Calendar

2010年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

Recent Comments

痴呆国家
梅光 10/07
うめ 10/07
うめ 10/07
宏樹 10/07
mansaku 10/07
理駅遊道 10/07
fury 10/07
浅山 10/07
梅光 10/07
金子敏彦 10/07

« 再び「日本の外交力」について
メイン

痴呆国家

 11人の愚か者が1億3千万人の国民生活の足を引っ張る判断をした。政治を裁く事の重みを知らない下衆(げす)の感覚によって、この国の政治は混乱させられ、世界に類例のない「痴呆国家」になろうとしている。

 検察審査会の議決を「市民目線」と評価したり、「小沢氏は議員辞職すべきか」と質問したり、小沢氏を国会に証人喚問すべきだなどと主張する馬鹿がこの国にはいる。今回の容疑事実を知り、検察審査会の仕組みを知ったら、恐らく世界はその馬鹿馬鹿しさに驚くに違いない。しかしその愚かさに気付こうとしないのだから「痴呆」と言うしかない。

 やはりこの国は驚くべき未熟政治国家である。何故そうなるのか。私は国民が全く「政治教育」を施されていないからではないかと考える。子供の頃から教えられるのは、日本は民主主義で、三権分立であり、国会が国権の最高機関であるという建前の話だけである。現実の政治がどのように動いていて、建前と現実との間にどのような乖離があるかなど絶対に教えてもらえない。

 建前しか教えられていないから、日本人は民主主義を「素晴らしい制度」だと思い込み、その上で「反権力であることが民主主義」だとか、「庶民感覚を大事にする事が民主主義」だとか、とんでもない嘘を吹き込まれている。国民が投票で選び出した政治権力は国民と一体の筈であり、諸外国の謀略に打ち勝たなければならない政治家に庶民感覚を求めても意味がない事を知ろうとはしない。

 その庶民は、政治にとって最も大事な権力闘争を「汚れた行為」と捉え、物事を実現するために権力を集中させれば「反民主主義」と叫び、民主主義のかけらもない官主主義の国を民主主義国だと信じ込む。政治家を口を極めてののしるかと思えば、まるで芸能人を見るかのようにあがめ奉る。民主主義は衆愚政治と紙一重だが、この国では官主主義が国民を愚かにしている。

 英国のチャーチル元首相に言わせれば民主主義は「最悪の政治制度」であり、政治は人間の欲望がむき出しになる世界である。そういう事をこの国では決して教えない。学校は政治教育を忌避し、教える教師もいない。国民に主権を発揮されては困る官僚にとって、政治教育がない事は何よりである。国民が目覚めて本当の民主主義をうち立てられては困るからだ。

 かつて私が提携したアメリカの議会中継専門放送局C-SPANは、国民に対する政治教育を目的に設立された。議会の審議を放送する一方で、選挙権のない若者に対する政治教育に力を入れていた。議会審議のビデオテープを学校教育に使うように全米の大学と高校に働きかけている。

 私は実際に議会審議のテープを授業に使用しているイリノイ州の大学を取材したことがある。教授が選んだ審議の映像を学生達に見せ、それを巡って学生が討論を行うという形の授業だった。現実の政治家の議論が教材になっていた。そしてC-SPANは中継車で全米の大学と高校を回り、学生達の政治討論番組を生中継している。

 ある時、テレビを見ていたレーガン大統領が高校生の討論に電話で飛び入り参加した。それが全米で話題となり、私は素直に「素敵な話だ」と思った。日本にもC-SPANのようなテレビ局を作りたいと思った。勤務していたテレビ局を辞め、開局の準備を進めながら、まずは文部省に協力を求めに行った。

 アメリカの例を説明しながら、日本で「国会テレビ」を開局したら、高校と大学だけでなく義務教育の中学校にも普及させたいと言った。すると役人から「社会党と共産党の発言しか見せない先生がいるから」とすげなく協力を断られた。

 アメリカの大学の卒業式では決まって政治家が卒業生へのはなむけのスピーチをする。その時に党派が問題になることなどない。しかし日本では大学が政治家にスピーチを頼む事は滅多にない。そもそも政治家は国民の投票で選ばれた国民の代表である。にもかかわらず政治家は反教育的存在と見なされる。こうした事に私は長い官僚主導国家の岩盤の存在を感ずる。

 そういう国の国民だから、検察審査会の議決で政治を裁く事の重みなど感じない。愚かな11人は極めて非論理的で情緒的な判断を下した。公開の場の裁判で白黒をはっきりさせて欲しいなどという「願望」で政治を混乱させている。裁判で白になっても時間は戻らない。政治を混乱させた罪はどうなるのか、国家的損失をどう償う事が出来るのか。これは日本の司法の一大汚点となるのではないか。

 検察審査会制度はGHQの占領政策の一環である。特捜部と相前後して生まれた。独立したにもかかわらず、日本はいつまでアメリカの占領政策を引きずるのか。いつになったら自前の国造りが出来るのか。とても不思議で仕方がない。

 しかもその検察審査会が強制起訴まで出来るようになったのは、政権交代の総選挙を前に、それを阻止しようと思ったのか、東京地検特捜部が西松建設事件を、大阪地検特捜部が郵便不正事件の捜査に着手して民主党の代表と副代表をターゲットにした「でっち上げ」捜査を行っていた矢先である。「でっち上げ」が上手くいかなくなっても、素人の国民をちょっと洗脳すれば強制起訴に持ち込めると考えたとしても不思議でない。

 目的は以前から何度も書いてきたように小沢氏を有罪にする事ではない。民主党を分断することである。だから鳩山由紀夫氏は白で小沢氏は黒の流れになる。私の知る法曹関係者はみな「鳩山が白なら小沢はもっと白だ」と言う。一連の捜査は刑事目的ではなく政治目的なのである。小沢氏が無罪になっても十分に目的は達せられる。しかしこんな馬鹿をやっている暇は今の日本政治にはない筈だ。まさに「痴呆」と言うしかない。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/7412

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 痴呆国家:

» 宮崎学 ~ 小沢一郎へのアドバイス / 田中良紹 ~ 痴呆国家 送信元 誰も通らない裏道
いずれもThe Journalより。 ・宮崎学 小沢一郎へのアドバイス ・田中良 [詳しくはこちら]

» 官僚支配にゆだねた民主代表選 送信元 ブログ・心理カウンセラーがゆく!
官僚支配の世界史的意味がわからない民主党員! [詳しくはこちら]

コメント (43)

