「外奎章閣図書、韓国に返還を」 仏知識人が団結

パリ第7大学総長ら協会結成、仏政府に対し返還求める運動

 フランスの大学総長や学長といった知識人が、「外奎章閣図書」(写真)の返還を支持する民間協会を結成、フランス政府に対し、返還を促す運動をしていることを、パリ第7大学のマルティン・フロスト韓国学科教授が6日、明らかにした。「外奎章閣図書」とは、1866年にフランス艦隊が江華島に侵攻、同島にあった王室関連文書の図書館「外奎章閣」から奪った文書のことだ。

 パリ第7大学バンサン・ベルジェ総長、ジャック・ルグラン東洋学部学長、そして在韓フランス大使館の文化政策担当官を務めたマルティン・フロスト教授らフランスの知識人十数人は今年4月、「外奎章閣図書返還支持協会」を結成、現在も活動範囲を広げており、フロスト教授は「会員数が増えている」と語った。

 フロスト教授が結成を主導、ベルジェ総長が会長を務めるこの協会は、フランス大統領官邸のエリゼ宮や文化省などを訪問、フランスが略奪した外奎章閣図書を韓国に返還するよう促してきた。

 フロスト教授は、ミッテラン大統領(当時)が1993年に訪韓、外奎章閣図書の返還を約束した際、在韓フランス大使館で文化政策担当官を務めていた知韓派の知識人で、外奎章閣図書返還を促す活動を続けてきた。フロスト教授は「ベルジェ総長、パリ第7大学のフレデリック・オジェ副総長とわたしの3人が意気投合し、協会を作った。会員数は増え続けている。外奎章閣図書返還に関し、表立って取り上げられたのは「non(駄目だ)」という意見ばかりだったが、フランスには多くのさまざまな意見があるということを伝えたかった」と話している。

パリ=金洪秀(キム・ホンス)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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