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ブラゼル、まるでダンプカー!激走で先制ホーム

5回、城島の右前打でブラゼルが生還(捕手・武山)

 大きな放物線を誰もが見上げた。5回、先頭で迎えたブラゼルの第2打席。加賀の初球・シンカーをフルスイングですくい上げた。打球はスタンドインを予感させる角度で舞い上がったが、惜しくも左翼フェンス直撃の二塁打になった。

 スタンドからため息も漏れたが“見せ場”はそれからだった。続く、城島の右前打で二塁から迷うことなくホームへ突入。顔をゆがめる主砲の激走で欲しかった先制のホームを踏み、緊迫したゲームの先手を奪った。

 「大きなダンプカーだっただろ。ギアは1つしかないけどね」。巨体を揺らしながら必死に腕を振って生還した自身の“勇姿”を試合後はジョークまじりに振り返った。

[ 2010年10月7日付 ]

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