「日朝平壌宣言」を活かし日朝交渉の進展にむけた

日本政府の一層のとりくみを要請します

 

 私たちはアジアの平和、とりわけ東北アジアの平和のために、日本と朝鮮民主主義人民共和国の国交正常化を願ってきた立場から、昨年来の「日朝平壌宣言」を強く支持します。

 しかしその中で明らかになった朝鮮民主主義人民共和国による拉致事件の内容に強い衝撃をうけました。そして13人の拉致という不当な国家犯罪を許すことができません。その後5人が一時帰国され肉親やふるさとに囲まれて暮らしておられる姿に、安息の日々を一日も早く取り戻してほしいと願うばかりです。

 でも今の状況では朝鮮民主主義人民共和国に残された家族との再会すら目途の立たない様子です。日朝交渉を重ねる中で相互の自由往来、居住の選択の自由が保障されない限り、拉致被害者の方たちの人権と生活は守られないのではないでしょうか。そしてまた新たに拉致被害者として認定された人たちの調査にむけても「日朝平壌宣言」により開かれた交渉窓口を閉ざすことなく「誠意」をもって交渉を進展する中からこそ光明が見出せるのです。

 朝鮮民主主義人民共和国の核開発問題が現実になった今、非核三原則を国是とする私たちは「日朝平壌宣言」の中の、両国間で安全保障にかかわる問題について協議するなどとして重要な合意が今こそ大きな力を持ってきます。

 小泉首相は「日朝平壌宣言」で示された熱意を国と国との約束として行動に移してくださるよう要望します。

 あわせて日本政府は、日本の安全のみにならず東北アジアの平和のために、小泉首相の英断を積極的に支え行動で示してくださるよう要望します。

2003年1月10日

日本婦人会議京都府本部

 

 私たちもこの要望に賛同し、小泉首相、川口外務大臣、福田官房長官に要望します。

                         日朝友好促進京都婦人会議

                         都市問題研究所

 

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