Advanced Infrared Ballistic-missile Observation Sensor System
第2研究所第3部では、航空機に搭載し、遠距離のミサイル等を捜索し、自動的に探知、追尾する光波センサシステムについての研究を行っております。
日本時間の11月18日未明、技術研究本部第2研究所の試験隊は、海上自衛隊の支援を得て、米国ハワイ沖で実施されたミサイル発射試験に参加し、試験母機であるUP−3Cに搭載された将来センサシステム(搭載型)(通称:AIRBOSS)の性能確認試験を実施しました。その結果、ハワイ州カウワイ島から発射されたミサイル標的の捜索・探知・追尾に成功しました。
将来センサシステム(搭載型)は、第2研究所で平成12〜15年度まで研究試作しており、平成14年度から性能確認試験を実施中です。本システムは、赤外線を感知するセンサシステムで、遠方にあるミサイルから放射される赤外線を探知し、追尾することができます。
主な構成は、航空機に外装され赤外線を検知するセンサ部、航空機に内装されるジンバル制御器、信号処理部、標定処理部、操作制御部からなり、センサ部は円筒のドーム型で、直径約60cm、高さ約80cmの大きさです。
試験期間中、海上幕僚監部及び海上自衛隊から協力を得て、将来センサシステム(搭載型)を搭載できるようにUP−3Cを改修して試験母機として使用しております。