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仲代炎のゴッホ膨大せりふ3時間舞台の上

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 仲代達矢(77)主演の無名塾公演「炎の人」が石川県七尾市の能登演劇堂で幕を開けた。ゴッホを演じるため7キロ減量し、膨大なせりふを170枚の紙に筆で写し書いて覚えた。「炎の人」を最後の舞台と覚悟した時期もあったが、再来年の出演舞台が決定した。12日までの能登公演後、北海道から九州、来年3月の東京・池袋サンシャイン劇場まで、半年間に及ぶ仲代ゴッホの全国行脚が続く。

 狂気のゴッホがいた。やせこけて、目はうつろ。生前に数百枚描いた絵が1枚しか売れず、貧しさの中で自分を失っていく男を仲代は一直線に演じる。仲代ゴッホが生身の人間として舞台に生きていた。舞台の最後。「人間にして英雄、炎の人、ビンセント・バン・ゴッホに拍手を送る。飛んで、聞け。拍手を送る」の言葉で幕が下りた直後、満員の客席の拍手が熱いつぶてとなって仲代に飛んだ。

 けいこに入る前、「30代のゴッホをやるには年齢的ギャップがある。そのギャップをどう埋めるか悪戦苦闘中」と話したが、舞台でしっかり答えを出した。本番前に7キロ減量した。「この年で大変だったけど、自画像でゴッホのイメージは知られているから。食事制限やプールで泳いだり運動で減量した」。休憩15分を挟んで上演時間3時間。出ずっぱりの仲代のせりふ量は膨大だった。筆で紙に写し書きし、紙の数は170枚になった。紙を自室にパネルにして張って覚えた。酒もけいこ前に断った。

 「自分の肉体を酷使してやるのはしんどいなと思う」と言いながらも、三好十郎の名作に全身全霊でぶつかった。「人間って妥協したりして生きているが、ゴッホはそんな処世術を無視してきた。そこには狂気に近い、真実を追う姿がある。見た方に生きることに対するゴッホの姿勢を受け入れてくれたらいいなと思います」。仲代と初タッグの演出鵜山仁氏も「仲代さんは永遠の青年。舞台に立つとやっぱりすごい」と圧倒的な存在感に脱帽した。

 能登公演後、北海道から九州、来年3月のサンシャイン劇場(3月11~21日)まで半年間、計105回の全国公演が待っている。「炎の人」を最後の舞台と覚悟した時期もあったが、再来年に無名塾公演「ホブソンの婿選び」出演が決まった。「(ツアーは)長いけど、そういう生活を何十年もやってきた。最後までいい芝居をするにはまず健康」。ツアー中の12月13日に78歳の誕生日を迎える。【林尚之】

 [2010年10月7日9時46分 紙面から]


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