったはずや!!

「姉さんを


生き返らせたいんです」

え?

「姉さん?」

「それいじょうは、言えません」

「…そうか」

「それじゃあ…「まち」」

「…何か?」

アリサちゃんほどじゃなくても、すずかちゃんくらいは接しやすくなって欲しい。

「お母さんにお土産くらい持っていき」

「これって…」

『ジュエルシード…』

「なのはちゃんがどこにいるかいまいちわからんし、自分の探知はあれやからな。
隙突かれてもってかれたってことにすれば大丈夫☆」

『という訳で兄貴の気が変わらないうちに行った行った』

「また…」

そう言ってフェイトちゃんは空のかなたへ飛んでいった。

「……なんでアリシアのこと知ってフェイトちゃんが大丈夫なんや?」

『さぁ』

疑問を残して







アレから数日後、なのはちゃんとすずかちゃんちとアリサちゃんとで温泉旅行に来ている。
悲しいことにはやてちゃんとおかんは今日はこれない。


「大雅」

「なんや、親父」

「お前は誰が好みだ?」

ぶふぅっ!!

「いきなりなんやねん!!」

「なに…ロリコンとミニコンの狭間で蠢く俺としては、
お前にも感染(うつ)ってる可能性を否定できない訳よ」

「自分10歳やねんけど。まだそんなこと気にする年やないんやけど」

「こういうのは先に手を打っておくものだ。
俺はあいつがいたから問題なかっただけで、この先合法ロリ(あんなの)に会える機会はめったにないんだからな」

冬に会えます。

「んで、お前は誰が好みだ?
俺としては逆玉を希望する。
というか乗れ」

「なんでんなことせなあかんねん。
自分の人生は自分で勝手にさせてもらう」

「さすがは俺の息子だが、話がそれてるぞ」

「……」

「俺的にははやては性格が黒いがお前とくっつけばバランスが取れる」

自分って人がいいのかな?
前世じゃ裏に触れん程度にあれこれ悪いことやってやんやが。

「お前の好みは誰だ?3,2,1はい!!」

「ノーコメント」

以降数十分に渡って口論が続いたとだけ言っておく。


みんなが風呂は行ったりしてる間に自分は一人かシューティングで伝説を作ってます。

正直ユーノ君を始末しそうなのを我慢するためやけど。

「あと3人でコンプリート!!

2人!!

1りいいいいいいいいいいい」

「おい」

ああああああああああア!

「なにすんねん!!あと少しで全滅ノーダメやったの――」

絶句するしかなかった。

「お久しぶりですね。何でも屋さん」

横にハインツがおるんやから。

「少し、散歩でもしませんか?」

「ええよ」

腹に弓押し付けられてるんじゃ、行くしかないよな。




「あの時の嬢ちゃんでいいんやな?」

「ええ。今はハインツと名乗っています。
姓はありません」

「そうかい、んで、何が目的や?」

殺せるならとっくに殺してるから交渉ってのは見当がつくが、内容が分からんことには対応が浮かばん。

「……高町なのはをフェイトお嬢様から引き離せ」

……なるほど

「フェイトちゃんにアリシアのことを教えたのはお前やな」

「自分がクローンであること以外は教えました。
多少アレンジはしましたけどね」

「そうかい。
プレシアはどうや?」

「原作ほどは憎んでいない。
大嫌いってところかな」

そりゃよかった。
最後のほうで傷ついても最小限で済みそうやな。

「それで、答えは?」

「2、3答えて欲しいことがある。
回答はその後で」

「内容の如何によっては」

「リニスは生きてる?」

「いえ。
奥様の体調は原作よりも喜ばしいのですがリニス様を維持できるほどでは」

残念やな

「アルハザードにいくとして、次元崩壊とかのこと考えてる?」

これは懸案事項の一つ。
場合によってはフェイトちゃんを捕らえなアカンしな……

「無人世界ばかりが隣接している空間で行います。
崩壊範囲の過半数は生物すらいないので問題ありません」

せやけど犠牲は免れない…か

「管理局はどうするの?」

「……あんな屑餓鬼に負けるほど弱くはねえよ。
大事なものが死んだ絶望を理解できない餓鬼に負けるほど私の思いは脆くない。
心が伴わない強さに敗れるほど私の信念は儚くない」

あれ…地雷踏んだ?

