日本人離れしたエキゾチックな顔立ち、透き通った美声で魅了してきたシルビアが、都内の病院で病魔と闘っていた。
複数の関係者の話を総合すると、シルビアは昨年、体調不良を訴えて精密検査を受けたところ、肺がんと診断され、他の個所へも転移していることが判明。手術が不可能な状態で、入退院を繰り返しながら放射線治療などを受けてきたという。
だが、数カ月前から体調が悪化して再入院。現在はICU(集中治療室)に入っており、1995年12月に離婚した前夫でフリープロデューサーの中山敏久さん(55)、一人息子の貴大さん(19)が片時も離れず病床に付き添っている。
シルビアは79年にロス・インディオスに加入し、彼女のデビュー曲となった「別れても好きな人」はミリオンヒット。同曲は、今でもカラオケの定番ソングとして歌い継がれている。
ヒットを受けて、80年から3年連続でNHK「紅白歌合戦」に出場。さらに83年にはロス・インディオスを卒業して、「愛のキャラバン」でソロに転身し、コンサートやレビュー、テレビ番組などで活躍してきた。
公式サイトに開設したブログは今年1月6日を最後に更新がストップしており、治療に専念したと思われる。「別れても好きな人」のヒットから31年。離婚後も献身的に励ましてくれる前夫と、一人息子の愛の力を糧に回復を目指している。