ＮＨＫ捜査情報漏えい　時津風親方、メール受信認める

　大相撲の野球賭博事件をめぐり、ＮＨＫ報道局スポーツ部の男性記者が警視庁による家宅捜索情報を事前に日本相撲協会関係者にメールで知らせていた問題で、時津風親方（元前頭・時津海）が９日、この記者からメールを受信したことを認めた。その上で「どこにも一切、連絡していない。返信もしてない。私は何もしていない」と、証拠隠滅の疑いについて否定した。

　時津風親方によると、７月７日午前０時ごろに男性記者から「明日、警察の捜索が入るようです」などと書かれたメールが送られてきた。当時は愛知県犬山市内の名古屋場所宿舎に滞在中で、同日朝になってメールに気づいたものの、そのままけいこ場に降りた。名古屋場所宿舎には昼ごろに警視庁の家宅捜索が入り、携帯電話を押収されたという。

　今回の問題に関し、１０月に入ってから警視庁に１度、事情を聴かれたという。

　時津風親方は「（メールを送った）記者とは、しばらく連絡は取り合っていなかった。一方的なメールで、不愉快といえば不愉快」と語った。【武藤佳正】

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