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ぐらつかない精密関節 福島大教授ら開発

開発した「関節ユニット機構」を組み込んだロボットハンド

 福島大共生システム理工学類の高橋隆行教授と、工業用宝石加工部品メーカー「並木精密宝石」(東京)の研究グループは6日、動作時のバックラッシュ(ぐらつき)をほぼゼロに抑えた直径12ミリの「小型関節ユニット機構」を開発したと発表した。医療機器やロボットハンドへの応用が期待される。
 開発したのは、精密アクチュエーターと呼ばれる複雑な動きが可能になる装置。ロボットハンドの関節部分や内視鏡などに用いられているが、従来の装置はバックラッシュが起きるため、精密作業には向かなかった。
 高橋教授らは鶴岡高専の佐々木裕之准教授や機械器具製造「アトム」(福島県磐梯町)とも協力。精密アクチュエーターの構成部品を見直し、歯車やワイヤではなく立体のカムを使うことで、バックラッシュの抑制に成功したという。
 高橋教授は「直径5ミリ程度までさらに小型化することが可能。医療だけでなく、さまざまな分野で活用できる」と話している。
 研究グループは、関節ユニット機構を組み込んだ指の太さほどの医療用ロボットハンドを製品化し、従来より格段に安い価格で販売することを目指している。


2010年10月07日木曜日


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