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【ゴルフ】ジャンボ尾崎 世界殿堂入り 遼、勇太も祝福2010年10月7日 紙面から
ジャンボの世界ゴルフ殿堂入りが6日、正式に決定−。同殿堂の最高経営責任役員のジャック・ピーター氏らが同席し、横浜市内のホテルで尾崎将司(63)=マックス・インターナショナル=の殿堂入り発表会見が行われた。「ゴルフ殿堂入りは引退してからのものと思っていたけど、自分が思っていた以上に周囲が喜んでくれたので納得した。でもまだまだ現役」とジャンボ。会見場には池田勇太(24)=日清食品=、石川遼(19)=パナソニック=の2人が花束贈呈に駆けつけ、ジャンボの顔がほころんだ。日本人の世界ゴルフ殿堂入りは、樋口久子、青木功、岡本綾子に次いで4人目。 異例の発表だった。米フロリダ州の世界ゴルフ殿堂本部から担当役員が日本に足を運んでの発表。ピーター氏が「日本の宝とも言える人が選ばれました。ジャンボさん、おめでとうございます」。その瞬間ジャンボの顔がほころんだ。ジャンボの殿堂入りは青木、岡本と同じ国際投票部門。今回は「世界で200人の投票者のうちの50%を獲得した」とピーター氏。最多得票での選出だった。 日本のプロゴルフ界で引っ張ってきたジャンボ、プロ通算113勝は世界でも類を見ない偉業。昭和の後半から日本にゴルフ人気を定着させた最大の功労者。今なおツアー競技で現役を続行しているジャンボにとっては「こういう賞は引退してからもらうのがいいと思っていた。でも今回はアーニー・エルス(南アフリカ)も40代でもらうというし、納得だよ」と話した。 これまでもノミネートされながらも選出されなかったジャンボ、日本選手では4番目となった。「遅い、早いは実際にある。勝負の世界に生きているのだからプライドだってある。4番目というのは納得いかない感じだが、この賞は“世界で活躍”という項目があるから、その点は“泣きを見る”しかなかったね。日本ではゴルフ界に貢献した自負はあるが、世界では残念な結果だけれども、その中で世界の方々が評価してくれたのはうれしく思う」とも。 常に前を向いてきたジャンボは殿堂入りが決まったとはいえ現役続行宣言。「これからもゴルフ一筋。残された時間は多くないが、少しでも長くやれるようにしたいし、新しい優勝という2文字に向かって頑張りたい。シニアは眼中にない」。 そして受賞を本当に喜ぶのは「現役を辞めてからかな…」と漏らした。 (櫛谷和夫)
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