「殺しはしないが容赦はしない。
確実に絶対的に圧倒的に粉砕玉砕大喝采する」

「自分はなのはちゃんの味方やからフェイトちゃんと戦わせるで。
確実にお前が強化してるしな」

あの日の戦いだってフォトンランサーの一発一発に込められた質がかなりのものやった上に、点を穿つように放たれてた。
徹底的な一転突破は強固な防御を破る。
いろんな作品がそれを証明している。
その証明はなのはちゃんの防御力を貫くことを意味している。

「要するに――」

「交渉決裂やな」








『セットアップ』

向こうも構えるがこっちのほうが一瞬速い!!

「重力結界(+)最大!!」

『シールドスラム』

シールドが直撃するが

『動かない…だと?』

通常の倍以上の重力空間の中で押し飛ばせると思うな。

「ギガノ・グラビティカノン!!」

『ブレイク・アロー』

大きさと密度が上がった重力弾がくだけるが

「おぁあああああああああ」

かなたに吹き飛ばされる。
大半は相殺されたけど、カノンシリーズは破られたら内側にたまった空気が爆発するようにできてるからな。
ハイやと空気が負けたが、ギガノなら行けると…

「アルフがおるやろうし、さすがに一般人に迷惑かけるとは思えへんが…」

親父に声掛けとこかな…
親父のアレなら『雨』も消し去れるしな。



Side ハインツ

砕いた攻撃に攻撃されるなんて予想外でしたよ。
近距離からの発動で中身が空気だけだからよかったものの、もし地面まで混ざってたら行動不能になってたかもしれませんね。
私は幻想殺しほど精神が強くないですし。
というかあの耐久力は確実に人外ですよ。

「スコールを最大収束しても人がいるところが入りますね……桁違いのバケモノもいることですし、夜を待ちますか」

後は…

「フレースベルグ。カタストロフの調整をしてください」

『なぜですか?彼らの実力ならまだ不必要かと……』

「いえ、彼はまだ本気を出していないはずです。
バケモノが出てくることを踏まえて準備しておいてそんはありません」

『かしこまりました』

さて

「ここ…どこ?」

お嬢様を探さないと…



Side 大雅

ジュエルシードの反応に合わせて抜け出して返信して合流したのはいいんやけど…

「ハインツはどうした?」

「教える訳ないじゃないか」

アルフが馬鹿にしたように答えるが、疑問は消えない。
『雨』は大丈夫としても狙撃だけは警戒しておく。

「それよりも言ったわよね、おちびちゃん達?」

さすが山犬!!
殺気の質が違う!!

「がぶっていくってさぁ!!」

そう言って獣化するけど、どこら辺が犬なんやろ?


「や、やっぱり。あいつ、あの子の使い魔なんだ」

「つ、使い魔?」

「簡単に言うと命ある限り共に在り続ける存在や」

「大事なところははしょってるけど、そういうこと」

高らかに吼える鵜方はまさしく獣。
格好いい。

「先に帰ってて。あたしもすぐに追いつくから」

「うん、無茶しないでね」

「なのは、ナナシさん。あの子をお願い」

「させるとでも、思ってんの!」

「させてみせるさ!」

ユーノ君の声と同時に魔2匹?を包んで消える。
残ったのは、自分となのはちゃん、そしてフェイトちゃんの三人。

「なのはちゃんはフェイトちゃんだけに意識を割いて。自分は周りを担当」

才能はともかく現時点の実力差が圧倒的やから、全神経を一点に集中させれば原作よりは長持ちするはず。

「で、どうするの?」

「話し合いでなんとかならないかな?」

「ジュエルシードは私にとって必要な物だから、貴女達も必要とするなら私達は敵同士って事になる」

「だから、そういうことを決めないために、話し相手必要なんだと思う」

無駄やなのはちゃん。
フェイトちゃんは君ほどやないけど頑固の体現やから。

「確かに、話し合いで解決することもあるかもしれない。
けど、これは違う」

「えっ?」

「互いのジュエルシードを賭けて決闘を申し込みます。
貴女は私を倒せる?」

『フライアーフィン』

一瞬で回り込んで放たれたフェイトちゃんの攻撃をなのはちゃんも高速移動でかわす。

「言ったね、だったら勝ってお話を聞いてもらうから!」

「だったら賭けて。
お互いのジュエルシードを一つずつ。」

「いいよ、私が勝ってみせるから!」


「自分…仲間はず――」

あれ?
流れ的に砲打撃戦やのに、なんで



2人とも明後日のほう向いてるの?


