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情報漏えいのNHK記者「手柄になるかもと考えた」

2010年10月9日15時0分

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 NHKの報道局スポーツ部の記者が今年7月、大相撲の野球賭博問題で警視庁が家宅捜索に乗り出すとの情報を捜査対象の親方にメールで送っていた問題で、この記者がNHKの内部調査に対し、「メールを送った相手側から家宅捜索の情報がとれれば手柄になるかもと考えた」と話していることが分かった。

 NHK関係者によると、記者は7月6日夕、NHKが大相撲名古屋場所の中継を見送ったことを知り、東京・国技館に取材に行った。そこで知り合いのスポーツ紙の記者から「明日、相撲協会に対して警察の捜査が行われるようだ」と耳にしたという。

 旧知の時津風親方(元幕内時津海)に電話をしたがつながらず、7日午前0時ごろ、「明日、賭博関連で数カ所に警察の捜索が入るようです。ガセ情報だったらすいません。他言無用でお願いします」などとするメールを携帯電話から送った。

 NHKの内部調査に対して記者は、親方にメールを送った動機について「家宅捜索についての情報が入っているかもしれない。ひょっとしたら捜索の情報が確認できるかもしれないと思った」などと話しているという。

 NHK関係者によると、NHKは当時、警視庁の一斉捜索が近く行われる公算が大きいと見ていた。だが、具体的な日時などの情報はつかんでいなかったという。NHKは記者会見で「この記者は捜査情報を知る立場になかった」と説明している。

 実際の家宅捜索は7日朝、警視庁組織犯罪対策3課が、賭博にかかわったことを自己申告した力士らが所属する相撲部屋などを対象に賭博開帳図利容疑で行った。

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