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【プロ野球】

阪神 きょう勝てば2位確定

2010年10月7日 紙面から

横浜−阪神 完封で14勝目を挙げた久保=横浜スタジアムで(布藤哲矢撮影)

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◆阪神5−0横浜

 阪神・久保が今季のシーズン最終登板を最高の形で飾った。横浜打線をわずか4安打に抑え、今季初の完封勝利。プロ6年目にして初めて先発投手としての“勲章”でもあるシーズン200イニング(202イニング1/3)にも到達した。

 「初めは0−0だったんで、先に点をやらないように心掛けてた。3点もらってからはソロ本塁打はOKぐらいの気持ち。(200イニングは)実感わかないですね。何年も続けてるわけじゃないし、野球やめてからじゃないですか」。いつものように、喜ぶこともなく、淡々と振り返った。

 まったく危なげなかった。2、6回に先頭打者に安打を許したが、二塁ベースを踏ませることもなく、後続を断った。初めて得点圏に走者を背負ったのが5点リードの9回2死から。そのピンチも、内川を三ゴロに取り、難なく得点板にゼロを9個並べてみせた。

 これで今季14勝目。プロ1年目、ロッテ時代の05年にマークした自己最多の10勝を大きく更新しているが、故障者も続出した中、ただ1人開幕から先発ローテを守り抜いた。阪神で200イニング到達は06年井川以来。女房役の城島は「能見が戻ってエースと言われるけど、久保が暑い夏も含め、今年はずっと投手陣を引っ張ってくれた」とねぎらった。

 勝負どころの9月以降の最近5試合はすべて1失点以内。抜群の安定感はCSでまず巨人、さらに進出を決めれば中日と戦う上で実に頼もしい。「久保は本当に素晴らしい投球をしてくれた。CSもこのままで十分。明日の最終戦? 何とか勝ちます」と真弓監督。最終戦に勝てば、CSファーストステージを本拠地・甲子園で開催できる2位確定。久保の力投に報いるためにも、指揮官は最終戦の必勝を誓った。 (大久保晋)

 

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