Side フェイト

「話し合いでなんとかならないかな?」

ハインツの言ってたとおりだ。
この子は優しすぎる。
優しすぎて致命的なまでに壊れてるらしいけど、そこは別にどうでもいい。

「ジュエルシードは私にとって必要な物だから、貴女達も必要とするなら私達は敵同士って事になる」

だけど、優しさだけじゃ何も変えられない。

「だから、そういうことを決めないために、話し相手必要なんだと思う」

「確かに、話し合いで解決することもあるかもしれない。
けど、これは違う」

優しさだけじゃ変わらない。

「えっ?」

「互いのジュエルシードを賭けて決闘を申し込みます。
貴女は私を倒せる?」

『フライアーフィン』

これで倒せるほど、甘くはないか…

「言ったね、だったら勝ってお話を聞いてもらうから!」

「だったら賭けて。
お互いのジュエルシードを一つずつ」

「いいよ、私が勝ってみせるから!」

〈ハインツ。ナナシさんの足ど〈今取り込み中!!〉!!?〉

えっ…

〈どうしたのハインツ!!?
ハインツ!!〉

打ち合わせじゃ私がこの子の相手をしてハインツがナナシさんの足止めのはず
それなのに取り込んでるってことは――

「なに…アレ…」

あの子の遥か後ろには、すさまじい光景が広がっていた。
木が何本も倒れていた

「近づいて…来てる?」

木々をなぎ払いながらナナシさんのほうに向かっていく。

「おおおおおおおおおおおおおおおお」

「■■■■■■■■」

このままじゃ

「ナナシさん!!逃げてええええええええええええええ」


Side 大雅

「おおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「■■■■■■■■」

なになになに!!?
なんか地震起こってるんですけど!!

「ナナシさん!!逃げてええええええええええええええ」

言われなくても逃げ

「おおおおおおおおおおおおおおお」

「ぐばっ」

『兄貴!!』

「大丈夫やけど…なんや今の」

なのはちゃん程やないが頑丈なバリアジャケットが切り裂かれてる。
再構築しようにも毒みたいに魔力が邪魔してうまくいかん。

「きゃぁっ」

臙脂の矢がなのはちゃんをかすめって、ハインツ!!?

『ホーネット・アロー』

「シュート」

「おらぁっ!!」

木々をなぎ払いながら現れたのは…

「親父!?」

『なんと!!?』

ピエロのマスクで顔を隠してるけど、あの特徴的にはねた髪型は紛れも泣く親父のそれ!!
魔力を感じたんかも知れんけど、なんであいつと戦ってんの?


十分前 Side ハインツ

「息子の友達を殺そうとしてる奴は、見逃せないなぁ」

ジュエルシードの魔力に反応して参加する可能性はありましたが、よりにもよってこっちに来るとは……

「俺がこっちに来たのがそんなに不思議か?」

「ええ」

私のバリアジャケットは隠蔽特化。
Stsバージョンでも探知できない自信はある。
それなのになぜ読まれた。

「嫁がよく狙われてて俺がしょっちゅう事前につぶしていた。
それが答えだ」

なるほど、狙撃地点になるようなところはチェック済みでしたか。
『雨』が裏目に出たようですね。

「ですが訂正がひとつ。
私はなのはさんを殺すつもりはありませんよ」

「……目が嘘をつきまくってる奴を信用できるか」





「バレバレですか」

「なんで狙う?
管理世界の魔導士がなのはを殺そうとする理由はないはずだ」

「理由?
……嫉妬ですかね」

そう。
私は彼女が嫉ましい。
私が開けなかったお嬢様の心をこじ開ける彼女が嫉ましい。

「嫉ましいから殺す。
それだけです」

「……アトラック=ナチャ」

『ソフト・プロテクション×6(バイシックス)』

鉤爪のグローブが現れた瞬間、六重の障壁が何かに切り裂かれる。

『フレア・アロー・レイン』

「絡新婦(じょろうぐも)」

手袋が現れた瞬間矢がすべて切り落とされる。

「……糸ですか」

それも一流ときてる。

「ああ。全力でやればビルでも切れる」

何処の執事だよ……

「俺が嫌いな人種を教えてやる」

『『セットアップ』』

なんだ!!?
急に……血の臭いが!!

「他人を蹴落として幸せになろうとする奴だ」

やはり、この男は化け物か

『スカーレット・ワイヤー』

『ブラインド・ストリング』

バケモノを相手にするなら…

「こっちも相応の準備が要るよな」

「お前…その薬は!!」

「私は私の目的のためなら何でもやる。
人も殺す。
自分も削れる」

だから!!