おっしゃる通りです。
しかしそれでも、私たちは乗り越え、必要なものを勝ち取らなければいけない。

まさに、その通りですね。
教育が未熟だから未熟な思考しか出来ない人、自己主張が出来ない人が多く出来上がり周りの意見、生活ばかりを非常に気にする、「人が言うから、テレビや新聞が言うから良いかも、そうかも」と考える日本人が多く出来上がったのかもしれません、その積み重ねた年月に比例して、今日の日本が出来上がっているような気がしてなりません。
何時になったら、霧が晴れるのか
何時になったら、日本の夜明けが来るのか

今回は返す言葉もないですね。
お察しするに、東京へむかう列車の中で、三四郎に、
「滅びるね」ってぽつりと言われた広田先生のご心境、
でしょうか。漱石も、倫敦体験、坊ちゃん、こころ、明暗と、
ずいぶん先を見通していたのだなあと改めて思います。
熊楠の方は熊野に篭って仙人のように暮らしましたが。
読後、ご指摘されたことからいろいろな思いがかけめぐり、
いまの日本に蔓延している嫌なもののけでいっぱいになり、
シャワーをあびたところです。
もしかすると前大戦前夜に似てきているのでしょうか。
このままいくとやはりまた滅びることになるのでしょうか。
ほんとうにやるせない気持ちです。
せんかたないので今回は申訳ありませんが他サイトの拡散で、
終わりにします。
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/917.html
おやすみなさい。

そう、まったくの痴呆国家である。

それを推進するのはマスコミである。

11人の、平均年齢30・9歳の、男女比5:6の判断が、軽薄なイメージで政治の中枢を葬ることができるとは・・・。

 郷原氏の指摘する2回目と1回目の起訴相当内容の乖離を明確にして、2度の議決が成立していないことを明らかにすべきだ。

 記載のタイミングのずれだけの問題だから、小沢氏の指示があったとは到底考えられない。
 検察審査員の法的措置による追及が必要であり、その追求により責任を明らかにすべきであろう。

このような恐ろしい国にしたのは誰でしょう。立て直すことができるのでしょうか。

小沢さんが裁判中は国の方針は私たちが望んでいる方向へは進まないのです。

今となっては、今回の検察審査会の議決が無能であり、裁判所が門前払いをすることができるか否か。

裁判をするにしても、早期に結審する方法を模索することが大事だと思います。

田中さん、

 毎回拝読いたしております。
全く書かれておられる通りだと
思います。私も30年間購読して
いた日経をやめ、テレビも
見ていません。(精神衛生上非常
に良くないので)

 お願いがあります。
痴呆レベルの民主党議員の知的
レベル向上のために田中さん
のご尽力たまわれば幸いです。

例えば、平野貞夫さんとご一緒に
とか。記者クラブメディアは
論外ですが、やたらに政治と金
を連呼する民主党議員のレベル
を上げないとどうしようもない
と思います。

そのためには、田中さんのような
方にご足労をおかけしたいのです
が、よろしくお願いいたします。

 敬具
   金子 通康

私も2~3年前はその愚民の仲間でした。このJOURNALで田中様のコメントを見る事が出来、色々ネットで政治の事について調べているうち、小沢前幹事長のの偉大さを知ることが出来ました。

田中様、郷原先生、平野様等のコメントを目にしなかったら、私も今でも愚民の仲間入りだと思っています。どうかこれからも、私の様な人間が、1人でも多く政治に目覚める様、適格なコメントを発信してください。

今回の件は検察の起訴と、検察審査会の起訴の違いを、国会議員マ
スコミが余りも、同格に扱っている事に、とても違和感を持っています。

権力をチェックしないといけないマスコミが、権力の甘い汁を吸っている情報を見ますと、大手マスコミが、日本から消えて無くならない限り、国民に真実は伝えられなく、又いじめもなく成らないのでは無いかと、私は思っています

いまの大手マスコミは、日本国において害こそあれ、利が無い様に思います。もっと国会議員が、法律の中身を熟知し、それを国民に伝えていかないと、愚民達の数は少なく成らないと思うのです。国会議員が、訳の解らない世論と言うもののみに、比重とおき、本来の政治の仕事をしない事が、今の日本を作り上げた様に私は思うのですが・・・・


 ここまで国民の痴呆化が進んでいるにも拘わらず、相も変わらずマスコミも名前だけのジャーナリストも昨日も今日も中身のない戯言の垂れ流しである。

 今朝の新聞を開いてもこれでもかと云わんばかりの世論調査であり、何をか況やである。

 もはや心ある民主党の議員は国民の為に意を決して、

立つべき・行動に移すべきである。
 
 敵は明らかに党内に巣食っており、この中枢に巣食うダニどもとは袂を分かち、分党の時が来たものと諦め、自らの意思を持って

立ちあがれ!!

 いつまでも国会で不毛な議論はもう沢山である。

 如何に教育が大事であるかを遅きに失していると思うが、田中良紹氏の指摘の通りであり、マスコミも官僚も政治家も時代遅れの感を否めない輩ばかりが目立つのである。

田中さんのおっしゃるような議会放送専門チャンネルを日本に誕生させることが不可欠だとかねがね思っていました。
一市民でありますが,未来の日本のためになんとしても実現したいのです。
具体策など検討しておられるのでありましたら是非教えてください。
お手伝い出来ることはなんでもします。
どうぞこれからも田中さんの使命のために邁進して下さい。

今回の田中論説も、言葉はきついですが的確に真実を捉えたすばらしいお話ですね。

11人の愚か者は、人が変われど同じような結論になって居たでしょう。審査員の政治を捉える能力不足も当然ある。

しかし、それ以上に検察審査会のシステムの異常さやその問題点を放置したままの政治家、それを追及しないマスコミ・ジャーナリストが「痴呆国家」と呼ぶに相応しい日本の現状と多くの愚か者を作り上げているのでしょうね。

未熟政治国家の論に、小沢さんの出版した【小沢主義】第三章の「日本は本当に民主主義国家なのか?」の論が重なりました。

建前だけの三権分立で、官僚に支配されたリーダーを必要としない国。最終決定者が居ないので責任を取らないで良い国。

強いリーダーが自らの責任で改革を行うことを嫌う既得権者の官僚が、利害関係のマスコミを炊きつけ「独断専行」「ワンマン」「独裁者」等の罵倒を流し真の改革者の出現を悪とした国。

