たばこの大幅値上げが今月から実施された。この際、一気に禁煙をとも思ったが、1日午後にかけて18時間余で、我慢できずに煙をまた吐き出してしまった。自分だけでなく他人への健康被害や、ふところ具合を考えると断煙した方がいいのは自明の理だ。頭では理解しているのだが……。習慣的に、つい手が出てしまう。
このところ、電話で家人のうるさいこと。「たばこが値上がりしたから、いいかげんにやめなさい」。自分の意思でできないならと、禁煙外来をしつこく勧める。それでも、吸う本数を減らし、これまで愛飲していたたばこを変えて安価な銘柄にしたり、煙の中で切なくもがいている有り様だ。すっぱり禁煙するには、やはり医師の門をくぐるべきか。(塚)
毎日新聞 2010年10月7日 地方版