国連機関「北朝鮮など22カ国で慢性的な飢餓」

 国連食糧農業機関(FAO)と同世界食糧計画(WFP)は6日、「北朝鮮やアフガニスタンなど世界22カ国の1億6600万人が、長期間の食糧危機に伴う慢性的な飢餓に苦しんでいる」という内容の報告書を発表した。

 両機関はその上で、「長期間の食糧危機は、恒久的な悪循環を生む可能性がある。食糧危機からの脱却は、時間がたつほど難しくなる」と指摘した。22カ国の人口に占める栄養失調者の割合は、開発途上国の平均の約3倍に達している。1日平均1800キロカロリーを摂取できなければ、栄養失調、慢性的な飢餓状態になるといわれている。

 両機関はまた、「長期間にわたる食糧危機を克服するためには、緊急対策だけでなく、長期的な方策を確立する必要がある。労働支援を目的とした食糧援助を通じ、食糧の自給率を高める方策などが検討され得る」と指摘した。

 両機関が言及した22カ国は、北朝鮮やアフガニスタンのほか、アンゴラ、ブルンジ、中央アフリカ、チャド、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボアール、エリトリア、エチオピア、ギニア、ハイチ、イラク、ケニア、リベリア、シエラレオネ、ソマリア、スーダン、タジキスタン、ウガンダ、ジンバブエの各国。

権景福(クォン・ギョンボク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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