ノーベル賞鈴木さん近所の人や北大生祝福

　北海道大名誉教授の鈴木章さん（８０）のノーベル化学賞受賞決定から一夜明けた７日朝、北海道江別市にある鈴木さんの近所の住民や北大生らも祝福の声を寄せた。

　隣に住む無職白川比呂志さん（７６）は「３０年来の付き合いで、家で酒を酌み交わす仲。立派な先生とは分かっていたけれど、隣のおじさんという感じで付き合っていた。落ち着いたらぜひ一杯飲みたい」と喜んだ。

　「昨日は『受賞おめでとう』と祝電を送った。鈴木さんは気さくで、酒を飲むとおしゃべりになる」と、近くの北大名誉教授の山畠正男さん（８５）も酒好きの鈴木さんの一面をうれしそうに話した。

　無職岡田明彦さん（７５）は「４０年の付き合いで、息子と鈴木さんの娘が同じぐらいの歳。子ども好きで、息子が小さいときお風呂に入れてもらった。近所の人が受賞するなんて」とびっくりした様子。

　北大では工学部などの出入り口に受賞決定を伝える新聞の号外を掲示。大学院工学研究科修士課程２年の五十嵐俊祐さん（２５）は「昨夜ニュースで知って驚いた。同じ場所で研究できるのは名誉。自分も社会が良くなるような研究をしたい」と顔をほころばせた。

　「北大に留学して良かった。中国ではノーベル賞を取った学者はいないので、中国の友人に電話で自慢したい」。博士課程１年の中国江西省からの男子留学生（２３）も誇らしげに語った。（共同）

　［2010年10月7日10時37分］