「やめろ!!」

「必ず取り戻す」


Side 大雅

「■■■■■■■■」

正気失ってなくない?
上じゃフリーズが解けた二人が戦い始めたし、こっちは介入できひんくらい激戦やし

「さびしい」

『インフェルノ・アロー!!』

『ケージ・プロテクション』

発射された炎の塊が糸の檻に食い止められる。

「■■■■■■■■」

「この程度で俺を殺せると思うなあああああああああっ!!」

矢と何か…たぶん糸が恐ろしい速さで激突する。

「■■■■■■■■」

「はああああああああああああああああ」

矢の雨が徐々に


徐々に糸の結界を抜け始める。

「■■■■■■■■■■■■■■■■」

『リーダー、もう限界だよ』

『やはり夫婦喧嘩以外で実戦がなかったのが災いしたようね』

「まだだ!!こいつをぶっ倒して管理局に押し付ける!!」

『ははっ!
僕らのリーダーはこうでなくっちゃ』

『もう!!
絡新婦。攻撃を全力で迎撃しなさい!!
首に一撃ぶち込んでやるわ!!』

『あいよ姉(あね)さん!!』

『…………潮時か』

「■■■……」

次の瞬間




糸の切れた人形のように




ハインツは



倒れた


「ハインツ!!」

親父の体制が崩れている隙に、フェイトちゃんはハインツを改修して空に逃げる。

「勝負は次回にお預け」

「待って!!」


「まてやあっ!」

さすか!!

『重力結界(+)』

重力空間によって糸が落ちる。

「何すんだ!!」

「今いいところやからおとなしくしやがれ!!」

向かってきた親父にOLAPを決める。
バランスは重力結界で調整できるからすごい楽。


「私の名前は高町なのは、あなたのお名前は?」

「フェイト。
フェイト・テスタロッサ。
次に会うときは、ジャマなしの全力で」

そう言ってフェイトちゃんはハインツを担いで飛んでいった。





オリジナル魔法
ギガノ・グラビティカノン
射程:B
威力:B+
弾速:B-
ハイ・グラビティ・カノンより二周り大きな重力の塊を発射する。
当たれば大怪我確定。
砕けば中にたまったものが吹き出る。
ちなみにグラビティ・カノンの強度は全部同じ

ソフトプロテクション
ランク:D
相手の攻撃を受け止めるのではなくエネルギーを吸収してはじき返すプロテクション。
ぶっちゃけなのは対策。

トラップ・アロー
発射された魔力の矢を一定距離を飛んだ後、空中に設置する。
後は合図と一緒にターゲットめがけて放たれる。

ホーネット・アロー
射程:A
攻撃力:C‐
操作性能:S
ディバインシューターの親戚みたいな攻撃。
ただしディバインシューターよりも圧倒的に早い。

インフェルノ・アロー
射程:A~C
威力:B
弾速:A
炎の塊の矢を発射する。
カタストロフフォルムを除くとハインツ最強のタメなし遠距離攻撃

スカーレット・ワイヤー
ランク:C
糸の攻撃力を上げるコーティングをする。

ブラインド・ストリング
ランク:C
魔力光を隠すコーティングをする。

ケージ・プロテクション
魔力の糸を編んで作ったプロテクション。
プロテクションと違って動き放題(知る限りは止まってるから)。
実体を持つ武器は切り刻まれる。

デバイス紹介
アトラック=ナチャ
セキ○イの灰翅の武器みたいなデバイス。
出力重視の攻撃型で、出力の三分の一でも闇の書の闇の障壁を切断できる。
人格はお姉さま気質で、実力というよりも正確のせいで弓斗を振り回すことがある。
魔力を馬鹿食いするせいで弓斗は実質Cランク程度の力しか出せない(本来はA+)
あと大出力に振り回されないのは弓斗くらい

絡新婦
ボンゴレ十世のギアみたいなデバイス。
トルク重視の高速防御型。
攻撃の防御から投げ返すまで何でもござれの優れもの。
ただし100%機能を生かせるのは弓斗くらい。
人格は妹系


あとがき
温泉へんは何とか書き上げれた。
ハインツが使ったものは追々



[21464] 8話
Name: あおのり◆9180bb25 ID:4b35fa5b
Date: 2010/10/09 03:11
あれから家に帰った自分は

「なるほど。ジュエルシードってのを集めないとえらい事になるって訳か」

「ハイ。ソノトオリデス」

家の地下室(謎技術で異常に広い)親父の尋問を受けてます。
はい、普通にばれました。
攻撃形態や最大攻撃も使ったけど見事に手足を糸で縛られてつるされてます。
はっきり言って腕一本もって行きそうなオーラで睨まれると言うしかないわ。
自分は神父様ほど人間やないし言うしかありません。

