9日付の中国各紙は服役中の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞が決まったことについてほとんど報じなかった。報道した場合も中国外務省の「(劉氏への授与は)平和賞への冒涜」と批判する談話だけで評価する内容はなかった。中国当局による厳しい報道規制が敷かれているとみられる。
北京晨報には平和賞に関する報道は一切なかった。中国共産党機関紙、人民日報系の京華時報は18面の「国際・総合面」で「中国の罪人への授与は平和賞への冒涜」との見出しで国営通信、新華社が配信した外務省談話を伝えた。新京報も14面で小さく外務省談話を載せた。
中国紙はほかの各賞については大きく扱っていた。
(共同)