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【サッカー】

ザック「縦に早く運ぶ」戦術伝授

2010年10月7日 紙面から

選手にボールを投げるザッケローニ監督(右)。左は本田圭=さいたま市内で

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 サッカー日本代表は6日、国際親善試合のアルゼンチン戦(8日、埼玉スタジアム)に向けた合宿3日目の練習を埼玉県内で行った。この日の練習は午後だけで、冒頭から約30分間、体力強化と手でボールを使うミニゲームを行った後、非公開となった。ミニゲームなどで攻撃の動きを入念に確認し、ザッケローニ監督は縦にパスをつなぐ意識を徹底するよう指示。練習前のミーティングでは、アルゼンチンの映像を見ながら、守備を確認した。

 ザック監督が攻撃戦術のベースづくりに初めて着手した。主力、控えをシャッフルした非公開の紅白戦形式の練習で、くさびのパスの入れ方や動き方を細かく指導。練習後には「インターナショナルレベルで必要なモノを教えている。(ボールを)もっと縦に早く運べるやり方をやっている」と説明した。

 日本代表は、W杯南ア大会直前に守備偏重の戦いに転換したが、それまでは中盤のパスワークを生命線としてきた。ザック監督は「ベースとなっている攻撃はいいもの持っている」と評価しつつも、よりゴールへ直結する攻撃を志向しているようだ。

 内田は「パスは少なくていい。サッカーの原点っぽいやり方」と印象を語った。指揮官は、何度も練習を止め、選手の立ち位置の修正を繰り返したという。脳裏にはゴールへの精密な方程式を描いているようで、中村憲は「ポジショニングの指示が細かい」と話した。初陣のアルゼンチン戦に向け、指揮官は「4・2・3・1」のシステムで臨むことを明言。イタリア人指揮官の「青写真」が試される。

  (松岡祐司)

 

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