巡る因果の猫車

Sailors held in South Korea return
韓国に拘留されていた船員、帰国の運びへ

Siddhesh Inamdar

彼らは過失の罪で投獄されていた

チャットラパティー・シヴァージー国際空港に到着後、家族と合流したHebei Spirit乗組みのJasprit Chawla船長(右)と、Syam Chetan一等航海士(左)

ムンバイ：韓国に18ヶ月もの間拘留されていたJasprit Chawla船長とSyam Chetan一等航海士は、土曜日にムンバイへと帰国した。

　2007年12月、荒天下の海でクレーンバージは錨泊中の彼らの船に衝突した。事故はタンカーに積載されていた26万トンの原油のうち、1万トンの流出を引き起こす事となり、船員達は過失容疑及び環境破壊容疑によって投獄される事となった。なお、彼らが当時乗船していたタンカーは香港を旗国としている。

　彼らの逮捕以来、インド全国船員組合(NUSI)は彼らの解放を目指してキャンペーンを行っていた。二人の到着に際し、NUSIのAbdulgani Serang総書記は「インドの人々の支援によって我々は突き動かされてきた。二人が帰還した今、我々はより大きな行動を、不法な拘留から二人の船員を救い出そうと時間を問わず取り組んだ、政府と他の協会に対し求めていくつもりである」

　大勢の報道陣の存在感に圧倒されたのか、Chawla船長が報道陣にVサインを投げかけている最中に、Chetan氏の小さな子供が急に泣き出す一幕も。とはいえ、彼はその後ムンバイ国際空港の外で開催された、勝利集会で流れたドラムビートに合わせて踊ってもいたが。

　「(韓国での)18ヶ月は、私の人生の中で最悪の時でした」と、Chawla船長は語る。「尋問を受けている最中、もう家には戻れないと思っていました。尋問は韓国語で行われており、私達はそれについていく事が出来ません。裁判官ですら、私に怒鳴り続けていましたし…彼が公平だったとは、私には思えません。また、韓国で私達が受ける事が出来たインド領事館からの支援は、ほんの小さなものだけでした」
　将来の計画について尋ねられた彼らは、インドに戻ってこられてひとまず安心できたし、当面は家族と共に過ごしたいと答えている。「いつかは海に戻りたいですね」Chetan氏はそう語った。


『偏った事故調査』

　2007年に行われた初期の取調べの後に、二人の無罪が下級裁判所によって宣告された。しかし、2008年12月に高等裁判所によって、彼らは有罪判決を宣告されている。この判決は、タンカーに衝突したクレーンバージを所有するサムスン重工が要求した、第二の調査が実施された結果、宣告される事となった。

　二人の同僚であるRajesh Tandon氏は、「この第二の調査が偏った結果に終わったのは、韓国のGDPのうち33％をその売上高で占めているサムスンが後ろ盾についたせいであろう」と、推測している。

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　待つ方も待たせてる方も無事な帰還を諦めてたわけで…本当に無事帰れてよかった…

　それにしても、裁判官が被告に向けて叫び続けてるって、どういう法廷なのよorz
　グックランドでは、厳粛であるべき裁判ですら乱闘国会のようなノリで進行しているんでしょうか…ただでさえ言葉わからないのに、その上怒鳴られ続けてちゃ、命の危険を感じるのも無理ないですよね。
　さて、到着直後の短いインタビューですら、常識では考えられない事実がポロポロ出てきてるわけで…これで詳細な情報がダダ洩れになったらどうなる事やら。
　相手によっては脚色なしでも大嘘つき呼ばわりされる危険はありますが、是非とも18ヶ月の体験を洗い浚い吐き出して欲しい物です。そうすれば、船員であろうがなかろうが喜んで韓国に行こうなんて思う人、絶無になるでしょうしね。
　思い出したくもないかもしれませんが、後進の方のためにも、是非ともご考慮願いたいところです。

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