■10月のオススメピックアップ!
 暑い日々が続くなぁ……と思いきや、急に寒くなってきました。もう秋なのですね。この時期は出版社のイベントやサイン会も多く、忙しい人も多いかも。個人的には先日放送された「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のアニメも楽しみです。
 それでは今月もラノベるっ!いってみましょう。

■角川スニーカー文庫(毎月1日頃)
 スニーカー文庫はなんといっても林トモアキ作品最新刊、レイセンがオススメです。全シリーズにあたる「戦闘城塞マスラヲ」から主人公のヒデオは続投なので、できればそちらもまとめて読むといいでしょう。凡人のヒデオと強烈な個性を持つ周囲の人物が繰り広げるドタバタな日々が面白いです。

■HJ文庫(毎月1日頃)

 今月のHJ文庫は人気シリーズ2つに注目です。「六畳間の侵略者」は主人公の住む部屋を美少女たちが争奪するシチュエーションが異色なラブコメ。「1冊前の表紙になるとメイン回」の法則(たぶん)により、今回は謎多き地底人の巫女、キリハさんが主役のようです。
 「百花繚乱」はこの秋からアニメが放送開始のバトルアクションラブコメ。「柳生」の名を持つヒロインや戦国武将と同名の少女たちが華麗な戦いを繰り広げます。放送を前に原作小説で予習はいがかでしょうか。


■電撃文庫(毎月10日頃)




 電撃文庫は今月も勢いが止まりません。アニメ2期やゲーム化など、話題盛りだくさんの「とある魔術の禁書目録」はロシア編が大詰めを迎えます。表紙の一方通行<アクセラレータ>が格好イイですね。隣の少女は誰だ!?という方は小説を最新刊まで読みましょう。
 他にも昨年デビューの新人による「アクセル・ワールド」と「ロウきゅーぶ!」も仲良く同時に新刊が出ます。「アクセル」は主人公のヒロユキが順調に成長を遂げていますが、今回は意外な出会いとピンチがある模様。「ロウきゅー」ではいつものバスケ三昧からちょっと一息いれて、短編集形式で少女たちの日常が描かれるようです。
 風変わりな題材で話題を呼んだ「なれる!SE」も2巻が登場。今回も週刊アスキーで短編が連載されるなど、IT業界へのアピールもバッチリです。主人公の苦労っぷりに若干心が痛くなりますが、それだけに今度はどんなトラブルに巻き込まれるのか興味津々です。
 新作が多いのも今月の特徴ですね。ファンタジーコメディの「ウチの姫さまにはがっかりです…。」なにやらワケありのハーレムコメディ?「ハーレムはイヤッ!!」に加え、電撃文庫でも数少ない平安陰陽師もの「平安鬼姫草子」や優秀なのに残念なヒロインに振り回される「ハロー、ジーニアス」お嬢様学校で探偵ストーリー?な「はい、こちら探偵部です」などが控えています。

■GA文庫(毎月15日頃)


 GA文庫からは2作品を。今年5月に急逝された大迫純一の、おそらく最後になるであろうポリフォニカの新作が刊行されます。強面の大男マナガと可憐な少女マティアの名刑事コンビによる物語がもう読めないのだ……と考えると寂しくなります。故人を偲びつつ、作品を手に取りたいと思います。
 「クインテット!」はなんと2007年から延期を続けていたラブコメシリーズ。まさかの続刊で、続きを待っていた人には朗報ですね。おしかけ居候5人によるドタバタ模様が楽しい一本ですが、GA文庫blog掲載のインタビューによると、既に4巻の刊行も決まっているとか…。
(以下、下旬編に続きます)


文・平和(平和の温故知新