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【プロ野球】

長野 初の1番で先頭弾 長嶋、原に次ぐルーキー20発王手

2010年10月6日 紙面から

1回表無死、中越えに先制の19号ソロを放つ長野=横浜スタジアムで

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◆巨人4−0横浜

 G党の歓喜が全身に降り掛かる。プロ初の1番に起用された巨人のルーキー・長野が、その破壊力を見せつけた。初回だ。フルカウントからの7球目をとらえた打球はバックスクリーンに突き刺さった。巨人では1999年の二岡以来となるルーキー先頭打者アーチだ。込み上げる笑みを押し殺す。伏し目がちにダイヤモンドを一周すると、ベンチ前では原監督がグータッチで待っていた。

 「バッターボックスが真っさらだった。流れがよく分からなかった」。試合前には坂本に「初球から振っていいの?」と心得を尋ねたほど。それでも、試合では勝負強かった。8月26日の中日戦以来となる19号は、98年の高橋由伸と並ぶ球団新人3位。長嶋、原に次ぐ球団3人目のルーキー20発にも王手をかけた。

 第3打席の内野安打でセ新人4人目の40試合マルチ安打を達成。第4打席では四球も選んだ。初の1番で“一発回答”を見せた長野に、原監督は「非常にいいスタートを切った。彼は1番というオーダーが最も慣れている」と太鼓判を押した。「好きに打たせてもらっていた」という社会人時代は1番が主戦場。元来が“暴れん坊”タイプなだけに、制約のない打席で持ち味が開花した。

 規定打席もクリアした新トップバッターに引っ張られた打線は主軸が1打点ずつマーク。投手陣も8月22日以来のゼロ封とCSに向けて形が整ってきた。「きょうのような感じなら、どんな相手でも戦える。新オーダーの手応え? ありますよ」と原監督。虎が勝つなら、こちらも負けるわけにいかない。残り2試合。CSファーストステージの本拠地開催を目指し、とにかく勝つだけだ。 (井上学)

 

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