結局、国民に選ばれた議員は官僚に丸投げして立法まで作成してもらうから、行政の利のある悪法が出来上がる。言わば、偽の三権分立である官僚社会主義国だと。(私の主観が多く入って原文と違ってます)

田中さん、今の民主党政権下なら素晴らしい「国会テレビ」実現できるかもしれませんよ。小沢さんの起訴相当議決が判っていて、200人も小沢総理を望んだ小沢イズムの注入された議員が居るのですから。


<劣化した時代を生きるには>

検察審査会の「起訴相当」の結果を受けて小沢氏が「これは権力闘争だ」と涙したことが伝えられていた。確かに今回の「強制起訴」は革命家の小沢氏が既存利権構造の官僚組織に叩き潰されたことを意味するのだろう。「強制起訴」という官僚組織の謀略に乗せられた多くの国民は、小沢氏への拒絶感を今後一層強くし、小沢革命政権の成立は極めて難しくなったことは間違いない。それは日本という国の劣化が益々進行することを意味している。

一部賢明な市民の方の検察や検察審査会への怒りも当然ではあるが、戦前、大手メディアが戦争を煽った時のように、大勢を変えることは難しい。むしろ我々はこの先、国が劣化することを前提に「自分の生活を第一」に考えるべきだ。かつて日本が健全で豊かな時代は一億総中流が可能であったが、これからは一部の人間しか豊かさを享受できない格差社会の時代になるだろう。

そして格差社会で取り残されるのは若者や女性、蓄えのない高齢者、生活に不安を抱える身体障害者かもしれない。とにかく国の劣化を国民が(無意識のうちに)選択した以上、1人1人が自分でできる範囲で転落しないよう自衛するしかない。しかし、がむしゃらに頑張るだけではなかなか浮かび上がるのは難しい。特に世の中が激しく変化する時代は、情報を集め分析し一歩先を行く生き方が必要だろう。

今日のデフレ時代(給与生活者は大変だろうが)私のような年金生活者は、物価も安くまことに居心地の良い時代だと実感している。しかしいつまでもデフレが続くとは限らない。中国の不動産バブルがはじけたり、ソブリンリスクの顕在化などで世界経済が危機に陥れば、我々の生活にも悪性インフレや増税、年金減額などが襲ってくる可能性は十分ある。

今の政治の体たらくを見ていると、もしかするとそれは直ぐそこま近づいてきているような感じもする。とにかく政治に頼れないこれからの時代、我々は自分の身や孫、子供達を護るためにも自衛手段として何らかのリスクヘッジや対策を考えておかねばならない。ところでユダヤ人の生活規範「タルムード」のなかに、正しい人間の生き方を示唆した教えがある。

1)笑いなさい、2)他人とは違うものを発見せよ、3)権威を憎み、権威になるべからず、4)逆境こそチャンスと考えよ、5)カネより時間を大切にせよ、6)まずは元手がいらないことから始める、7)相手の話は自分の話の2倍聞け、8)生涯にわたって学び続けよ9)カネは奪われるが知識は奪われない、10)知識より知恵(知識を結び付けて新たな知識を創造すること)を重視せよ、である。

ユダヤ人は2000年前から教育を重視し「異教徒の迫害を受けても金は盗られるが教育は生きている限り誰も奪えない」と考え子供の頃からこんな躾がされているのだそうだ。まさに「タルムード」の教えこそ、我々日本人が、劣化した国の中で生き延びていくための知恵ではないだろうか。

以下のブログで、本人の書き込みです。

http://blog.livedoor.jp/shunzo480707/archives/3016667.html

~近年改正されて益々不可解なものになっています。異端審問ですから、当然恣意的火あぶりやギロチンの世界です。日本人の半数がヨーロッパの中世程度の知能と見識であるのですから、まず近代民主主義のまえにまずマグナカルタから始めるしかないでしょう。~

11人の審査員に限らず、日本人の知的水準は、マグナ・カルタを下回る。返す言葉がありますか。

加えて、政治に従事するのに、法律の意味すら理解していない、法曹界出身の人間。法曹界は、日本人に対して啓蒙活動をして来なかったツケが回っています。

谷垣禎一氏・稲田朋美氏・仙谷由人氏・橋下徹氏、加えて元の西村眞悟氏・・・。

何の為に、法曹界に入ったのでしょうか。ただの、箔付けと頭が良い事を自慢したかっただけですか。

起訴相当を連発して、例え裁判の結果が無罪でも、被告人の人生は戻りません。近い将来、生前であっても、貴方々が糾弾される時が
必ず来ますよ。その時、表に出られ、耐えられますか。貴方々は、逃げ隠れするだけの卑怯者とは思いますが。

岩上安身氏のTwitterから。

http://twitter.com/iwakamiyasumi

伊藤次長検事の話。会見を延長して、質問したのは、小沢氏を「起訴相当」と結論した第五検察審査会の議決書のこと。伊藤次長検事は、「コメントする立場にない。すでに完全に検察の手を離れている。強制起訴も指定弁護人のすること」と。伊藤次長検事は、検察としての結論を、はっきりとこう言い切った。「小沢氏については、捜査の結果、起訴に相当する証拠がなく、不起訴が結論」と。検察が、記者会見でこう述べるのは実は初めてではない(前回は私は入れてもらえてなかったが)。ろくろくマスメディアが報じない、検察の結論。改めて検察審査会の存在の「異常性」が浮かび上がる。誰が告発人か、不明。誰がメンバーかも、不明。審議の内容も、不明。そんな検察審査会が、「期ズレ」の被疑事実ではなく、「収入」を「犯罪事実」と書き加えて「起訴相当」と議決する。一人の人間を起訴するという重い判断を下すにあたって、検審は何のリスクも責任も負っていない。こんな無責任な状態のまま、検審が「起訴相当」を乱発すれば、どんな人間でも社会的に抹殺することができる。問題は、実はここ。議決書をよくよく読み返し、あわせてメディアスクラムを突き合わせると、問題の所在がはっきり見えてくる。議決書のまとめには、検審の基礎となる考えとして、「検察官だけの判断で不起訴と決めるのではなく、本当に有罪か無罪かを裁判所に判断してもらう権利が国民にある」と述べている。検察が起訴すればほぼ有罪、という社会から、有罪か無罪かは裁判所が判断する社会への移行の提言と読めなくもない。だが、問題は司法手続きや制度がそのように移行するというなら、その背景をなす社会全体も変わらなくてはいけない、という視点がすっぽり抜け落ちていることだ。今までは、検察の判断がすべてという仕組みの社会。だからこそ、起訴されたとたんに「被告」呼ばわりされ、メディアは「推定無罪」などお構いなしに実質的に罪人扱いし、世間もその判断を受け入れてきた。裁判所の判決が下される前に、社会は先行して制裁を課し、社会的生命を奪ってきたのだ。もし、今回の第五検察審査会の「まとめ」に書かれているとおり、「疑わしきはとにかく起訴。判断は裁判所が下す」という社会への移行を、本気で受け入れるなら、判決が下されるまで、「被告」は徹底的に保護され、社会的な不利益を被ることが一切ない、という社会全体の仕組み作りが必要である。もちろん、メディアは判決が出るまで、センセーショナルに事件を報道したり、「推定無罪」であるはずの「被告」に、有罪の印象を与えたりするようなことは、厳に慎しまなければならない。政治家も一国民であり、政治責任を取らされて、離党、議員辞職を勧告するなどもってのほかである。判決が出て、有罪が確定するまで、いかなる社会的不利益も被ってはならない、というのが、大前提になる。それができないなら、軽々に起訴を乱発すべきではない。実質的には「推定有罪」の社会を背景にしたまま、強行すれば、そのズレによって、有罪未満の人間が次々、社会的死に追いやられる。今、「小沢一郎」という、至って平凡な名前をもつ人物が追い込まれている事態は、そうした二つの社会制度の谷間に、転落させられ、社会的に抹殺されつつある、という事態である。検審の議決書は裁判所の判断を求めることを「国民の権利」といい、「国民の責任」において白黒つけるのだと書く。国民として責任を負う? 冗談ではない。私は、責任を負わされる国民の一人として、また、有罪の確定していない人間をマスメディアが事実上抹殺することが可能な社会に生きている一人として、そんな責任を負わされることを断固拒否する。