「ぶっちゃけあいつに聞けば分かるしこっちで集めるって手もあるが…」

「あ~~。できればそれはごめんこうむります。
なのはちゃんがやるって決めたし、自分としても手伝いたい。
という訳でお願いします」

フェイトちゃんのDVもなるべく減らしたいし。

「ッつてもな~~~、保護者としては子供が危ないことをするのは見逃せないんだけど」

「見た目は大人になれるからそれで勘弁してくれない?」

「無理」

ですよね~~。

「じゃぁ基本静観でマジでやばくなったら助言ってことでいい?」

「……いいだろう」

「んじゃ、暴走したらやばそうだしその時だけはよろしく」

親父は力よりも心を鍛えることを優先するから、これが譲歩範囲やな。

「あと、ハインツは自分が倒す。
惚れた女を守れんようじゃ男として最低やからな」

「それでこそ俺の息子



だが、まだまだ弱い」

「あだっ」

いきなりとかないでよ。
結構高いから痛い。

〈ラピス〉

〈な~に?〉

〈しばらく休ませるから、連絡よろしく〉

「何ッ!!?」

「攻撃、防御、魔法、経験。
あらゆる点ででお前はハインツに劣っている。
だから次の次の反応が出るまでお前にあらゆる技術を叩き込む」

クロノが出てくる辺りか…

「あとラピスをなのはにつける。
殺さないように言っておけば、まぁなんとかなるだろ」

「おかんはやめて!!
町が消えちゃう!!」

それどころか単独で次元振起こしかねん!!

「結界張れるから問題ない」

そういって構えるけど、黒犬でも出す気?

「さて…特訓を始めよう」

ははは………生きてるかな?自分



数日後 Side なのは

「だめだよ~~なのはちゃん。
こんな夜中に二人っきりなんて」

「ラピスさん」

目の前に出てきたのは大月ラピスさん。
大雅君の母親でユーノ君が言うには凄い魔法使いらしいんだけど、そうには見えな

「いきなりなんですかラピスさん!!?」

ユーノ君をつぶす気ですか!!?

「なんかものすごく失礼なこと思われた気がしたの」

「それだけでこういうことしないでください!!」

ラピスさんは勘だけで行動するから心臓に悪いです。

「なのはちゃん…悩み事があるなら相談に乗るよ」

見つめてくる目がねっとりとした物を帯び始める。
この目が向けられると心を鷲掴みにされた感じに襲われ手凄く不快。

「……言いたくありません」

「そう。じゃあ年上からのアドバイスをひとつ」

なんだか、言い回しがナナシさんみたい。

「悩むくらいならその場のノリと感情で行動しなさい☆
それで大体うまくいくから」

それはあなたくらいです。

「あと、一人だけで悩むのは結構だけど友達を馬鹿にしてるからほどほどにね」

「そんな!!私はバカになんて――」

その先はなぜかいえなかった。
馬鹿にはしてない。
だけど言えなかった。

「それじゃぁ言うことは言ったから~~
大雅君もがんばってるし体力がつくのを買わなくちゃ~~~」

そう言ってラピスさんは帰っていった。

Side ラピス

なのはちゃんはやっぱり強くていい子。
だけどみんなが当たり前に思いすぎてて忘れてるけど、彼女はとても脆くて儚い。
慎重に扱わないと致命的に壊れてしまう。

「もう手遅れかもしれないけど、大雅君が何とかしてくれるかな」

さ~~て夕飯のお買い物…の前に

「息子の恋路を邪魔する奴を、ギッタギタにしないと」

封鎖領域展開。
範囲:鳴海市全域。

「セットアップ」

鏡面展開。
魔力充電率80%。

「バーストノヴァ」

Side フェイト

「結界!?」

「まずいよフェイト。先を越されちゃう」

「違う」

「え?」

「よくわからないけどまだ大丈夫」

うまく表現できないけど、この結界はあの子とも使い魔とも違う。
何が時かれても、何かとしか応えられないけど

「なんだか分からないけど、早い者勝ちね」

え?

「あっちも近くにいたみたい」

あれは……

「バルディッシュ」

『シールングフォーム。セットアップ』

距離はあっちのほうが近い。
間に合って!!

「ジュエルシードシリアルⅩⅨ!
封印!!」





「引き分け…みたい」

「だったらこっちのものにするまでさ!!」

「アルー」

灰色の柱が現われた。

「あの方向は…ハインツ!!」

Side ハインツ

「フレースベルグ。情報を」

『目標までの距離約15km。
風速25m/秒。
高低差145m』

問題ない。いける!!

