「万景峰一92」号の就航再開を求める要望書

      

新聞紙上で今月下旬にも「万景峰」号が新潟港に入港予定との記事を見て、心からの実現を願っています。

 

今年6月以来、「万景峰」号の運航が中断されたままになってる事に、日朝友好を願う一人として、心を痛めていました。「万景峰」号は1992年6月に運航を始めてから今まで、在日朝鮮人と祖国を結ぶ架け橋として、また日朝友好の架け橋として、大きな役割を果たしてきました。にもかかわらず日朝関係の政治的な制裁の材料に利用されて、「入港阻止のために理屈をつける」的な排除の理論で入港が拒否されてきました。こんなやり方を人道上、黙って見ている事はできません。

 

昨年6月、舞鶴港に同船が入港し、祖国訪問団の女性たちが出発された時、見送りに行きました。はじめて祖国に行く人、これが最後かもと車椅子を押してもらって乗船される人、杖にすがって一歩一歩乗船される人、などなど・・・祖国往来が自由に出来ない日朝関係の不幸を思い、胸が熱くなりました。

私たち大部分の者は、車で3時間も走れば帰れる故郷ですが、肉親や親戚のために土産物をいろいろ用意して弾む気持ちで帰郷します。ましてや、行きたい時に行けず、会いたいときに会えない祖国を訪問し肉親に会う喜びは、いかばかりかと旅路の無事を祈りながら、見送りました。

 

日本は今、お盆の帰省で土産物をいっぱい持って故郷へ帰る人たちで、混雑が続いています。肉親をおもう気持ち・故郷を懐かしむ気持ちは、みんな同じです。

在日朝鮮人、とりわけ高齢になられた一世・二世の人たちがお互いに元気なうちに祖国の肉親に再会できるように、「万景峰」号の早期の運航再開を要望します。

人道的問題の祖国訪問が円滑に再開されるように重ねて要望します。

 

                2003・8・13

               I(アイ) 女性会議・京都

               日朝友好促進京都婦人会議

 

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