そのまま、THE JOURNALに掲載しても良い文章ですね。

中々成立しない、現在の治安維持法、共謀罪。まさか、(旧)左翼出身者の仙谷氏の手で、検察審査会の型
を借りて、実現するとは考えていませんでした。

仙谷氏、どう言い訳する?「小沢問題」よりも、重大さにおいて、「説明責任」を求められる事ですが。

<小沢グループのマネジメントの問題>
田中先生のおっしゃる通り、悪意に満ちた痴呆国家ニッポンです。
しかし、小沢氏及び小沢グループは何をしてきたのかってことです。
そのような検主国家であり、しかも報主国家である前提でどんだけリスク管理していたのか?っていう話です。
正直、皆が西松以来、感じている危機感が小沢氏周辺からは伝わってこない。
小沢さんは幹事長をしていたのだから、党の広報予算も、また鳩さんに願いでれば、官房機密費の幾ばくかも動かすことができたはずです。
少なくとも、小沢バッシングのマスコミ報道を弱めることはできたはず。
なぁ~んもやっていない。
だからこんな事になる。
小沢さんは、自分の為に自分で動くことはしない人です。
だからこそ、周囲の側近が動き、小沢さんに何といわれようと、小沢を守る気概が必要なのです。
それどころか、小沢氏の威を借りて威張り散らす側近の話は、地方組織から聞いている。
つくづく組織としての一新会に怒りを禁じえない。

本当にどうすれば良いんでしょうか。

>一連の捜査は刑事目的ではなく政治目的なのである。

この事はここの読者は当然のごとく100%知っている。

従って野党がこれを利用するのは分かる。腹立たしいが。但し両刃の剣になる事を忘れているかもしれないが。

本当の痴呆は民主党議員ではないだろうか。代表選で菅を支持した206人にはその資格がある。

例えば横粂議員は痴呆か。あの年で本当の権力闘争としての反小沢とは思えない。国民の重い議決に真摯に向き合う必要があるというようなコメントをしていた。

いまさらですけれど

鳩山さんの足がもう少し地に着いていたら・・。

でも、いったい何所にこの大きな流れを動かしている意思(機関?)があるのでしょうか。

やっぱり、もう少しの勇気なのです。

 ""
11人の愚か者が1億3千万人の国民生活の足を引っ張る判断をした。政治を裁く事の重みを知らない下衆(げす)の感覚によって、この国の政治は混乱させられ、世界に類例のない「痴呆国家」になろうとしている。""

同感です。しかし、問題はその彼らと同程度の国会議員が多いということです。

自民党にも民主党にもバカ議員が多いですが、共産党でさえも昔のイメージは無くなった。権力に迎合している。

マスコミもひどい。国民を悪いほうに煽り、視聴率が上がれば遭い良い、新聞が売れれば良い、自分がコメンテイターとして儲けられれば良いと思っている様だ。

もうそろそろ206人から一人でも反省の弁がでないかと期待しています。

おっしゃる通りです。学校教育事体日本では受身教育です。小生、大学時代に、英語の先生に、その訳し方ちがうんでは無いですか?と質問して怒られた。その先生の試験で周りで小生の答案カンニングしたヤツより成績悪かった。先生に反論すると怒られる。だから黙っていれば良し。社会に出ても叱り、裁判で無罪を主張すれば反省が無い。自分で主張しても取り上げられない。こうして日本人は主体性の無い国民にされてしまった。検察審査会の議決も、新聞の偏向報道、補助弁護士の意見、検事の意見全て正しいと信じた上での議決しか30代の委員には出来ない。それが国民目線として、日本を改革しようとする政治家を抹殺してしまう。果たして小沢サイドノ資料は読んだのか、判断材料にされたのか?まさしく痴呆国民の代表議決だ。それがまかり通る日本の社会こそ痴呆国家になってしまった。

黒幕とは智恵と暴力装置が両立したものである。日本の大マスコミは悪智恵と言論の暴力が発揮可能であり、かの児玉誉士夫より猛威が振える。 その連中が悪質プロパカンダを執拗に行い、素直な国民の頭に小沢一郎悪人説を刷り込んでしまつた。

検察審議会のメンバ-には人生経験の浅い若者を故意に集めて(女性6人男性5人中には幼児を抱えた主婦やスナツク従業員もいるらしい。つまり法律は無知で政治など殆ど無関心な人が大多数と推定される。結局補助弁護士らの誘導で起訴相当となつたが、この決定をマスコミや御用評論家は、笑止にも市民の目線とか、民意とか、よくもそんなことがヌケヌケといえるものだ、いつたいどんな神経なのか、まさに小学生以下である。

