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ソウル市 キムチ漬け込みへ緊急補助…白菜代の3割負担

 ことしの夏の猛暑や大雨の影響で白菜が高騰していることを受け、ソウル市は7日までに生産者への補助を通じ、本来の市場価格の7割の値段で市民に白菜を提供する緊急措置を始めた。厳しい冬に備えるため、大量のキムチを漬け込む季節を控え、市内の市場には値引きされた白菜を買い求める人々が列をつくっている。

 農林水産食品省によると、白菜1個の小売価格は通常3千ウォン(約220円)程度だが、9月末には史上最高の1万3800ウォンを記録。その後も7千ウォン前後の高値が続いている。

 事態を重視したソウル市は緊急対策会議を開き、韓国産白菜千トン(約30万個)を確保。公社を通じて市価の3割を生産者に補助し、本来の7割の値段で市民に提供することを決定。5〜15日に市内16カ所の市場で順次販売することにした。

 7日、同市東部の信永市場では午前5時から人々が並び始め、販売が始まった午前10時には約300人が列をつくった。価格は3個で1万2千ウォン。最前列で待った無職、尹寿炳さん(80)は「キムチの漬け込みは韓国人に欠かせない。まだ高いけれど、何とかして国産白菜を確保したい」と話した。

 ソウル市によると、市の負担額は約5億ウォン。担当者は「漬け込み時期が近づけば、また不足も予想される。大根の値段も高い」と頭を抱えている。 (共同)

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