9人組スカバンドの東京スカパラダイスオーケストラが、27日に発売するミニアルバム「Goldfingers」で、アメリカを拠点に世界的に活躍するジャズピアニスト・上原ひろみ(31)と共演したことが6日、わかった。毎年定期的にヨーロッパツアーを行い、広い地域で人気を獲得しているバンドが、同じく世界をフィールドに活躍する上原を迎えた“世界水準”の異色コラボが実現。作品の海外発売や海外共演も視野に入れた意欲作で「トーキョースカ」が国境もジャンルも飛び越えた広がりをみせる。
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強力なコラボアーティストを迎え、スカパラが世界に向けて発信する。
ミニアルバム「Gold‐」の1曲目を飾る「水琴窟(すいきんくつ)」でバンドが迎えたのは、ジャズピアニストの上原ひろみ。アメリカの名門・バークリー音楽大学の2つの学科を首席で卒業し、全米デビューも果たして世界をフィールドに活躍するアーティストで、メンバーが共演に熱いラブコールを送った。
迎えるスカパラも近年は世界的な人気を獲得している。毎年恒例で行われ、今年は9月に6カ国12公演を回った欧州ツアーではチケットが軒並みソールドアウト。スペイン公演の模様を国営放送がラストニュースとして紹介するなど、注目を集めている。
レコーディングでは2組がジャンルを跳び越え、共鳴するようなセッションを展開。上原は思わず立ち上がって演奏する白熱ぶりをみせ、楽曲は繊細ながらも熱い仕上がりとなっている。
また、上原のほかにもサックス奏者・菊地成孔(47)やPerfumeなどを手がける音楽プロデューサー・中田ヤスタカ(30)、須永辰緒(46)をコラボアーティストとして迎え、ジャンルレスにスカパラ流「クールジャパン」の世界観を表現。
同アルバムを世界に向けて発売することも視野に入れており、上原も「海外でも一緒になる時はよろしくお願いします」と海外共演に期待を寄せる。
メンバーの谷中敦(42)は「国内外に話題となり得るコラボレーションだと思います。最高水準クオリティーの国産のスカをぜひ楽しんでください」とコメントしている。