ツインズに勝利し喜ぶヤンキースナイン=ターゲット・フィールド(AP=共同)
「ア・リーグ地区シリーズ第1戦、ツインズ4-6ヤンキース」(6日、ミネアポリス)
ワールドシリーズ連覇を狙うヤンキース(ワイルドカード=最高勝率2位球団)は4‐4の七回にテシェイラが決勝の2ランを放ち、ツインズ(中地区)に6‐4で先勝した。
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ヤンキースが鮮やかな逆転勝ちで白星スタートを切った。同点とされた直後の七回にテシェイラが右越えへ勝ち越し2ラン。敵地を沈黙させたヒーローは「うちの打線はどこからでも点が取れる。あきらめたことはない」と胸を張った。
五回まで0‐3の劣勢。六回に猛攻を仕掛けた。それまで2安打に抑えられていたツインズの先発リリアーノに対し、1死からテシェイラの二塁打を起点に1点差とすると、なお2死一、二塁からグランダーソンが右中間へ逆転の2点三塁打。左腕を攻略した。
今季はレギュラーシーズンの95勝のうち、48勝が逆転勝ち。流れは一気にヤンキースへ傾いた。直後に追いつかれたものの、七回にテシェイラが一発。六、七回だけで計6点を奪った。
チームはワイルドカードで進出した過去3度の地区シリーズでいずれも敗退していただけに、初戦を取った意味は大きい。ジラルディ監督は「プレーオフにおいて2イニングで6点を取るのはたやすいことではない」と満足そうだった。
(2010年10月7日)