甘利 明
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衆議院議員 甘利明 国会リポート   第198号
2010/10/3
 
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甘利明

同期生の中川昭一代議士が急逝して一周忌の偲ぶ会が開催をされました。

祭壇の写真を前に、彼との思い出が走馬灯のように甦ってきました。ずけずけと遠慮なく物を言うくせに、シャイで言い過ぎた後すぐ、ひたすら詫びる姿を昨日のように思い起こします。

「昭ちゃん、酒呑み過ぎるなよ」「うん。最近はほとんど呑んでないよ」

事実、麻生内閣の一年間、夜数人で集まるとトマトジュースばかり飲んでいました。

逝き急いでしまった政治家ですが、記憶に残る鮮烈な生き様でした。

日米通商交渉の相手、米通商代表部のスーザン・シュワブ女史は、言い出したら引かない典型的なアメリカの女性でした。私が経済産業大臣、彼が自民党政調会長の時に、「甘利ちゃん、俺がシュワブと電話で先に交渉するよ」と言って交渉するや、次第にボルテージが上がって怒鳴りあい寸前。最後にシュワブが「今日は極めて非生産的な話し合いだった」と言って電話を切るほど。「あの鉄の女とそこまでやりあうんだから、あんたは大したもんだよ」「うん、バシっと言ってやったからな」

その後、私が電話会談をすると、多少強くこちらが主張しても相当優しい男と思われたんでしょう。かなり丁重に先方が対応してきました。

東シナ海の油田・ガス田交渉では強面の本領発揮。のらりくらりしながら既成事実を積み上げる中国に対し、毅然たる姿勢で民間会社に採掘許可を出し、それでも交渉に乗ってこない中国と見るや、その会社が採掘の前段としての周辺漁民との漁業交渉を許可し、こちら側も既成事実でグイグイ攻め立てました。

それを受けて担当大臣に就任した私は「中国にも世論があるだろうが、我が方にも強力な国内世論がある。いつまで中国のやりたい放題させるのか、といううねりを抑えきれなくなる時が間もなくやってくる。不測の事態になったらそちらの責任だぞ!」という事で、ついに共同開発というところまで持ち込みました。しかし、民主党の稚拙な対応により、また元の木阿弥に戻りそうです。

岡田幹事長は「自民党政権時代に共同開発の実務協議が進まなかったのに、第一回会合を開いたのは民主党の成果だ」というような事を言っていましたが、共同開発に持ち込むまでの努力がすべての成果の 99%を占めるという事をお忘れでしょうか。それも民主党の手によって台無しにされそうです。

天国から中川昭一君にどやされそうです。

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今週の出来事

『幻の名店』

むかし、銀座に幻の寿司屋がありました。暖簾も出さず、看板も出さず、カウンター 7席・予約のみ、18時に開店し 20時になったらさっさと店じまいをしてしまう店で、あらゆる取材お断り。

知人に案内されて知りましたが、大将は相当な偏屈者で、銀座の 3つ星一流店を称して「あんな物は人間の食う寿司じゃありませんよ」と言い切る始末。それでも、それが許されるほど見事な腕で、寿司とは別次元の物という感動を覚えました。

「相当な修行を積んだんでしょうね」「いえ、一切修行はしていないので自己流です」「やっぱり自分で食べて勉強したんだ?」「いえ、私ナマモノ嫌いですから、寿司食べた事ないんですよ」

カルチャーショックで二の句が告げない店主でしたが、不思議と私と馬が合い、顧客に愛されまったく予約が取れない店でした。

50歳になったのを機に客の制止を振り切って店を閉めてしまいましたが、その時の言い草が「しわくちゃの手で握った寿司なんか旨くないでしょう」の一言。

その後、くも膜下で倒れ消息を絶っていましたが、先般、週一日だけ請われてある店で握っている事を友人が聞きつけ、誘われました。

事前に行っても良いか連絡を入れると「その 2人なら来ても良い」という返事。相変わらず偏屈なおやじです。くも膜下から奇跡の回復をし、元気になった姿は昔そのもの。

鮪を握ってもらうと、むかしの味そのまま、別次元の味。どうしてこういう味になるのか聞いたところ「分かりません。シャリじゃないですか?」鮪自体がまったく別物と思いつつも「シャリの秘訣は?」「私は一切砂糖を使いません。塩だけでシャリの味をつけます。もちろん、特別な塩です」「まったく砂糖は使わないんだ」「えぇ。鮪さんは塩水の中を泳いでますから。砂糖水の中を泳ぐようになったら、その時は考えたいと思います」「…ところで、相変わらず生魚ダメなの?」「えぇ。ようやく赤身だけは食べられるようになりました」

3ヶ月先まで予約が取れない銀座の名店『あら輝』の主人がどうしても頭の上がらない師匠です。

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