国際結婚案内プログラム参加者、都市部の男性が4割(下)
「国際結婚=農山漁村」のイメージに反し
3時間にわたって行われた講義で、参加者たちは講師に次々と質問するなど、積極的な姿勢を見せた。講義の内容を一つ一つノートに書く人も多かった。
高速バス運転手のHさん(38)は、「中国では女性の社会的地位が高い」「中国人は兄弟間でもお金の計算を徹底する」といった講義内容を欠かさずノートに書いた。知人の紹介で知り合った中国人女性(27)との婚姻届を出し、ビザの発給を待っているというHさんは、「これまで知る機会がなかったことばかり。今後生活していく上で参考になると思う」と話した。
Hさんは韓国人女性と50回以上も見合いをしたが、すべて失敗に終わったという。
「韓国人女性と結婚するためには、安定した職業に就き、家も手に入れなければいけないでしょう。暮らし向きが良くない今の彼女とならば、同じ夢に向かって助け合いながら暮らしていけると思う」とHさんは話した。
日雇い労働者のKさん(53)は、再婚相手に中国人女性を選んだ。
「元妻とは20年間結婚生活を送ったが、毎日けんかした。自分の能力が100ウォン(約7円)程度にしかならないのに、200ウォン(約15円)を稼いでこいと言われ…。再婚相手とは、わたしが最大限配慮しながら暮らしていけると思う」
現在、韓国に住む外国人配偶者は約18万5000人に上る。韓国国籍を取得していない人は13万8000人で、このうち中国人が6万6000人程度(朝鮮族と漢民族が約半数ずつ)と最も多く、2番目に多いのはベトナム人(3万3000人)だった。日本、フィリピン、カンボジア、タイ、モンゴルなどの女性もそれぞれ数千人に上る。
一方、国際結婚仲介業者は、登録されているだけで1200カ所ある。これらの業者は男性から1000万ウォン(約74万円)前後の金を受け取り、現地で見合いをあっせんするという方法を取っている。しかし、時間的・経済的な制約があるため、相手について知るための時間が短く、また男性が財力や犯罪歴、精神状態などについて偽るなど、女性たちが被害に遭うケースが少なくない。
柳井(リュ・ジョン)記者