しかし大マスコミより数段上の恐るべき最凶の黒幕がいる、阿部譲二によれば、それは役人集団だと云う。国家権力を巧みに握る彼らが日本で一番悪いし強いし恐ろしいとは彼の実感である。

民主党が政治主導など簡単に云うが、仲間割れで足の引つ張りあいこする次元の低い烏合
の衆では、最凶の黒幕官僚の手のひらで踊らされるのは必然である。

本当に日本は怖い国です。普段は気づかずに生活していますが、全ての人が社会的に葬り去られる可能性があるのでしょう。そして誰の責任の下で行われているのか、太平洋戦争と同様決して明らかにはなりませんが、それが主権者であるべき国民でないことは確かのようです。

おそらくこの国は変わることはできないと思います。私はそう絶望して海外に移住しました。永住です。海外から見ると、やはり日本の国のシステムは決して先進国ではありません。民主主義でもないですし法治国家でもありません。平穏な時代はいいですが、実態は個人にとって、とてもリスキーな国だと思います。

皆さんも真剣に海外移住を考えてみてはいかがでしょうか。正直、快適です。

有権者からのランダムな選定でどうして平均年齢が30.9歳になるのでしょうか。
委員の選定方法を知りたいです。

田中様

いつも的確なお話しありがとうございます。
今回はちょっと、、、、
 
「11人の愚民」は私たちの社会が生み出した物であり、彼らの個人責任を問うのは今回は的外れと思います。そもそも国策捜査ならぬ「国民の名を騙った国策審査」だからである。

1,時期の問題
村木さん無罪が逆に検察への不信感に利用されたと思われる事。
明らかに代表選に合わせた議決日。(保険までかけた)
朝日のFD改竄報道は議決後に敢えて行われた事。
尖閣問題と改竄問題から目をそらすために発表した事。(カードを温存していた)

2,審査会の年齢
30.9歳の平均年齢は8人以上が20台で冷静な判断が出来ないこと。(これは今の貧困からくる問題が大きく数億の土地購入の話を出せば全く疑うことなく「けしからん」となるだろう、)恣意的に選んだとしか思えない。
敢えて平均年齢を発表したのも無罪になったときの良いわけや諦めさせようと踏んでるのだろう。

3,審査内容と審査時間
全体がイメージで議決している事や前回の審査内容(期ズレのみ)から逸脱し2回目の審査会には該当しない。
審査員任期に余裕があるにも関わらず拙速に審査議決し内容を理解すら出来ないと思う。


尖閣問題で小沢待望論が出て最悪の内閣状況の時にカードを使った仙石官房長官の記者会見の表情が全てだろう。あのほくそ笑んだ表情が全てを物語っている。
この弁護士の得意とする事だから思わず出てしまったのだろう。


11人の審査会メンバーもある意味被害者だろう。利用されバカにされ日本の政治を逆戻りさせたばかりか自らが決議した内容で国が滅びそうになるとは、、、、
誰も責任を取らないばかりか国民に直結した内容なのに秘密主義の欠陥システム、こんな制度をこんな悪意で利用した連中は絶対に許されない。


200人の小沢支持国会議員にも責任がある。このような状況で何も活動やら言動が見えてこない。
「策士策に溺れる」
「蟻の一穴」
で攻める議員は居ないのか。
少なくとも決議無効の訴えを起こすべきだろう。

田中良紹様

いつも田中様の論説を拝読させていただいています。
田中様の論説は、多くの市民が持っている常識を解いているのであって、特別な思想信条を持って論説していないところが大好きです。
ただ、多くの市民が持っている常識が崩壊してきていることに危惧を持っているのは私だけでしょうか。

永田町で行われている醜い権力闘争、永田町と霞が関の熾烈な覇権闘争、これら闘争の中で行われている検察の不祥事や検察審査会の不可思議な運営等、ごく普通の市民感覚を持っていると思っている私の常識では理解できないことばかりです。

ただ、仲間と一緒に飲むときに政治の話題が酒の肴になることがありますが、半数近くの人が「小沢は金に汚い」と思い込んでいます。
そこで、どうして「小沢が金に汚い」と考えているのかを聞くと、全員が「新聞・テレビで連日報道しているではないか」と言います。
これが、ごく一般の市民感覚で、これが「日本の常識」になっていくのに背筋が寒くなってきます。

「権力の監視役」であるマスコミが「権力に加担」するような報道をしていることに自己評価しているのでしょうか?
このような報道姿勢がマスコミ界の常識でしょうか?
ごく普通の市民感覚を持っていると思っている「流山の素浪人」は、偏向報道を垂れ流す大手マスコミに怒っているとともに、インターネットを駆使した独立系ジャーナリストの事実と真実に基づいた情報発信に期待しています。

田中様
em5467-2こと恵美 様

うまくやられましたね。
仙石は有史以来の大謀略家です。
田中様が市民目線といっていますが、市民目線とは小沢氏が検察に圧力をかけて不起訴にした、検察はおかしいのだから起訴すべきであるというもの、我々は仙石が法務、検察に圧力をかけて検審を動かしているという小沢目線の完全敗退です。
しかも村木事件で検察がおかしいことを先に証明した後に出すという仙石の念の入れようである。
これほどの仲間の政敵殺しを完全な謀略で持って成し遂げる政治屋は天下一である。しかも仙石は内閣、官僚、法、マスコミ、金を握っている米大統領以上の大権力者である。
田中様も二見様も平野様も小沢は正しい、強で、菅・仙石は未経験、弱という立場で、菅や仙石は子供大臣だと馬鹿にするが、政治屋としては小沢氏や小沢派こそ弱者で、赤子で何の抵抗もなく、潰された。戦略の組みたてが間違っているのだ。
これからの戦略はどうするのか、自由党の原則に戻ることである。
小さくても純粋で戦う集団となることだ。
菅第二自民党に対する党内野党自由党としてして発言権を持ち、今回の検審や検察制度について徹底追及すべきである。仙石と対決すべきである。小沢氏は証人喚問でも検察頼りでなく、自分の言葉で説明して、検審の問題点を堂々と提起すべきである。マスコミでも語るべきだ。
謀略には堂々と戦うべきである。
宮崎氏の提言もある。
何回もいうが小沢氏が変わらなければ政治生命は終わりだ。
裁判に入るまでが、勝負である。裁判で白黒など馬鹿だ、裁判になれば終わりだ。10年したら小沢は何歳なのだ。
民権論というすばらしい明治の江藤新平は論戦もできず官権論大久保に斬首された。
その後は薩長藩閥中央集権政府ができ、一時的に民権派が優勢となったが、政治と金で潰され、戦時統制で官僚中央集権が大強化され今日に至っている。
小沢は第二の江藤になってほしくない。日本の改革を誰がするのか。
民権論が各地で湧きあがったのは20年後であった。細野が引き継ぐか。
我々はそこまで待てない。
小沢よ戦え。

