野球:サムスンが圧倒的に優位=プレーオフ(上)

 サムスンと斗山によるプレーオフが、7日午前6時から大邱球場で行われる。キーワードは「中継ぎ勝負」だ。強力な中継ぎ陣でリードを守る戦略は両チームとも同じだが、専門家の多くはサムスンが圧倒的に有利とみている。

 飲酒運転で騒動を起こした斗山の抑え・李庸燦(イ・ヨンチャン)がプレーオフには出場できると期待されていたが、6日のメディアデー直前に立ち消えとなってしまったからだ。

李庸燦の出場見送りに

 斗山は準プレーオフ第5戦前日の4日、李庸燦を含めたプレーオフ出場選手リストを韓国野球委員会(KBO)に提出した。李庸燦は先月6日未明、飲酒運転により事故を起こし、現場から逃走した容疑で立件され、チームから出場停止など懲戒処分を受けたが、斗山は復帰できると判断した。

 「勝つためには李庸燦が必ず必要」という斗山・金卿文(キム・ギョンムン)監督の意向を反映した決定だった。しかしこのニュースが報じられるや、否定的な世論が形成され、さらには斗山の他選手の問題も取りざたされた。

 結局斗山は、「李庸燦はさらなる反省が必要」との決定を下し、その旨を金監督に伝えた。斗山は李庸燦の代わりに、今季15試合に登板し、1敗防御率4.96のソン・ヨンフンをリストに加えた。

サムスン、李庸燦の不出場にニンマリ

 李庸燦の出場が見送りとなったことから、サムスンはニンマリだ。斗山の中継ぎ陣は、ロッテとの準プレーオフで消耗が著しいからだ。

 サムスンは今季、5回までリードしている状況では58勝2敗と圧倒的な勝率を誇る。また、チーム防御率が3.94(2位)と優秀なのも、中継ぎ陣の力が大きい。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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