「ロングフォルム。タイプスナイプ」

『ヤー』

翼を広げた竜の如き威容。
口径35mm
全長5,8m
総重量240kg
最大有効射程50km
装弾数15発
アウトレンジ以外の運用を完全排除した、いかなる敵も一方的に射殺す暴力の権化にしてタイプブラストとは対の形態。

「目標高町なのは。非殺傷設定解除。
風向き及び風速のパターンを理論化。
捕捉                完了」

お嬢様にトラウマを刻みそうですが、原作の流れ的に鞭はなくなるからいいとしましょう。
というかそんな事になりそうなら全力で止める。
それに、実弾を使わないのはせめてもの慈悲です。

「それでは」

さようなら

『主(マイマスター)。後方100に転移ゲートが』

なんだと!!?
管理局が来るにしては早すぎる!!

『砲撃魔法、来ます』

喰らってられません!!

「ミドルフォルム。
ブーストアップフルパワー。
トランスボードフルパワー」

「バーストノヴァ」

避けきれない。!
シールドスラムだけじゃ足りない。
なら

「ブレイク・アロー」

『シールドスラム』

壁の勢いも利用して逃げる。

「抜けろ抜けろ抜けろ抜けろ抜けろ抜けろおおおおおおおおおおお!!」

ぬ  け 

「高魔力反応有り!!
第二波来ます」

早すぎるだろ!!

「転移魔法陣の位置を検出。
そこに撃ち込む」

『3時の方向。下50cm』

こいつの弾速ならいける。

「最大出力」

あとは運しだい!

『インフェルノ・アロー』


Side ユーノ

「何…あれ?」

あれが魔法?
違う。
あれが魔法?
違う!
あれが魔法?
違う!!
あれが魔法なわけがない!!
あんな…あんなものが魔法なわけがない!!!

「あ・…ああ…」

なのはも動けない。

「なんなんだいアレ……」

あの子の使い魔も動けない。

「ハインツ!!!」

「!!
フェイトちゃん!!」

「「なのは(フェイト)、ジュエルシードを!!」

レイジングハートに入れないと大変なことになる。

「「後回し!!」」


Side ハインツ

魔法陣越しに攻撃も会話も出来るが、休む気配がない。
だがこちらはカードが一枚だけ多い。
お嬢様には連宅を入れた。
私が時間を稼いでる間に原作の流れが起これば勝利だ!!

「出来れば顔をあわせたいのですが?」

「いいよ~~」

なんと!!
だが相手は十中八九遠距離方。
罠があるだろうが姿が見えれば勝機はある。

「全魔力を防御と攻撃に回せ」

罠だろうがなんだろうが耐え切って最大出力のインフェルノ・アローを叩きこむ。

「そ~~れっ!!」

『真後ろ!!生命反応有り!!』

チャンスは一度。
確実に急所を破壊する。

「インフェルノ」

『デッド』

「アロー!!」

『エンド』

「おあああああああ」

白兵可能で……スターライト・ブレイカークラスの威力だと!?
反則にもほどがあるだろ!!!

『全骨格の内40%が損傷大。残りの部分にもひび割れ有り。
その上5kmも吹き飛ばされました。
完全に的です』

これは負けですね。
ですが、負け方さえ間違えなければ勝ちです。


「金髪の子は純粋でいい子」

身の丈以上の剣を持ちと無数の杭浮かべたを少女が出てくる。

「でもとても壊れやすいからちゃんと面倒を見たほうがいいわよ」

「子供に負けるほど、軟ではなかったはずですが…修行不足だったようです」

「もうじき30だから悲観しなくてもいいよ」

「それは驚きだ。しかし…」

ようやく薬が抜け切ったこの体がどれだけ持つか分からない。

「あなたはなぜ彼女に協力するんですか?
我々や彼のようにメリットがあるとは思えません」

だが、それ以外に対抗する手段もないのもまた事実。

「理由なんて必要?やりたいからやるだけで十分じゃない」

「それだけで動けるほど人間単純に出来てませんよ」

「そう?
あなたも結構単純だと思うけど?」

「……ははは。それならどれだけ幸せか。
私の心が単純ならお嬢様の幸せだけを願えた。
私の心が単純なら高町なのはに嫉妬を覚えなかった。
私の心が単純なら奴を憎むだけで済んだ」

「奴?」

「ジークベルド。
次元史上最悪の大量殺人鬼……といったら分かりますか?」

「自覚なき殺人鬼。理解しない殺人者。最低最悪の存在」

「それですよ。
奴は私の恋人を奪った。
だからこそ復讐を誓った


最初は奥様の技術を利用するだけのつもりだった。
なのにお嬢様を愛してしまった。
こんな私が単純なはずがない」

「恋する乙女は単純なの」

「私は男です」

「ん~~。なんとなく女の子の気がしたんだけどな~~」

「どういう勘してるんですか?」

まぁなんにしろ、あなたに負ける気はありません

「付き合ってもらいますよ」

「却下」

……はい?