田中様、心情お察し申し上げます。
「国会探検」を拝見するようになって1年半になります。
当初は危機感があるが希望にあふれた論調でしたが、政権交代後から希望が感じられない論調が目に付き、ついには今回の精神異常を来たしたかのような記事、私も同じような心境です。
日本にとって最後のお薬を取り上げられたということでしょうか?
今、開発中の薬(小沢支持の国会議員たち)は生成途中でその服用には時間が掛かる上に効き目に疑問が残るという事でしょうか?
今朝のスパモニで”橋龍”の事を取り上げていましたが、日本の政治家は田中派の血統を置いて他は選択の余地が無いと思い知らされました。
最も無能な田中派の総理である”橋龍”でさえ優秀だと改めて思い知らされました。
その田中派の正統後継者たるプリンスが今も政界の第一人者であるという国民の幸せが木っ端微塵に砕かれた瞬間が現実となったのでしょう。
おそらく、この裁判は起訴が決まった時点でゲームオーバーです。
証拠もなしに起訴した事案で素人検事という事実は、再捜査の名の下、1年はおろか何時公判が開かれるかという起訴など出来ない案件の不合理を正義として国民は見せられるでしょう。
勿論、マスコミは無理な論理で公判前手続きが出来無い事さえ正当化し続けるでしょう。
結果、小沢さんの政治生命は抹殺されます。
最早、小沢さんは好むと好まざるとに関わらず、新党結成し闇将軍になって貰わなければ日本の未来は無いでしょう。
田中さんの嘆きはマスコミが小沢排除に固執し続ける限り解消しないし、日本の沈没を止める術がないのではありませんか?

田中良紹先生の論述に、心から賛同します。

確かに【痴呆国家】の11人の愚か者が、今回の議決を行って【小沢一郎を起訴】に持ち込んで、日本の将来を危うくしている現実は、憂慮に堪えません。

まして、その11人の愚か者を【市民目線】とか、【小沢氏は議員辞職すべき】とか評価する人々(知識人)が存在するなんて、日本は恐ろしい【痴呆国家】に転落しつつある、と実感します。

しかし、そうした思考状態に国民を追いやっている最大の元凶が、日本のマスコミ、特に【インテリを自称する 朝日新聞】 であることを忘れてはなりません。

11人が【起訴すべき】と議決した翌日、私はネットで丹念に調べましたが、
朝日新聞は (自分たちの愚民耕作・オピニオン)の成果を確かめるように 【小沢氏は自ら辞職の決断を】の社説を掲げ、全紙面を使って 凱歌の【悪人・小沢一郎】 で埋め尽くしました。

長い間、私は朝日新聞の読者でしたが、あまりの【権力に迎合する紙面】に嫌気がさし、昨年から止めました。

しかし私の周りには、かなりの【朝日ファン】がいて、どちらかというと、いまだに 【朝日は国家権力に抵抗する、唯一の新聞である】と、信じて疑わないのです。

私は彼らに、ネットで検索し【ザ・ジャーナル】の論調と 【朝日の社説・オピニオン】を比較すればいいと薦めるのですが、頑として【朝日症候群】に罹ったまま、愚民地獄に陥っています。

このように、今回議決に加わった11人の若年(平均30歳)だけでなく、仮に壮年(平均40歳)だったとしても、朝日病はじめマスコミ病に冒された人々が充満している限り、同じ結果が出たものと思います。

済みません
公憤のあまり投稿名を失念しました。
投稿者: 匿名 | 2010年10月 7日 10:48

 田中先生のご指摘のように、痴呆国家だ。検察審査会議決の茶番と、補助弁護士吉田繁実の誘導と別紙記載事項の間違いがあるにもかかわらず、その問題点について記者クラブメディアは指摘、批判しない。

 このまま補助弁護士の吉田繁実が指定弁護士(検察役)となり、出鱈目の検審決議により小沢氏が起訴されれば、究極の痴呆国家となろう。

 この検審について、人選の過程や審議プロセス(恐らく2日で決めている)、さらには議決内容そのものの間違いについて、地裁検審担当者を国会に呼び、問いただそうとする姿勢を見せぬ国会議員も記者クラブメディアと同罪だ。

 この国には、ジャーナリズムが存在しない。いや、田中先生をはじめ、フリーのジャーナリストで頑張っている方々はいる。しかしながら、この声が国民に届かない。記者クラブメディアが人権を無視した、魔女狩り痴呆国家の誕生を後押しする。

 こんな国の法を守り、納税するのが馬鹿らしくなってくる。
 

どなたかがコメントしていましたが、小沢サイドからのマスコミ対策、検察対策、世論対策の動きが見えないのはなぜでしょうか?もちろん見えるということはマスコミが報道すると言うこともありますが、ご自身のHPやお仲間のHP、後援会、地方議員にもう少し動きがあってもと思ってしまいます。
11月に三田園氏の講演会があるようなのでなにをいうのか聞いてみたいと思います。
テレ朝日のコメンテーターですから予想はつきますが、、、

田中さん、毎回拝読させていただき政治学について学ぶ機会に感謝敬服いたしております。恥ずかしながら60歳すぎて立花隆の田中角栄論などなど、政治の真実をネットではじめて知る機会をえ非常に驚愕しております。50年以上購読しておりました、まさに下衆どもの集団朝日新聞、違約金まで支払し(契約した事務員の日当らしいです)止めました。今、静かなる毎朝を過ごしております。


 田中様

日本は大変な国に成り下がってしまったと思います。

今回の審査会のとんでもない議決をしたのは、お馬鹿な11人ですが、裏で悪が活躍しています。

検察審査会事務局は、裏で操作してお馬鹿な11人を選んでいます。

無作為には、平均30.9歳を選べません。

メディアは小沢=お金に汚い政治家のレッテルを貼利続けてきました。

お馬鹿な11人に、検察官と補助弁護人が上手に誤魔化せばこういう結論を出します。

ブログ「一市民が斬る」に、一市民の考えを書きましたのでお読み頂ければ幸いです。


10月5日 巨大利権集団手下の検察とメディアが民主主義の根幹揺るがす―検察審査会の再議決「起訴相当」は本当に国民の判断か?ー  
http://civilopinions.main.jp/2010/10/post_12.html

