野球メニュー

ここから本文

野球野球のRSS

え〜っ!真弓虎、1軍コーチ全員留任方針 (2/2ページ)

2010.10.8 05:03
操作メニューをスキップして本文へ
特集 : 阪神
え〜っ!真弓虎、1軍コーチ全員留任方針
V逸でも…。1軍コーチ全員残留の方針が明らかになった(撮影・塩浦孝明)【【フォト】

 勝てば2位が確定する大事な最終戦で、“沈黙の虎”が顔をのぞかせた。ここ一番に弱い今季を象徴するような144試合目。16勝7敗と圧倒してきた最下位・横浜に敗れて3位に転落。巨人が8日、ヤクルトに負けない限り、甲子園でのCSが消滅。最後の目標まで、風前の灯火だ。

 今季9度目の完封負け。真弓監督は「なかなか点が、取れなかったね。プレッシャー? しかしね、打線というのは(点が)取れるときと、取れないときがあるから、しかたない。いい投球をされると、なかなか取れない」と声も沈んでいた。強力打線が今季未勝利の高崎に沈黙。何度も塁上をにぎわしたが、あと1本が出なかった。

 78勝63敗3分けで終えた2010年シーズンを通して目立ったのは、ここ一番の弱さ。チーム力をすべて出し切れたのか、疑問符の残るペナントレースだったが、すでに坂井信也オーナー(62)=阪神電鉄社長=らフロントが断言済みの真弓監督の留任に続き、球団が来季の1軍コーチ陣についても、基本的には同じ体制で臨む方針を固めていることが、明らかになった。

 今季は城島、マートン、スタンリッジら補強は百点満点。フロントの後押しもあり、チーム打率・290は、優勝した1985年(・285)03年(・287)を超え、2リーグ分立後の球団最高となった。能見の復活などで投手陣が立ち直った後半は、優勝した中日に対し8月5日の時点で6ゲーム差をつけるなど、3強の中で圧倒的優位に立っていた。

 だが、終盤、久保を81球で降板させて暗転した9月10日のヤクルト戦に象徴されるように、継投面を含めたベンチワークで落とした印象が強い。課題やほころびは顕在しているが、コーチ全員残留方針について球団関係者は「真弓監督の信頼が厚いですから」と説明。指揮官の意向を受け、異例のテコ入れなしを球団として了承したことを明かした。

 引き受ける以上、もう一度、このスタッフで戦う。真弓監督を信頼して3年目を託す球団としても、その決意を汲むつもりだ。ただ、そこには結果も求められる。来季の前に、今年、まだ挽回のチャンスが残されている。CS突破、そして日本一へ。

 真弓監督は「とにかく、シーズンがこういう結果に終わって、悔しいシーズン。最後にCSで、何とか悔しさを晴らしたい」と声を強めた。ベンチが再び試されるポストシーズンが待っている。(堀 啓介)



この記事のフォト

V逸でも…。1軍コーチ全員残留の方針が明らかになった(撮影・塩浦孝明)【
新井は3度の好機に凡退
久保田は新人筒香に手痛い一発を浴びた

企画特集

注目サイト