小田原市議会は6日の9月定例会本会議で、病院事業会計決算について賛成少数で不認定とした。同市立病院医師の宿日直手当で過払いがあり、「ルールに反した過払いで認めるべきではない」などと不認定とした。議会事務局によると、決算不認定は確認できる56年以降初という。
同病院は06年7月までCCU(循環器系特定集中治療室)で宿日直する循環器医師に1回2万円を支給。同年8月のCCU廃止で医師は院外の待機体制となり、手当は1万2000円に減ったが、その後も従来額を支給し、約4年間にわたって医師17人(うち退職者11人)に約1500万円を過払いしていた。【澤晴夫】
毎日新聞 2010年10月7日 地方版