記事入力 : 2010/10/07 08:40:23
PSI:15カ国参加、13日から釜山沖で実施
哨戒艦「天安」沈没に対抗して北朝鮮をけん制
韓国主導による初めての訓練
哨戒艦「天安」沈没事件に伴う対北朝鮮の軍事的対抗措置の一環として計画されていた大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)訓練が、釜山沖で13日から二日間にわたり、韓国が中心となって行われる。この訓練は「イースタン・エンデバー10」と呼ばれる。
国防部が6日に発表したところによると、今回の訓練には韓国をはじめとして米国、日本、オーストラリア、フランス、カナダなど15カ国が参加する予定で、艦艇や航空機など、実際の戦力が参加する海上での遮断訓練はもちろん、外交、情報、法の執行、関税、輸出、統制、財政、海洋法分野などの専門家も参加し、PSIでの意志決定のプロセスについて議論するセミナーも同時に行われるという。韓国が中心となるPSI演習は今回が初めてで、海上での遮断訓練には韓国、米国、日本、オーストラリアが参加する。
PSIとは大量破壊兵器(WMD)を拡散する恐れのある国、あるいは集団による武器や関連物資の運搬といった違法行為を遮断するための国際共同体で、PSI参加国は定期的に訓練を行っている。今回の訓練には、韓国から4500トン級の駆逐艦(KDX2)2隻と上陸艦(LST)2隻の計4隻、米国からは9000トン級のイージス艦、日本からは4000トン級の護衛艦、オーストラリアからはP3C海上哨戒機などが参加する。
国防部の関係者は、「訓練のシナリオは北朝鮮など特定の国を念頭に置いたものではない」とコメントしているが、実際は北朝鮮の行動に備えたものとみられる。
ユ・ヨンウォン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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