10月3日のながさきニュース
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長崎新聞
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宗教関係者が長崎で「9条」シンポ 平和実現へ役割探る
| 宗教者らが意見を交わしたシンポジウム=長崎カトリックセンター |
さまざまな宗教関係者が呼び掛ける「宗教者九条の和」(呼び掛け人世話役・村中祐生大正大元学長)は2日「輝かせたい憲法第九条」と題したシンポジウムを長崎市上野町の長崎カトリックセンターで開き、平和の実現に向けた宗教者の役割などについて意見を交わした。
県内外から約150人が参加。長崎大経済学部准教授の井田洋子氏が進行役を務め、宗教者ら4人が発言した。
長崎市の光源寺住職、楠達也氏は「人間は情報によって育てられる。平和の実現に向かう情報を幼い子どもから高齢者までに訴え続けることが大事」と教育の重要性を指摘。長崎大元学長の土山秀夫氏は、日米安保条約廃止に向けた長期的取り組みの必要性を強調。憲法9条の精神を生かし、武力を使わない平和維持活動を続け、アジアから信頼される努力をすべきだ、と主張した。
広島宗教者九条の和世話人で金光教廿日市教会長の小林信治氏は「尖閣諸島や竹島の問題が出るたびに憲法9条をやゆする議論が持ち上がる。日ごろから9条の精神を伝え、広げ、理解してもらい、問題が起こる前に機能させるべきだ」と持論を展開。カトリック長崎大司教の高見三明氏は「自分だけでなく相手も武器を持たないようにするにはどうすべきか考えるのも宗教者の役割。武器を持たずに共に生きていく社会を目指したい」と訴えた。
同団体は2005年に設立。8月時点で呼び掛け人は78人、賛同者は約1500人。シンポジウムの開催は本県では初めて。
【編注】高見三明氏の高は、口が目の上と下の横棒なし
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