岩村は今季２度目の解雇　『来季もアメリカで』

　【オークランド（米カリフォルニア州）ジョン・シェイ】アスレチックスは４日、岩村明憲内野手（３１）に解雇通告した。パイレーツの３Ａでシーズンを終えて解雇された９月１３日にアスレチックスと契約。１０試合で打率１割２分９厘、０本塁打、４打点だった。

　パイレーツで今季開幕を迎えた岩村だが、打撃不振のため６月に戦力外通告。移籍球団が見つからなかったために傘下のマイナー、３Ａインディアナポリスで大リーグ昇格を目指してプレーを続行した。９月上旬にパ軍を解雇され、フリーエージェント（ＦＡ）になり、内野手に故障者の出たア軍が今季終了までの契約で獲得した。

　岩村は去就について「これからの動きを待つ。どうなるか全く分からないが、来年もアメリカでプレーしたい」と話し、今後については「タンパの自宅に戻った後、アリゾナでトレーニングして、家族と会うため日本に戻る。３歳の息子、太煌（たいき）がいるからね」と目を細めた。

　同僚だった日系のカート・スズキ捕手は「いつもいい選手だなと思っていた。アジア人の同僚がいなくなるのは寂しい」と別れを惜しんだ。　（ＳＦクロニクル紙記者）