8月10日 検察と検察審査会事務局は同じ穴のむじな『騙しのテクニックはこうだ』
http://civilopinions.main.jp/2010/08/810.html

【目的は以前から何度も書いてきたように小沢氏を有罪にする事ではない。民主党を分断することである。】

同感です。

憎き敵は民主党をやっつけるために、民主党に分断工作を仕掛けてくることは当然です。

これに引っかかってしまえば、敵の思う壺です。

誰が敵なのか、再度、しっかりと認識すべきであると思います。

総選挙まで、あと三年しかない。その間にひとつひとつ敵をぶっ倒していくしかありません。

民主主義とは誤解を恐れずに言えば、いわば「しんどい政治制度」である。

国民が皆知性を備え、常に情報を更新し、社会全体のことを判断しなければならない。提供される情報は常に公平公正でなければならない。国民は情報の真偽も判断せねばならない。
古代ギリシアと異なり、現代人は日々労働にいそしむ中でこれらのことをしなければいけない。まことに「しんどい」システムである。
かといって民主主義よりも他にすぐれた政治制度があるわけではない。自由を認めない管理国家や独裁、専制政治がよいと考える人もいるかも知れないが、私はごめんこうむりたい。歴史的に見て、民主主義制度は他と比べてより「まし」な政治システムだという評価は定まったと思う。しかし、民主主義を健全に機能させるためには国民の不断の勉強と努力が必要になる。

ヒットラーがワイマール民主主義時代の国民によって「民主的」に選ばれた例は民主主義が衆愚政治に堕した例としてよく引き合いに出される。情報の偏向や扇動によって人心は流されやすく、先に述べたような理知的大局的な判断を全ての国民がするというのは容易な話ではない。
なんでも熟慮も議論もせず、その場の空気で多数決で決めるというのは、本来の民主主義の主旨とは程遠いものなのである。世論調査とは所詮その程度のものである。

多くの民主主義国家は利益集団がパイの分配をめぐって争うという形で実際は事が運ばれ、本来の民主主義の理想は形骸化しているのが実情だ。
一番恐るべきは、パワーエリートと呼ばれる既得権益集団が手を結び、報道を一方的に偏向させた状態で、看板だけは民主主義を標榜しているという形態だ。
日本は極めて危機的な状態にあると思う。現在の日本の大手マスコミの振る舞いは「民主主義」を掲げながら、実際は国民を盲目状態に置き、民主主義を妨害するということを一致して行っているに等しいと思う。非常にたちが悪い。

今回の一件は、小沢氏対検察といったレベルのものではなく、日本の民主主義そのものが問われていると強く感じる。国民は民主主義が要求する「しんどい」義務を進んで負う覚悟があるか、あるいは放棄してしまい思考停止した状態で隷属に身をゆだねるのか、こうした根本問題が問われていると思う。

田中良紹様
田中様の寄稿を心待ちにしている読者の一人です。今回の論説も一つ一つが道理にかない、おっしゃるとおりだと頷くばかりです。有難うございました。

官僚組織がどこかの国と一体になって総力を挙げて推進してきた『大量愚民生産計画』が大成功を収め、世界が評価する、日本が誇れる唯一人の政治家「小沢一郎」の政治的抹殺に急速に近づきつつあります。

自分の周囲にいる「小沢嫌い」の人達を一人一人説得している間に、エイリアンのような彼等は想像を絶するスピードで増殖しています。私の説得などとても追いつきません。

小沢さんの強制起訴を知り一時絶望感で無気力状態になりましたが、『日本一新の会』メルマガにあった小沢さんから平野さんへの力強い一言、「日本の民主主義と国民の生活を護るため、全身全霊を挙げて戦う」を読み、諦めてはいけない。小沢さんだけに戦わせてはいけないんだ! と強く思いました。

ごまめの歯軋りにも似たアリの呟き程度ですが、自分にできることをこつこつとやっていこうと自身に言い聞かせました。頑張ります。

痴呆国家をこのまま続けてもらっては困る。悲観していても始まらない。

以前から細野氏はなかなかの者だと期待していたが、総裁選挙での彼の行動・発言には感銘を受け、彼に少しばかり援助する事にした。

細野氏・原口氏などが中心になり、民主党に政権を取らせた国民を失望させないように頑張って頂きたい。

今、Yahooみんなの政治で細野 豪志氏を見ていたら、小生と同様に彼に期待している方の意見が多かった。

まだまだ 捨てたものではない。みんなで真の政治家を育てよう!


頑張れ細野!   頑張れ原口!

田中様のお怒りは、よくわかります。日本人は12才、戦後言われたのとそのままの「政治的未熟」
田中様が、教育と書かれたように、国民が望んで、未熟になったのではなく、官僚が、それを望んできたわけです。
日本では、為政者は常に、公家か武士。農民や町民が政治に口出しをすることは、直訴しかなく、死を意味しました。為政者の出す、勝手な決め事に対しての工夫として、日本の技術力が、育ったのではと、思うほどです。またその
従順さが、世界中、類を見ない「時給800円」で、盗みもサボリもせず、勤勉労働者を作りだし、発展に貢献したわけです。
日本人は、政治的痴呆であっても、すべてにおいて痴呆というわけでは、ありません。
国会探検を読んでいる方は、いつ気づいたのでしょうか?
「外国に留学した時」「自さ社政権が出来た時」「小泉改革の後半」「西松事件の時」「政権交代の時」?
人間は、気がつくのです。気がつけば行動するのです。
代表選の時、市井の人たちが、自分の時間や、お金を使って、地方議員にまで、支持を訴えました。
代表選での小沢氏を見て、初めて良さに気づいた人たちもいるのです。
小沢さんの戦いは続くけれど、小沢さんの志を継げる、人材を一人でも多くすること。日本の改革をあきらめないこと。これが大事なのでは、ないでしょうか?
自民党を割って出たときの小沢さんは、新しかった。しかし、今度の代表選の中で、小沢さんは、「日本人の劣化」が、予想以上に進んでいることに気がついていないのでは、ないか?と、思いました。
話が通じる相手とは、生き生きと政策を語っていましたが、全ての人が、わかるわけではないからです。支持者ではない人にこそ、伝えなければいけないのに。
地方にいっても、支持者ばかり、
まわりは、イエスマンばかりでは、ないか、と、危惧しています。
小沢さんの政策の良さや、意味を、「ゆとり世代」にもわかるようにする、通訳のような人、マンガでもイラストでも、聞く人の立場にひきつけて説明できることが
必要なんですよ。
合点がいって、初めて、偏見の壁は、解けるのです。
身近な人から、「気づかせよう」
一人でも多くの人に、伝えていきたいと、思っています。
田中先生も、「気がつく」人を増やして下さい。

追伸です。
それにしても、今の内閣は、危険すぎます。内政は手直しできるかもしれませんが、外交の方は、、、。
米国のシナリオどおりにならないよう、現国会議員に、踏ん張ってもらわなければいけません。
菅さんを支持したことを後悔している国会議員も、少なくないのでは?

