押尾被告、５日早朝に実家戻っていた

　保護責任者遺棄罪などで懲役２年６月の実刑判決を受け、４日に保釈された元俳優・押尾学被告（３２）が、５日早朝に東京・多摩市の実家マンションに戻っていたことが７日、分かった。弁護人が明かした。

　押尾被告は保釈後、東京・新宿区の弁護士事務所で打ち合わせを行った後、都内のホテルに宿泊。５日早朝に実家に帰ったが、５日以降、報道陣の前に姿を見せていない。

　押尾被告は亡くなった田中香織さんの両親との面会を希望しているが、弁護人によると、まだ話し合いの申し出はしていない。「田中さんの意向もあるので、慎重に判断したい。（申し入れは）一両日中というわけではない」と、しばらく先になる可能性を示唆した。

　関係者によると田中さんの遺族は押尾被告と会う気は全くないという。遺族が最も憤っていたのは押尾被告が救急車を呼ばなかったこと。公判で「見殺しにしていない」ことばかりを主張し、救急車の件について口を濁したことに強い不満を抱いており、民事で訴える可能性もあるという。