旧広島市民球場(中区)の跡地利用計画に反対する「旧広島市民球場の歴史と未来を守る会」は8日、市に球場の解体禁止を求める訴訟を広島地裁に起こした。同地裁へ起こしていた仮処分申請は同日、取り下げた。
訴状は「戦後復興のシンボルである球場を解体することは、憲法13条が保障する幸福追求権の侵害に当たる」と主張している。
旧球場の解体をめぐっては、守る会が8月、旧球場の解体禁止を求める仮処分を申請。今回、仮処分を取り下げた理由について守る会の土屋時子代表代行=中区=は「仮処分の審尋はやり取りが公開されていない。公開の司法の場で球場解体の不当性を訴えたい」と説明している。
市の杉山朗旧市民球場跡地担当課長は「訴状の内容を見たうえで対応を検討したい」としている。
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