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きょうのコラム「時鐘」 2010年10月9日
「ねんりんピック」。なんと上手なネーミングだろう。人生の年輪を重ねた60歳以上の人たちが集い、文化・スポーツに興じ、健康と福祉を体験する
「体育の日」前後の一年で最も過ごしやすいころである。東京オリンピックの頃は青春真っ盛りだった。今、季節は秋だが、枯れ葉の舞う晩秋ではない。ぎらぎらした日照りの残る初秋でもない。人生の美しき収穫期とでもいえようか 若い担当者は「60歳以上の高齢者の祭典」だと言う。当方もその一人だが「60歳」と「高齢者」をさらりと結びつけられて多少の抵抗感はあった。そうか、自分も高齢者の一人なのかと。長寿社会は人生の黄昏どきを自覚し難くしている 実年齢は男八掛け、女七掛けの時代である。還暦過ぎても一昔前の40代後半にしかならない。衰えるのは体力であって、気力ではないと言えば多少気が引けるが、高齢者と呼ばれる人たちの一番言いたいことではなかろうか 全国から1万人の「昔の青年」が集う。同じ時代を生きた者同士の連帯感が石川の地で花を咲かせ、くっきりとした年輪を重ねる大会になるよう祈る。 |