「だってあなたと私の差は絶対的。
弓斗君からは大雅君にケリをつけさせるって言われたし、母親的には助けたいけど成長優先なのよね~~」

「母親なら助けるべきだが?」

うちの奥様は娘に雷ですが…

「我が家の教育方針は基本放任と千尋の谷に叩き込むだから~~」

〈各部の修復完了まであと27秒〉

もう少しじかn

「させないから」

「ごがっっ」

なっ…んだ…

『四肢と胸と腹に杭が刺さってます。どっかの過負荷(マイナス)の戦闘後みたいです』

「スパイクバインド」

『さらにリンカーコアごとバインドされました。バインドブレイクにとんでもない支障有り』

全レンジに対応可能で勘が人間離れしてる。チートにもほどがあるだろ!!

「あとで解いてあげるから………なんかやばそう」

戦闘開始から25分。
つまり……

「私の…勝ちです」

「でもあの子は無茶をする。
叶わない思いを抱いて無茶をする」

「どこまでお見通しなんだアンタは!!」

不愉快にもほどが有る。
こっちの思いを根こそぎ踏みにじってくる。
ここまで不愉快な気持ちになったのはヒュードラの時以来だ!!

「あなたたちの顔を見たらいやでも分かる。
あの子は必死で求めてるけど、あなたは届かないのを知ってて足掻いてる。
そういうのが私は大好き!!
必死で生きないと人生損だから!!」

…狂ってる

「さてと……モードデストロイ」

一瞬だけ灰色に包まれ、姿が変わる。

豪奢なドレスから魔法少女のような(適当なエロゲーでも浮かべて)格好に。
他に特徴があるとすれば手首と足首と腰に巻かれた奇妙な模様替えがかれた飾り布くらいだ。

「それじゃぁ、いってみよ~~」

『アクセルウィング』


Side フェイト

灰色がやんだ。
ハインツの無事かは分からない。
でも、いまは…

「これを止め「まった」…え?」

いつの間に…いるの?

「ラピスさん!!?」

「なのはちゃんやっほ~~。私って実は魔法淑女でした~~」

この感じ……のんきに会話しているこの女の子が、あの魔力の持ち主。
つまり、私達の敵。

「バルディッシュ。少しだけがんばって」

ジュエルシードを止めないといけないけど、まずはこの子を

「必死になるのはいいけど、その性で悲しむ人がいることを忘れないでね?お姉さんからのおねがいよ」

バルディッシュを抑えながら言葉をかけられる。
さりげない動きで魔力刃の放出箇所から離れて、その上この距離だと自爆の危険まである。
動き一つでわかる。
この人はかなり強い。

『マイロード。あの石が偉いことになります。さっさと止めてください』

「もう少し会話させてよ~~。
あと、この子にジュエルシードあげたほうがいい気がするから、あげないよ」

ハイ?

「あの子の知り合いなんですよね」

「そだよ」

「なら、なんで…」

「なんとなく!!」

なんとなくって…それだけで…

「とにかく!何でもいいから何とかして!!」

アルフの言うとおりだ。
無茶をしてでも「だから嫁入り前の女の子が傷だらけになっちゃだめ」

「でも」

「だいじょ~~ぶ。一発で終わらせるから」

『展開』

奇妙な模様の飾り布がそこら中に広がる。

『周辺魔力収集効率良好』

「周りの魔力を吸ってる!?
無茶苦茶だ!!」

あのイタチもどきの言うとおりだ。
周りの魔力まで活用する砲撃魔法。
敵が強ければ強いほど。多ければ多いほど力を増す最悪の魔法というだけじゃない。
技術的に考えてもSクラスを軽く超えている。
即物的な意味でも技術的な意味でも無茶苦茶な魔法だ。

『砲身展開』

五つの六芒星が現れて大砲のような形を作る。

「あらゆる穢れを

あらゆる不浄を

あらゆる汚濁を

祓えよ清めよ流せよ溶かせよ!!

