Yahoo!ニュース
ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]



ここから本文です
[PR] 

劉氏に平和賞、放送中のテレビが突然真っ黒に

読売新聞 10月9日(土)9時4分配信

劉氏に平和賞、放送中のテレビが突然真っ黒に
拡大写真
自ら撮影した劉暁波氏の写真を手に、北京で記者会見する妻の劉霞さん=関泰晴撮影
 中国の民主活動家・劉暁波(りゅうぎょうは)氏のノーベル平和賞受賞は、「21世紀の超大国」を目指す共産党政権の威信を失墜させる痛烈な一撃となった。

 しかし、党に、独裁放棄の選択肢はない。国内にくすぶる民主化要求が受賞で勢いづくのを防ぐため、これまで以上に徹底的に封じ込める方針だ。

 8日午後5時(日本時間同6時)ごろ、劉氏の平和賞受賞を伝えていたBBCやNHKなど外国テレビ放送の画面が、突然、真っ黒になった。国民に劉氏受賞のニュースを見せたくない当局が放送を遮断したとみられる。連日、大々的にノーベル賞関連ニュースを報じてきた中央テレビや新華社通信など国営メディアも一斉に沈黙した。

 共産党のショックの大きさがうかがえる。

 同日、劉氏の妻、劉霞さんが住む北京のマンション前には、100人以上の外国メディア記者が詰めかけたが、20人前後の警官が敷地内への立ち入りを禁じた。

 ほぼ軟禁状態にあるとみられる劉霞さんに代わり、友人が、「賞は劉暁波一人のものではなく、08憲章の支持者すべてのもの。中国政府がこの問題を直視するよう願う」などとする夫妻のメッセージを発表した。

 駆けつけた支援者の一人は、「国内にとどまって民主化を訴え、命を懸けて活動を続ける人々の存在を世界が認めてくれたことを意味する」と涙ぐんだ。

 08憲章に署名したという北京の男性は「中国の民主化にとって最初の勝利だ。政治改革を求める数千万人の声が劉暁波という一人の人物の努力を通じて、国際社会に届いた。自由と民主は必ず勝つ」と力を込めた。(北京 佐伯聡士、関泰晴)

最終更新:10月9日(土)9時4分

読売新聞

 

この話題に関するブログ 2件

関連トピックス

主なニュースサイトで 劉暁波 の記事を読む

PR

PR
ブログパーツ

海外トピックス

注目の情報


気になる記事だけダウンロード

成功する中国ビジネス構想とは?
成功企業にみる中国進出成否のカギ、日系企業が直面する中国投資環境の壁