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漁船衝突:ビデオ公開を日本に要求 中国外務省副報道局長

海上保安庁の巡視船と接触した中国のトロール漁船=沖縄県・尖閣諸島の久場島沖で2010年9月7日(第11管区海上保安本部提供)
海上保安庁の巡視船と接触した中国のトロール漁船=沖縄県・尖閣諸島の久場島沖で2010年9月7日(第11管区海上保安本部提供)

 【北京・浦松丈二】中国外務省の姜瑜副報道局長は21日の定例会見で、尖閣諸島(中国名・釣魚島)での衝突事故について「中国漁船が巡視船にぶつけられた」と主張し、海上保安庁に対し事故の模様を撮影したビデオを「最初から最後まで一部始終」公表するよう求めた。

 事故後、中国メディアは巡視船側が漁船にぶつかったと報道しているが、中国政府として公式に事故の事実関係を主張したのは初めて。中国側からビデオ公開を求めることで主張の正しさを印象づける思惑もありそうだ。

 姜副局長は「中国漁船が釣魚島付近海域で正常操業中、日本の巡視船多数に囲まれ、追跡され、妨害され、ぶつけられ、損害を受けた」と主張し、日本側に船長の即時無条件釈放を改めて要求した。

 「ビデオ公開が日中の争いを解決する方法の一つとは思わないか」との質問に副局長は、「日本側のビデオが何時間あり、最初から最後まで一部始終が公表されるかどうかは分からない」と述べ、都合のいい部分だけ公表しないよう日本側をけん制した。

毎日新聞 2010年9月21日 19時31分(最終更新 9月21日 23時10分)

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