茶葉からレアアース検出、成長剤で添加、使用禁止の農薬も―北京

  北京市工商局は6日に通達を出し、問題が発覚した食品17品目について、市内での販売を全面停止するよう命じた。これらの商品には、使用が禁止されている農薬を含む7品目の茶葉も含まれていた。また、一部の茶葉からは、基準値を超えるレアアース(希土類元素)も検出された。中国新聞社が7日、伝えた。

  今回問題となった茶葉は、ウーロン茶、鉄観音、プーアル、ジャスミン茶の4種で、前門華都百貨、楽購スーパー、迪亜天天スーパー四路通店の各店舗で販売されていた。北京市工商局は、使用が禁止されている農薬「トリクロサン(トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル)」が検出されたため、発売停止の措置を講じた。

  トリクロサンは分解しづらいため、トリクロサンを含有するお茶を飲むと、人体の身体に悪影響が及ぶ恐れがある。

  今回発売停止となった茶葉の一部には、レアアースも含まれていた。専門家によると、植物成長調節剤として使用されるレアアースは、茶葉の増産や品質改良に有効だが、不適切な使用によって残留量が基準値を超えると、人体の健康に危害がもたらされる。(編集担当:松本夏穂)

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