練習に合流、ザッケローニ監督(右)にあいさつする香川=さいたま市内で
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サッカー日本代表は5日、さいたま市内のグラウンドで、国際親善試合のアルゼンチン戦(8日・埼玉スタジアム)と韓国戦(12日・ソウル)に向けた合宿2日目の練習を行った。午前は体力強化を目的としたハードメニューに取り組み、午後は非公開で守備戦術の確認と初の紅白戦を実施した。ドイツで活躍するMF香川真司(ドルトムント)、本田圭佑(CSKAモスクワ)も合流。香川は「代表でも結果を出したい」と決意を新たにした。
指揮官の一言で、長距離移動の疲れも吹っ飛んだ。成田空港からグラウンドに直行した香川は、午前練習開始から少し遅れてグラウンドに到着。ザッケローニ監督とガッチリ握手を交わすと、「調子がいいね」とドイツでの活躍をねぎわれ、相好を崩した。
「ほめられてうれしかった。見ててくれているんだな、って」
指揮官から大きな期待をかけられるだけの活躍を見せている。9月のパラグアイ戦で御前弾を決め、ドルトムントでも9月以降のリーグ戦で5試合4得点の大暴れだ。エース格の本田がW杯後はノーゴールと苦しんでいるのと対照的。3日には昨季王者バイエルンから白星を挙げ、大きな自信と経験を手にして、凱旋(がいせん)を果たした。
「世界ナンバーワンの選手の実力を生で感じられるのは楽しみ。でも、チームとしては勝ちに行くことが大前提。自信を持ってやれば、どこが相手でも通じると思う」
舞台を代表戦に移し、メッシを擁するアルゼンチンを相手に回しても、臆(おく)することなく真っ向勝負を宣言。「テレビの世界でしか見たことがない」という2歳年上のスーパースターとの初競演に心を躍らせた。
本職はトップ下だが、攻撃力を期待されてFW登録。「攻撃的な選手はみんなゴールを求められる」とその意味をかみしめる。
「ドイツでは結果が出たら自然とボールが来るようになった。代表でも結果を出したい。代表ではまだ何もしていない」
欧州での勢いを代表にも持ち込み、攻撃の中心軸に上り詰める。 (塚田陽一郎)
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