森羅万象(総て)を無に帰す鉄槌を持って吾に仇なす厄を消せ!!

メギド!!」

何もかもが消えた。
そう思えるほどの灰色の光が周りを包んだ。


Side ユーノ

「大勝利!」

当然といった風にブイサインをするラピスさんに、僕は恐怖以外感じられなかった。
次元震を起こすレベルで暴走したジュエルシードを一撃で沈めるほどの魔法。
あきらかに人間個人が出せる魔力を超えていた。
その上…

「はいこれ」

「え…でも…」

「私が止めなきゃ何もかもお構いなしで沈めようとしたでしょ?
というわけでこれ」

あれだけの魔法を使って平然としているほどの魔力の持ち主。
少なく見積もってもAAAをオーバー。
そんな人間を管理局が見逃すはずが…

「ちなみにお礼は結構。
次元社会的に私は死人扱いだから」

それなら流石に追えないな。

「それじゃあお気をつけて。
十分もすればあの子も帰って来るから」

杭を向けられてるせいでなのはも僕も動けない。
何かしようとすれば一斉に襲い掛かってくるといわんばかりの気迫が向けられる。


「じゃぁ、帰ろうか」

僕は何も言えなかった。




デバイス紹介
ヘルアンドヘブン
36本の杭(ヘル)と一振りの大剣(ヘブン)で一組のデバイス。
ヘブンは魔力を集める能力に長けていて、砲撃魔法を瞬時に発動できる。
ヘルはオールレンジ攻撃が可能。


オリジナル魔法

トランスボード
一定方向に急速移動する魔法。
ロングフォルム時の緊急回避技
元ネタはソウルイーターのベクトルプレート

バーストノヴァ
威力:AAA+
射程:AA
発動速度:B
魔法ランク:B
有体に言うと攻撃範囲と発射速度が上がったディバインバスター。
ただし、ラピスの一撃は精神まで持っていく。
持ち直せたのは主人公補正や主人への愛故にだと思う。

デッド・エンド
魔法ランク:A
魔力を剣に込めて叩きつける。
文字通り一撃必殺クラスの威力。

スパイクバインド
相手の内側からバインドをかける。
リンカーコアごと封じる為、解除は外からやってもらったほうが早い。

アクセルウィング
爆発的に加速する魔法。
モードデストロイ(速度特化)で使うと直線なら真ソニックより速くなる。

モードデストロイ
究極特化形態。
攻速のどちらかを極限にまであげる代わりに片方をほとんど捨てる極端な形態。
防御力は真ソニックフォーム級の紙装甲になる。
そして最大の特徴は飾り布を介しての魔力吸収で、飾り布から数m圏内の魔力を吸収する。
その気になれば攻撃魔法や防御魔法を吸収可能。
なのはと同等かそれ以上の天才なら出来てもいいんじゃねって感じ。

メギド
威力:SS+
射程:AA
発動速度:C+
魔法ランク:S
別名反則級スターライトブレイカー。
最大の特徴は動ける事。
ジュエルシードが放出した魔力も吸収して発射したせいでヤバイことになった。








あとがき
やりすぎた。
ひはんしないで。
次回、クロノ登場。



[21464] とりあえずのきゃらせってい
Name: あおのり◆9180bb25 ID:3fd01e90
Date: 2010/10/09 14:18
大月 大雅
10歳
烈火の炎のジョーカーにあこがれていて、少しでも近づこうととしている元青年。
性格は享楽主義気味だが妙に現実的なところがある。
あと結構スケベ
飛べない魔力が少ない魔法で殺しかねないの三拍子がそろった魔導士としては足手まとい一歩手前なだが、経験値でカバーできないことはない。
魔力の色はチョコ色

ハインツ
女性が転生した姿。
自分の目的のためにアリシアを蘇生しようとしている
性格は冷静沈着な冷血漢っぽいが、嫉妬深いところもある。
なのはにちょっとした殺意を抱くほど嫉妬している。
もらった能力ははやて級の魔力。
魔力の色は臙脂色

ジークベルド
最低最悪の男。それ以外の説明は現在不要

大月弓斗
大雅の父親。
性格はとある魔術の主人公っぽい。
基本的に成長を優先するから参戦しないが、偶に手を出す。
搦め手が得意だが、正面戦闘はさらに強い。
魔力の色は銀灰色

大月 ラピス
最強のロリータにしてジョーカー。
本格参戦するとぶっちゃけ話が終わるくらい強い。
チートの権化 
魔力の色は灰色


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