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鵡川高 ノーベル賞パワーでセンバツ出場だ!

試合後にスズキ商店に足を運んだ鵡川ナイン(STV提供写真)
試合後にスズキ商店に足を運んだ鵡川ナイン(STV提供写真)
Photo By 提供写真

 ノーベル化学賞を受賞した北海道大名誉教授の鈴木章氏(80)の故郷、むかわ町(旧鵡川)は一夜明けても祝福ムードに包まれた。この日は来春のセンバツ出場をかけた秋季全道高校野球大会が行われ、鵡川高はベスト8に進出。試合後、ナインは鈴木氏の弟が経営するシシャモ店を訪れ「ノーベル賞に続いて甲子園!」と喜びを分かち合った。

 偉大な郷里の先輩に一刻も早く勝利を報告したかったのだろう。来春のセンバツ切符をかけた秋季北海道大会2回戦(札幌円山球場)。旭川実を3―2で下した鵡川ナインはユニホーム姿のまま、約75キロ離れた鈴木氏の弟・譲さん(76)が経営する「スズキ商店」を訪れた。

 午後3時半過ぎ。堀籠健太主将(2年)、エース吉田将太(2年)らが名産のシシャモを販売する同店前に整列。「おめでとうございます!」と大声であいさつしながら、一人一人丁寧に頭を下げていった。

 「町の名誉だし、勝ったら当然行こうと思っていた。弟さんには“おめでとうございます”と直接伝えられた」。指導者歴半世紀を迎える佐藤茂富監督(70)もうれしそうに話した。

 ナインは前夜の夜間練習中、町内にアナウンスされた防災無線を通じて鈴木氏の快挙を知った。先発として7回1/3を2失点に抑えた吉田は「ノーベル賞に続けって感じです!」と意気込んだ。

 鈴木氏の母校、苫小牧東高(苫小牧市)も祝賀ムード一色。平賀文彦校長は受賞決定を校内放送で伝え、業績を記したプリントが生徒に配られた。伊端裕之教頭は「生徒にもノーベル賞受賞者が出たことは励みになる」と喜びを口にした。

 また、自宅がある江別市では隣に住む白川比呂志さん(76)は「30年来の付き合いで家で酒を酌み交わす仲。立派な先生とは分かっていたけれど、隣のおじさんという感じで付き合っていた。落ち着いたらぜひ一杯飲みたい」と大喜び。近所に住む北大名誉教授・山畠正男さん(85)が「祝電を送った。鈴木さんは気さくで酒を飲むとおしゃべりになる」と明かせば、岡田明彦さん(75)も「子供好きで息子が小さいときお風呂に入れてもらった。近所の人が受賞するなんて」と目を白黒させた。

 暗いニュースばかり続く北海道を元気づける朗報。02年にセンバツ21世紀枠校として町の名前を一足早く全国に知らしめた野球部が、今度は鈴木氏の快挙に続く番だ。2年ぶり通算4度目の甲子園まであと「3勝」としたナインは8日、今年春夏連続甲子園出場の北照と激突する。

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