博士学位取得が面接の三日後、政府機関合格取り消しも
ソウル大博士課程の修了者が政府機関の研究員として最終合格したものの、面接日が博士学位取得の三日前だったという理由で、合格取り消しの危機に直面していることが6日までに分かった。
ソウル大工学部で8月30日に博士号を取得する予定だったAさん(30)は、7月に環境部傘下の国立環境科学院の研究職公務員採用試験を受けた。環境科学院は募集要項の応募資格に、「最終試験日(面接日)現在で修士学位以上を持つ者」とした上で、「卒業予定者は最終試験日現在で該当する学位の所持者でなければならない」と明記していた。卒業予定者だったAさんは、「博士学位授与予定証明書」を添えて志願した。
Aさんは8月27日に面接試験を受け、31日に合格通知を受けた。しかし、環境科学院はAさんについて、博士学位の取得日(30日)が面接日の後のため、合格が取り消される可能性があることをAさんに告げた。Aさんは「応募時に提出した証明書には30日付で学位を取得すると書かれていた。学位の授与日が問題になるとは想像もしていなかった」と語った。
修士・博士統合課程で博士学位を取得したAさんは、学位証明がないだけで、既に修士学位取得者に準ずる資格があると主張したが、環境科学院は受け入れなかった。合格取り消しの危機に直面したAさんは先月、ソウル大から修士学位認定確認書を受け取り、環境科学院に提出した。同院は、修士・博士統合過程の博士課程修了者を修士学位所持者と認定できるかどうかを行政安全部に照会。しかし、行政安全部は「担当官庁ではなく判断が困難だ」として、今月5日に教育科学技術部に文書で照会を行った。教育科学技術部の関係者は「(国会での)国政監査のため、まだ検討を終えていない」と説明した。
Aさんは「環境科学院と政府官庁の硬直した法令解釈と行政によって、合格が取り消されるのは不合理だ」と訴えた。
李碩浩(イ・ソクホ)記者