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市橋被告「私は悪でした」謝罪手紙

 【ロンドン5日=鈴木雅子通信員】07年3月、千葉県市川市のマンションで、英国出身の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)が殺害された事件で、殺人などの罪で起訴された市橋達也被告(31)が、リンゼイさんの両親に謝罪の手紙を送っていたことが分かった。英語と日本語でつづられた手紙で、市橋被告は「私は悪でした」と告白。昨年11月の逮捕まで約2年7カ月逃走した経緯も記し、「本当にごめんなさい」と、繰り返している。

 市橋被告が書いた手紙の内容は、5日付のタイムズ紙が報じた。同紙によると、手紙は英語でつづられ、一部は日本語でも書かれていた。いずれも丁寧な字体で、4ページにわたっているという。日本語の部分では「私は悪でした」「警察が私の部屋に来た時、私は怖くなって逃げました」などと、リンゼイさんを手にかけた当時の心境を記している。「私はdirty(汚い、卑劣の意味)だ」とも述べている。

 また、「(両親に)許してもらえるとは思っていない。私だけが悪い」とした上で「彼女だけでなく、あなた方の人生も壊してしまった。私は死ぬまで、罪の十字架を背負っていくつもりだ」と主張。謝罪のフレーズとともに、事件を起こした後、昨年11月10日に逮捕されるまで、約2年7カ月におよんだ逃亡生活にも触れ、「経験したことがなかった仕事に就いたが、つらくなった時に、彼女の痛みはこれ以上なのだと思った」「このつらさは、自分が犯した罪の報いだと思った」と、持論を述べている。

 手紙の最後には「I am sorry」と書いた後、「I am very sorry」と3回繰り返して記し、謝罪の念を強める形になっている。

 手紙がいつ、どのような経緯で出されたかには、記事には触れられていない。リンゼイさんの母ジュリアさんは、同紙の取材に「彼は、顔を整形してまで、逃げようとしていたではないか。手紙は、(裁判を前に)哀れみを請うために書かれたものだと思う。リンゼイのために、日本では正しい裁判が行われてほしい」と、受け取りを拒否した。両親は市橋被告の逮捕前、情報提供を求めて何度も来日。逮捕後は、再度来日して裁判を傍聴し、同被告と向き合いたい意向を示している。

 日本側関係者によると、市橋被告の初公判は来年にも行われる見通しだ。

 [2010年10月6日8時35分 紙面から]


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