「反社会的勢力排除に伴う講習会」に出席した放駒理事長(中央左)と横綱白鵬(中央右)ら親方や力士
日本相撲協会が7日、両国国技館で「反社会的勢力排除に伴う講習会」を行い、すべての力士、親方、行司ら協会員約1000人が参加した。一般公開を禁じた暴力団を排除するためのマル秘マニュアルが配られ、警視庁担当者による講習会も冒頭以外は非公開だった。
村山弘義副理事長(元東京高検検事長)は「暴力団対策のノウハウが暴力団側に漏れるのを防ぐため」と説明した。マニュアルには「弟子の親が暴力団員とわかったら」などの具体例を列挙して、対応策を協会員に解説している。
ちなみに「弟子の親が‐」の例では「親からの差し入れは受けず、ビデオなどで弟子の様子を報告するのがよい」などとされている。出席した横綱白鵬は「警察の方々から話をしていただいて、協会はよりよくなっていくと思う」と話した。
(2010年10月7日)