韓国 白菜の価格10倍に暴騰
K10044525011_1010072149_1010072152
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

韓国 白菜の価格10倍に暴騰

10月7日 17時47分 twitterでつぶやく

韓国では食卓に欠かせないキムチに使われる白菜の価格が、ことしは天候不順の影響で平年の10倍近くに暴騰し、自治体が割安の白菜を緊急に市場などに供給するなど、対策に追われています。

韓国ではことしの夏、大雨が続くなど天候不順の影響で野菜の作付け状況が悪く、白菜1束の価格が1万ウォン(日本円で750円前後)で推移するなど、平年の10倍近くに暴騰しています。これを受けてソウル市は、今週から市場価格の70パーセントの割安な白菜、あわせて1000トンを各市場に緊急に供給し、このうちソウル南西部のシニョン市場では7日、2400株の白菜が売りに出されました。市場では、販売が始まる5時間前から買い物客が並び、白菜を買い求めて300人以上が長い列をつくりました。客の1人は「キムチを使った料理ができず困っています。キムチなしには生きていけません」と訴えていたほか、別の市民は「今まで白菜キムチを控えていましたが、これでようやく漬けることができます」と喜んでいました。韓国では来月から、冬の間に食べるキムチを大量に作る「キムジャン」と呼ばれる季節を迎えることから、韓国政府は中国から白菜100トンを緊急輸入することを決めたほか、農業協同組合では一般の市民が広く購入できるよう格安の白菜の予約を受け付けるなど、対策に追われています。