10月7日 14:12 投稿の宏樹です。
言葉足らずでしたので追記します。
大成功を収めた『大量愚民生産計画』。勿論その中の一人が私です。堀田力氏・立花隆氏を信じ著書まで買い、その後の各事件の新聞・TV報道を信じた愚かしい私がいた訳です。

この様な評論家こそ「痴呆国家」の象徴だ。
「愚か者」「下衆(げす)」などと言う汚い言葉で他者を卑しめる人間に国家や政治を論じる資格は無い。
元々「大衆」はマスコミの報道に影響されるもの。それを理解せず対処しなかった小沢側こそ「愚か者」である。
今回の件で言えば、証人喚問だろうと政治倫理審査会だろうと何回でも出て何時間でもくどい程丁寧に説明すれば良かったのだ。
「記者会見で何度も説明した」「検察が不起訴にしたのだから・・」など言ったところで一度不信感を持った「大衆」には説明になっていない。否、不遜にさえ感じられたことであろう。
繰り返すが「大衆」や「マスコミ」を非難してもなんの解決にもならない。
それらをコントロールすることこそ政治家に求められる資質だ。
一度小沢氏に総理になって貰いたかったが、その資質が無かったと言うことだろう。

ちょっとちょっと・・・・

今回の検察審査会の結論は、制度上の特殊性から11人の素人が、政治の大勢力の領袖である小沢氏を葬るという、
あまりにも常軌を逸脱した現象に、多少過激に警鐘を鳴らしているだけである。
 だから今回の異常を避ける手立ては、大衆が賢いか異常な制度の成立を阻むか、の2通りしかなかったが、結果は「大衆は下衆で司法制度を悪用」した反小沢勢力がいた、ということである。


この状況で「小沢氏は脇が甘い」などという人間は、結果論のみ賢そうに論じる愚者だろう。

官僚機構は国民が利口になっては扱いにくいので、あえて憲法や国連憲章、国際法を教えないことにしているのだろう。
このままでは、何か国際紛争に日本が巻き込まれたとき、戦前戦中のように国際法違反で戦犯になる日本国民が続出する事になると思う。
今回の事件に対する新聞記事は、おそらく海外にも流れていると思うが、日本の新聞は世界で物笑いになっていると思う。
日本の民主主義なんて、せいぜい中国やロシアと同等で、新聞記者の気概はロシアなどより数段劣ると思う。

検察審査会の議決を「市民目線」と評価したり

というか、つまりは、まだ日本人は ちゃんとした「市民」になっていないので、
「市民目線」というものが成り立たない。市民ではなく、 たんなる庶民、あるいは大衆であるので、
このような市民的な自立した基盤に立って判断を期待するのは無理があるということになる。
その意味で、マスコミによる影響に晒されて、それを批判的にとらえることのない庶民が
、さらに審査会に加わっている助言役の弁護士に影響されるままに、下衆(げす)の感覚で判断を下すのは当然といえる。。
検察に対して「市民目線」で監視するというのは正しい行き方だが、なにせ まだ日本人は 市民になりえていないので、そこが問題だ。

田中さんの言う 日本人にとっての民主主義の問題も 同じで、
1) 市民による民主主義
2) 庶民(=大衆)による民主主義

この二つを区分けしいないと、日本の民主主義について 混同したままでの 議論になってしまうでしょう。

つまり、民主主義政治というのは、統治の手段であり、ヨーロッパ的には 仕方がないからこれをやっているところがあり、ただし その前提として 市民側が きっちりと監視することを前提としているところがある。
ただし、田中さんの議論では、いつも この部分の認識が弱いのではないか。 
田中さんは、民主主義政治というのは、仕方のない統治の手段であることは言うが、それが 自立した市民の存在を前提しているということは あまり 言わないような感じだな。どうなんでしょうね、その点は。

つまり、田中さん的な より効率的な、よって民主主義の程度を抑えた統治システムが成り立つためには、それに拮抗する市民の存在が必要であるということ。 それがないことが 日本の問題でしょう。、

””民主党の牧野聖修衆院議員は7日午後、強制起訴される小沢一郎元幹事長が議員辞職や離党しない考えを示したことについて、「あまりにも身勝手な判断だ。民主党への愛党精神も国民への責任感も感じられない判断だ。速やかに離党していただきたい」と批判した。 ””


痴呆国家を支える痴呆議員の代表です。静岡県第1区の皆さん 忘れないで覚えておいて下さい。

検察審査会の事も前田検事の事も全く理解できないのか、或いは理解しようともしないのか、お粗末極まりない。

国民の事を考えないで、駄目管総理を選んだ責任を充分国民に説明されたい。  
二度と国会に帰らないで欲しい。

同じ静岡県でも細野氏とは月とスッポン。

「愚か者」「下衆(げす)」などと言う汚い言葉で他者を卑しめる?

田中さんは他者を不当に卑しめてなどいませんよ!
卑しめられるべき人を、正当に卑しめているのです。

真に適切な表現であり、共感を覚えます。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

※[投稿]ボタンをクリックしてから投稿が完了するまで数十秒かかる場合がございますので、2度押しせずに画面が切り替わるまでお待ちください。

Profile

田中良紹(たなか・よしつぐ)

-----<経歴>-----

1945年宮城県仙台市生まれ。
1969年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年(株)東京放送(TBS)入社。
ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。
1990年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。
TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。
2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。

BookMarks

日本初の政治専門チャンネル!
↓ ↓ ↓
国会TV
http://kokkai.jctv.ne.jp/

-----<著書>-----


『裏支配─いま明かされる田中角栄の真実』
2005年3月、講談社+α文庫


『メディア裏支配─語られざる巨大マスコミの暗闘史』
2005年3月、講談社

-----<編書>-----


『憲法調査会証言集─国のゆくえ』
2004年7月、現代書館

→ブック・こもんず←



当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.